4Gamer:
先ほどのお話で,コロニーについては開拓団同士による争奪の対象となるということでしたが。中内氏:
そうです,コロニーでは攻城戦が行われます。攻める側は城門を壊すことを目指し,守る側はそれを阻止しようとします。例えば先に城壁の一部を壊して,内側と外側の両方から城門に迫ることも戦術のうちです。コロニーは,先ほど話した鉱山マップ,エルダストーンの採掘現場としての機能から始まって,「基礎コロニー」という段階に進みます。ここには門や垣根を置くことが可能で,門や垣根には,それぞれデザイン的なバリエーションが3種類ほど用意されています。
それがさらに発展すると,より強力な壁や門が置ける「拡張コロニー」になるのですが,拡張コロニーにするためには,名声値が一定レベルに達する必要があります。
4Gamer:
エルダストーンを採掘するには,鉱山マップやその先のコロニーを獲得することが必要,ということですか?中内氏:
そのとおりです。鉱山マップやコロニーでの採掘以外では,エルダストーンはモンスターのドロップアイテムとしてしか,手に入りません。また鉱山マップはかなり広くて,その内部に狩り場となる土地を含んでいます。そこで狩りをした場合,開拓団メンバーなら経験値ボーナスが付き,それ以外のプレイヤーキャラクターなら,一定のゲーム内通貨が開拓団に上納されます。
4Gamer:
実際に街として機能するのは,基礎コロニーからですか,拡張コロニーからですか?中内氏:
お店が経営できるという意味では,拡張コロニーからです。拡張コロニー内の街では薬などが販売され,倉庫機能や武器の補修機能も提供されます。4Gamer:
その場合のお店は,開拓団のメンバーが商品補充を行うような,いわゆるベンダー機能なのでしょうか,それとも,NPCのショップが設置されているという感じなのでしょうか?中内氏:
NPCのショップです。狩り場であるレテ平原の中にありますので,両国のプレイヤーとも,ホームタウンに帰るよりも便利なのが大きなポイントになります。そこで,例えば開拓団のメンバーが買うときには割引きが適用され,そうでないプレイヤーが買うときには税金がついて,それが開拓団の収入になります。
4Gamer:
店を直接経営するというより,開拓団が手掛ける事業の一つ,といった感じですね。用意されるお店は,ホームタウンにあるものと同じだと思ってよいのでしょうか?中内氏:
そうです。そこに普通の街が出来るということです。4Gamer:
街に入れる人と入れない人を,開拓団側で指定することが可能だったりは……?中内氏:
今のところそれは考えていないですね。4Gamer:
攻城戦の対象となるのは,どの段階からでしょうか?中内氏:
基礎コロニーの段階からです。攻城戦が行われる時間は1時間,24時間以内に2回行われることはないようになっています。つまり,最多で1日1回,宣戦布告がなされるわけですね。そして,宣戦布告をする,つまり攻める側が日時を指定する仕組みです。攻める側,守る側ともに,別の開拓団と同盟して攻城戦に臨むことが可能です。
4Gamer:
同盟を結ぶ開拓団の数は,いくつまででしょうか? また,一つの開拓団が二つのコロニーを所有することはあり得ますか?中内氏:
同盟相手は一つまでです。開拓団の人数上限が30人ですから,60人 vs. 60人が最大規模になります。また一つの開拓団が複数のコロニーを獲得することはできません。攻撃側,防御側とも,攻城戦の最中にキャラクターが倒されると,遠くの村で復活するので,その攻城戦に戻るまでには多くの時間がかかります。
4Gamer:
攻撃側であれば,例えば投石器,防御側であればNPC兵士や罠といった,プレイヤーキャラクター以外の戦力要素は存在しますか?中内氏:
それはとくに用意されていないのですが,例えば基礎コロニーから拡張コロニーになることで,より高価で丈夫な城門や城壁が使えるようになったりはします。攻城戦の勝敗は,城門の破壊/破壊の阻止で決まりますので,城門の強度は重要ですし,城壁が破られなければ,城門が孤立する危険は減ります。
4Gamer:
比較的プレーンで,PvP戦闘そのものに力点がありそうな攻城戦になるようですね。設備依存でない,必ずしも防御側優位とは限らないという。もちろん,攻撃側は城門を壊す時間を稼ぎ出さなければならないわけですが。中内氏:
ええ,例えばミレナ側のマーシナリーなどは姿を消すことができますので,城門を攻撃中の敵を後ろから襲うといったことが可能なはずです。