ニュース
[韓国ゲーム事情#676]二次クローズドβテスト実施,「イースオンライン」の新情報公開
2007/03/12 22:09
Kimの韓国最新PCゲーム事情#676

「イースオンライン」の新情報の公開(2007/3/12)

Text by Kim Dong Wook特派員


 CJインターネットは本日,同社の開発スタジオであるCJIGと,日本ファルコムが共同開発中のMMORPG「イースオンライン The Call Of Solum」二次クローズドβテストを,3月23日から行うと発表した。原作のイースシリーズが誕生してから二十年めに,オンラインゲームとして登場する本作の二次CBTでは,一次CBTからアップグレードされた戦闘システムと,新しい機能が追加される予定だ。以下は,CJインターネットが公開した同ゲームの詳細である。



■誰でも簡単に楽しめるインタフェース
 イースオンラインは,初心者でも簡単にゲームに親しめるように,プレイヤー中心の非常に分かりやすいインタフェースを志向しているという。また,柔らかい感じのグラフィックスと,オンラインゲームの重要な要素であるコミュニティを考慮したパーティ/ギルドシステムなども取り入れている。

■すべての機能はカードシステムと連動される
 イースオンラインでは,“カード”が非常に重要な役目を持っている。メイン画面で選択可能なこのカードは,ゲーム内のさまざまなシステムと連動している。簡単に説明すると,このカードは,クエスト,注文,依頼,スキル,製造,エンチャント,収集,ペット,プレイヤー間の取り引きなど,多くの機能と関わり,利用されるのだ。
 例えば,クエストカードの場合,該当のクエスト達成時に一枚のコレクションカードが手に入り,これを取り引きやクエストの報酬として使える。スキルカードは,一種のスキルスクロールのようなものとなっており,狩りやクエスト,材料収集などの場面で,カードを活性化させて使用できる。
 また,製造カードの場合は,材料となるカードを集めて職人に持って行くことで,アイテムを生産できる。このように,イースオンラインにおける“カード”は,ゲーム内の戦闘,経済,ゲームシステムなど,さまざまな場面で用いられる。今後は,カードを利用したカードゲームも実装される予定だ。



■モンスターが守護神へ変身
 イースオンラインでのギルド戦は,「守護バトル」と呼ばれるシステムを採用しており,PvPとPvEを同時に体験できる。守護バトルというのは,一定地域を管轄するモンスターを屈服させて契約を結ぶことで,モンスターが守護神へ変身し,プレイヤーと力を合わせて,ほかのプレイヤーを攻撃するというものだ。守護モンスターを通じて攻撃と防御はもちろん,その地域の勢力と経済力を確保することができる。また,それによってギルドの支配力を強化できるので,ギルド間の自由競争の活性化も期待される。

■プレイヤーの冒険を日誌で記録する
 イースオンラインでは,プレイヤーが冒険した記録を,日誌に書き残す機能が提供される。この日誌は,プレイヤーが進行したクエストを自動的にセーブして,その記録を残してくれる。イースオンラインでは,プレイヤーがクエストのツリー(分岐)でどんな選択をするのかによって,プレイヤーごとにそれぞれ異なるクエストが与えられる。したがって,プレイヤーごとに異なる日誌を持つようになるのだ。また,このシステムは名声システムともつながっており,名声によってNPCなどの反応も変わる。それによって,ゲーム内の対立関係にも影響を及ぼすようになる予定だ。



■職業による装備制限はなし
 イースオンラインでは,選択した職業にかかわらず,すべてのアイテムをすべてのキャラクターが装備,使用できる。これらのアイテムは,すべてのキャラクターが使えるだけではなく,エンチャント,製造,組合などの機能を通じて,より効果的に利用できる。ただし,各職業で得られるスキルによって,特化される部分が存在する。例えば,魔術師が剣を持って近接戦闘を行うこともできるが,戦士のようなパワフルな効果は出せない。

■ダイナミックなアクション戦闘システム
 イースオンラインは,スピーディなアクションを基盤とした,爽快な戦闘を志向しているという。アクション戦闘システムと呼ばれるこのシステムは,名声,ファクションによってモンスター達の反応が変わり,プレイヤーの戦闘やアクションによって,戦闘スタイルも変化する。このアクション戦闘システムは大きく三つの要素で構成されており,戦闘状況によって效果的なシステムを選択できるようになっている。すなわち,プレイヤーの判断と決定が戦闘に大きな影響を与えるのだ。



■戦況に応じて反応する,高いAIのモンスター
 イースオンラインで登場するモンスターの反応は,時間や狩るパターンによって変化する。つまり,状況によって多様な反応を行う“高いAIを持ったモンスター”の実現に焦点を合わせているのだ。例えば,同じモンスターを攻撃しても,モンスターとの親密度によって異なる反応を示すという。
 こういったモンスターとの親密度は,クエストや普通の狩りを通じて形成される。そして,モンスターとの親密度の数値が,戦闘に影響を与えるようになる。このシステムによって,戦闘に多様性と緊張感が与えられ,パーティプレイが強化されることが期待される。また今後は,これらのほかにも,クエストシステムとアイテム製作システム,二次転職システムが追加される予定だ。


イースオンライン The Call of Solum
■開発元:CJ Internet
■発売元:日本ファルコム
■発売日:2007年内
■価格:価格未定
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2007.03/20070312220921detail.html