FEのキャラクターは,経験値を得ることでレベルアップする。レベルが上がるとスキルポイントがもらえ,それを好きなスキルに割り振っていくことで成長する。
経験値はモンスターを倒すことでも得られるが,前述のように,戦争に参加して勝ったほうが効率良く入手できる。アイテムに関しても同様で,Mobドロップ品のクオリティは低く抑えられている。最もグレードが高い装備品は,戦争に参加して勝つことによって得られる"リング"を溜めていき,それと交換することで得られる種類のアイテムだ。街のベンダーからお金で買えるアイテムは,その中間のグレードになっている。
ただし,グレードが高いといっても,アイテムにはそれだけで勝敗が決してしまうような強力な力は与えられていないとのこと。ハイグレードなアイテムは見た目が独特なので,主にその部分で満足を感じられるような仕組みになるようである。
FEに用意されているキャラクタークラスは,ウォリアー,スカウト,ソーサラーの3種類。それぞれについて,今回のプレイで分かったことを紹介していこう。
近接戦闘武器と防具を装備して敵と戦うウォリアーは,スタンダードなタイプの兵士である。高性能な鎧を装備できるため,スカウト,ソーサラーに比べ防御力に勝る。
FEでは,どのスキルを伸ばしていくかでキャラクターに個性を持たせられるので,ウォリアーの場合は,"両手剣"を持って戦うスタイルか,"片手剣+シールド"を装備して戦うスタイルのどちらかを選んで育ててることになりそうだ。ただし,単純に両手剣=攻撃力重視,片手剣+シールド=防御力重視ということにはならないようで,このあたりはまさに現在検討中の部分らしい。
なお,ウォリアーの特性としては,"範囲攻撃を使用可能" "敵の攻撃に対してひるまなくなる" "敵を一定時間気絶させる"といったものが用意されているようだ。
FEのスカウトは,「エバークエストII」のスカウトのイメージに近そうだ。育てる方向としては"両手に短剣を装備しての直接攻撃タイプ"か"弓をメイン装備とする遠隔攻撃タイプ"が選択できるようである。
直接攻撃型にした場合は,自身の姿を消す"ハイド"のスキルとのコンビネーションが重要になる。ハイド状態からしか発動できない"クリティカルストライク"はとても強力である。敵陣に背後からこっそり回り込んで,クリスタル採取中(後述)の敵をザックリ……,といったプレイが気持ちよさそうだった。
弓のアドバンテージは連射性能と弾速,そして射程の長さにある。FEでは敵の攻撃をフットワークでよけることができるので,連射性能と弾速はDPS(Damage per Second)に貢献するというよりも,敵に攻撃を当てやすいという意味で有利である。射程に関しては,魔法よりも弓のほうが長い飛距離に設定されているとのことで,敵から気づかれないような遠距離から,味方を援護することもできるだろう。
ソーサラーの魔法系統には,
- ・雷系=弾速が速く威力は低め
- ・炎系=弾速は遅いが強力&継続ダメージ
- ・氷系=弾速/威力は平均だが敵の移動速度をダウンできる
といった3種類があり,それぞれ性格付けがなされているようだった。
ソーサラーの特徴は,魔法を撃つのに"基本詠唱"という準備動作が必要なことだ。魔法が使える状態にするには,まずこの基本詠唱をしなくてはならない。
ちなみに今回のプレイでは,基本詠唱にかかる時間は,体感で5秒程度だった。アクションゲームで5秒間動けないというのはかなりのペナルティだ。ただし,1回基本詠唱を終えれば,その後は3分程度は魔法を使用可能だった(もちろん,効果が切れたら再度基本詠唱をする必要がある)。
つまり,ソーサラーは強力な攻撃が可能だが,一定時間しか前線に踏みとどまれないようになっているというわけだ。安全な後方で基本詠唱を終え,前に出て攻撃に参加し,詠唱効果が切れるころにはまた下がって再度詠唱,というプレイになるのだろう。
育て方としては,3種類の魔法系統を伸ばすほかに,この基本詠唱のスキルを鍛えていくという選択もある。これを伸ばせば,はじめの基本詠唱にかかる時間が短くなり,さらに効果時間も延長されるようだ。つまりこのスキルに特化すれば,前線で戦い続けることが可能だが,個々の魔法の威力は低い,というキャラクターになるだろう。通常のRPGでは,育て方によって違いの出づらい「キャスター」というキャラクターといったところだが,FEにおいては特徴が出せそうで,非常に楽しみである。