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Taipei game Show 2006

 2月16日から20日にかけて,台湾の中核都市台北で,オンラインゲーム,PCゲーム,コンシューマゲームや一部アーケードゲームなどのメーカーが集まる展示会,Taipei Game Show 2006(2006台北国際電玩展)が開催されている。会場となったのは,Taipei World Trade Center。台北市街にあり,アジア最高(抽象的な意味でなく,高さとして)のビル「101」にほど近い展示会場だ。

 

 中華人民共和国のChinaJoyや,韓国のG★と比較してしまえば,ショウの規模ではとても太刀打ちできないものの,台湾におけるPCゲーム制作の歴史は古く,小粒ながらも独自のベンダー陣がいる。また昨年度の実績も,来場者数は10万人を上回っているという。会場で目立つのは確かにNCsoft(吉恩利。NC Taipei)やWebzen(網禅)といった韓国大手パブリッシャのブースだが,台湾や中国の独自の市場を押さえるべく,例えばWebzenの「一騎當千」など,独自の開発が行われているのも,見どころの一つだ。

 

 韓国,中華人民共和国,そして台湾独自の作品展示をとりまぜて,4Gamerではいつものように,PCゲーマーにとって興味深い話題をお届けしていく。大手ベンダーの動向はもちろんのことながら,どんな意外な話題が飛び出すかにも注目していてほしい。
 なお,Taipei Game Show 2006に併設されるイベント,「Guild Wars:2006 World Championship」については,別途記事をお届けする。そちらも楽しみにしていてほしい。

記事一覧

 台北ゲームショウ取材の締めくくり,というと少々大げさだが,個別の記事でカバーできなかったショウ全体の雰囲気を,最後にまとめてお伝えしようと思う。どこか懐かしい販売風景,何ら含むところなくゲームを楽しむ来場者の様子など,会場あちこちの点景を,写真とともに楽しんでほしい。

 当サイトのスタッフとして台湾取材に奔走した,韓国特派員Kim Dong Wookが,会場において彼の目で見たもの,聞いたことを中心に台湾ゲーム市場を分析。全人口の5分の1がゲーマー,今もパッケージ流通主体で,オンラインゲームのプレイもパッケージ購入から始まる,今後のトレンドは簡単で可愛らしいMMORPGなど,台湾市場の現在が垣間見えるレポートをお届けしよう。

 台北ゲームショウのタイミングで,Webzen「一騎當千」のプロデューサ林 建洙氏(Lim Geon Su氏)にインタビューする機会を得た。30分間と限られた時間ではあったが,いままで語られてこなかった一騎當千というゲームの全体像について,なかなか興味深い話が聞けたので,お届けしよう。

 ゲーム開発者養成学校,嶺東科技大学数位媒体設計所のブースで展示されていた,生徒グループによる卒業制作ゲーム。もう1本ぜひ紹介しておきたいのが,アクションRPG「侠盗外伝」だ。抗日義賊の活躍が,ジャパニメーションっぽいテイストで描かれる妙味を,ぜひプレイムービーでご確認あれ。

 台北ゲームショウには,ゲーム開発者養成系の学校が出展したブースもいくつか見受けられた。その一つ,嶺東科技大学数位媒体設計所のブースでは,生徒グループによる卒業制作が,プレイアブルの状態で出品されていた。そのうち2本をプレイムービーの形で紹介しよう。まずは,マウスで敵を複数ロックオンしては撃破していくシューティングゲームだ。ムービーは「こちら」から。

 Taipei Game Showのもう一つの見どころは,プレイヤーならよくご存じであろう「Guild Wars:2006 World Championship」。いわゆる,Guild Warsの世界大会決勝戦だ。そんな大事なイベントを開発元が視察しないはずもなく,そこを無理矢理捕まえて時間をもらうことができた。彼らの目に大会はどう映ったのか,今後の展開はどうなっていくのか。少ない時間ではあったが興味深い話を聞けたので,ここに掲載しよう。

 「幻想三国誌II」に続いて,最新作である「幻想三国誌3」の直撮りプロモーションムービーをお届けしよう。台湾で2006年夏に発売すべく,現在開発が進められている作品だ。ムービーでは,作品の基本的なイメージや,キャラクターデザインなどが確認できる。ファンの人もそうでない人も,先ほどの「II」を併せてどうぞ。

 UserJoy Technology(宇峻科技)の三国志&武侠タクティカルRPG「幻想三国誌II」のプロモーションムービーをUpした。日本ファルコムから日本語版が発売された「幻想三国誌」の続編で,日本では未発売ながら,ローカライズの目途が立ちつつある作品だ。前作のファンもそれ以外の人も,一足お先にチェックしておこう。

 日本でもオンラインゲーマーの低年齢化は顕著だが,ほかのアジア諸国ではそれを遙かに通り越して,小学校低学年の子供でも普通に遊ぶ。韓国,台湾,中国……どこの国もそういう状態だ。そんな台湾において,小学生の心をわしづかみにしている作品が,この「飄流幻境ONLINE」。単なる子供向けではないそのシステムを含め,紹介しておこう。

 NCsoftが台北ゲームショウ2006で初公開/プレイアブルバージョン展示をしていた,オンラインアクションRPG「Dungeon Runners」プレイムービーをUpした。まだまだ完成度が高いとはいえないバージョンだが,両手剣を振るう女性戦士の戦闘シーンが確認できる。ファンタジー設定の好きなゲーマーなら,ぜひチェックを。

 日本でもサービスインされているので,知っている読者も多いであろう,学園モノのMMORPG「アルティメット学園『乱』」。開発元である韓国や日本では,まだまだ「頑張れ」と言うべきユーザー数のように思えるが,実は本作,台湾でもサービスされている。そしてその台湾での状況ときたら……。

 UserJoy Technology(宇峻科技)のブースで見つけた,オリジナルMMORPG「Angel Love」(天使之恋)の,直撮りプロモーションムービーをお届けする。Angel Loveは,プレイヤーキャラクターが天国に住まう天使となり,より“立派な天使”になることを目指すMMORPG。ゲーム自体の完成度は80%くらいとのことで,ムービーには,実際のプレイ画面にかなり近いと思われるシーンが登場。スキル配分や生産スキル,襲い掛かるモンスターの大群などが見られる。

 三国志をテーマにしたMMORPGとして注目されてきたWebzenの野心作「一騎當千」が,ひさしぶりに姿を現わした。以前の中国のゲームショウChinaJoy以降公開されてきたムービーだけでは非常にイメージしにくかったが,台北ゲームショウのWebzenブースで流れているプロモーションムービーは,曹操陣営と呂布陣営の熾烈な攻城戦をリアルに描いている。

 Webzenブースでは「SUN(Soul of the Ultimate Nation)」と,お馴染み「MU Online」(邦題 ミュー 〜奇蹟の大地〜)がプレイアブル展示されていたが,今回の目玉はなんといっても,同じくプレイアブル展示されていた「一騎當千」の変わりようだろう。また,サービス日程についても聞いてみたので,同作を楽しみにしている人はぜひご一読を。

 シリーズ第1作の日本語版が日本ファルコムから発売されたことで知られる,UserJoy Technology(宇峻科技)の武侠RPG「幻想三国誌」シリーズ。第2作は日本国内で発売されていないが,どうやら国内発売が実現する可能性は高いようだ。また,台湾では現在第3作の開発が進められている。開発途上の画面を含め,同社ブースで仕入れた情報をお届けしよう。

 すでに第1報をお伝えしているが,NCsoftが突如発表した隠し玉「Dungeon Runners」に関する話をNC Taipeiの担当者から聞くことができた。Dungeon Runnersは,Play NCに焦点を合せた,手軽に楽しめるオンラインRPGタイトルという位置付けになるという。今後のスケジュールなども含めて,情報をお届けしよう。

 台北ゲームショウ2006の会場にて,Webzenで「SUN」の開発を担当するプロデューサーRoid Hong氏に,SUNの今後の展開について話を聞いた。先日韓国で行われたプレオープンβテストでは,インスタンスゾーンを使った“MO”RPGのシステムが話題を呼んだ本作だが,今後はさらにフィールド戦闘が可能なMMO部分を追加し,そのうえでMO主体の作品として深めていくという。

 東京ゲームショウでも出展されていた台湾産の可愛いMMORPG「Holy Beast Online」(曙光Online)の最新情報をお届けしよう。さまざまな動物が「獣人」になり,冒険をしていくという独特な世界観を持っている作品だ。日本でも,早ければ今秋くらいにお目にかかれるかも?

[台北ゲームショウ#1] NCsoft,Taipei Game Showで新作を公開

 本日から台北(台湾)で開催されている「Taipei Game Show 2006」で,NCsoftの未公開ゲームが発表された。このゲームは,北米スタジオで制作中の「Dungeon Runners」で,これまでまったく表には出ていない新作が,いきなりプレイアブルな状態で展示されたのだ。まずは速報をお届けしよう。

 台北ゲームショウ2006に併設される形で,同じく2月16日から20日の間,オンラインRPG「Guild Wars」の世界大会,「Guild Wars: 2006 World Championship」が開催されている。
 世界中から選ばれた強豪6チームがぶつかり,王座を決めるこの大会は,Guild Warsの数ある対戦ルールの中から,「ギルドバトル」を採用する。よって,出場チームはギルドの中から選抜された,8名の代表選手から成っている。
 昨年(2005年)10月から12月にかけて実施されたプレイオフで,アメリカ,ヨーロッパ,韓国の各リージョンから2ギルドずつが選出され,台北ゲームショウの会場で,いよいよ雌雄を決する。高度なバランシングが特徴の対戦RPGであるGuild Warsが持つ,競技としての価値をフルに発揮したこのイベント,賞金総額はなんと10万ドル(約1180万円)だ。
 4Gamerでは主立った試合経過を記事にするとともに,参加ギルドへのインタビューを交えつつ,大会の模様をお伝えする。「ギルド ウォーズ 日本語版」の正式サービスも始まった昨今,記事を通してぜひ,“世界の水準”に触れてみてほしい。(Guevarista)

 台北ゲームショウ2006の会場で行われた,第1回Guild Wars World Championshipの決勝トーナメント。その激戦の模様をムービーで紹介しよう。さまざまな人のコメントやプレイ画面を交え,激戦の現場の臨場感をお伝えしたい。

 結果としては準優勝に留まったものの,もともと優勝の最有力候補という呼び声も高かったギルド「War Machine」。決勝戦を翌日に控えたタイミングにもかかわらず,快く応じてもらえたインタビューを通して,彼らの素顔をお伝えしよう。そこでは,「War Machine」というギルドそのものについて,意外な事実が明らかに。

 GWWCは韓国勢同士の決勝となったが,この日のために海の向こうから駆けつけた欧米のギルド代表者にも,GWWCをめぐる話やGuild Warsへの思いを語ってもらった。同作のプレイヤーなら,対戦したことのあるギルドの代表者がいるかもしれない。海の向こうのプレイヤー達の声を聞いてみよう。

 台北ゲームショウ会場で行われた「Guild Wars: 2006 World Championship」決勝トーナメント決勝戦の模様をお伝えしよう。すでに別記事でお伝えしたように,優勝候補と目されていた「War Machine」(ランキング2位)と「The Last Pride」(ランキング1位)が激突し,The Last Prideの勝利に終わっているが,ここではその試合の模様を紹介する。

 War Machineで決まるかと思われていたGuild Wars世界大会は,The Last Prideの優勝で幕を閉じた。彼らがどのように戦い,どのような策を練ったのか,Guild Warsのプレイヤーなら大いに気になるところではないだろうか。今回,幸いにも彼らにインタビューするチャンスを得たので,根掘り葉掘り色々と聞いてみた。ぜひ一読してみてほしい。その実態は,「さすがTopギルド」と唸らせるだけのものだったのだ。

 台北ゲームショウのNCsoftブース特設ステージで,現地時間の2月17日より「Guild Wars: 2006 World Championship」決勝大会が行われている。これはオンラインRPG「Guild Wars」(邦題 ギルド ウォーズ)のメインコンテンツである,対人戦モード“ギルドバトル”に特化した世界大会だ。まずはその概要と,優勝候補「War Machine」が出場した準決勝第一試合の模様をお伝えする。