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MMOアクション「真・三國無双BB」,9月27日にプレオープン。9月25日にはパッケージも発売
2006/08/22 15:54
 ELEVEN-UPとコーエーは,MMOアクション「真・三國無双BB」を,9月27日(水)にプレオープンすることを明らかにした。これに先駆け,9月25日(月)にはパッケージ版も発売される。なお,プレオープンサービスで大きな問題がない限り,正式サービスは10月下旬開始となる予定。プレオープン時のキャラクターデータは,一部データを除いて正式サービスに引き継がれる。

 本作のプレオープンは,5〜6月に行われたテクニカルテストに引き続き,ネットワーク技術の検証が行われるほか,対戦プレイや協力プレイを中心としたゲーム性の確認を目的に行われるという。プレイ可能なのは,Yahoo! BBユーザーとSoftBankブロードバンドサービスユーザーのみ。なお,どちらのユーザーも,別途MOVIDA ENTERTAINMENTのゲームサイト「BB Games」で,「BB-ID」を取得しておく必要がある(登録無料)。
 また,プレオープン期間中のプレイ料金は,無料(正式サービスでの課金方式および料金については,現在のところ発表されていない)。

 パッケージ版は,「スターターパック」と「コントローラパック」の2種類が発売される。どちらにも,ゲームクライアントとマニュアル,設定資料集,正式サービス時に使用可能な“お楽しみシリアルコード”が収録されているが,コントローラパックには公式コントローラが付属する。価格は,それぞれ1995円(税込)と3990円(税込)。ただし,9月25日に発売されるのはスターターパックのみで,コントローラパックの発売日は2006年発売予定としか明らかにされていない。
 なお,ゲームクライアントは無料ダウンロード配布も行われるが,コントローラの単体販売は現在のところ未定だ。



■プレオープンで追加される要素は?
写真左から,コーエー プロデューサー 松原健二氏,ELEVEN-UP 栗原 哲氏,コーエー 藤重和博氏

 なお先日,コーエーのプロデューサー 松原健二氏とディレクター 藤重和博氏,そしてELEVEN-UPの栗原 哲氏から,話を聞くことができた。その中から,プレオープンサービス時の実装内容について,いくつかの気になるポイントを,以下にまとめておく。


●運営時間
 プレオープンでは,最初の1〜2週間は17時〜24時という限られた時間のみ,プレイが可能になるとのこと。その後,様子を見ながら12〜24時……といった具合に,サーバー開放時間を延ばしていく予定のようだ。「幅広い年齢の方に遊んでもらうために,健全な運営を目指したいんですよね。学校や会社に支障が出ないような」(松原氏)

●ロビー機能が充実
 テクニカルテストは,実質的に対戦以外のことはできないバージョンだったが,今回のプレオープンでは,街(ロビー)にさまざまな機能が追加されるという。街の中の各所にNPCなどが配置され,アイテムの売買などを行えるようになる。

●クエストの実装
 プレオープンでは,「特務」(クエスト)も実装される。特務は街のNPCや無双武将に話しかけることで受けることができ,当初は1人で遊べる5分程度のものが用意されるという。特務のバリエーションは,徐々に追加される予定で,2人以上のプレイヤーがパーティを組んで遊ぶ形の,長めのものも準備中とのことだ。
 ちなみに,複数人で取り組むクエストをクリアした場合,報酬のアイテムなどは,それぞれが同じものを入手できるようだ。

●「都市争奪戦」の実装
 ストラテジー的な要素でもある,「都市争奪戦」が実装される。これにより,勢力争いの意味や,戦闘に参加するモチベーションが高まりそうだ。
 なお,勢力争いの結果,自分の勢力が滅びた場合は,ほかの勢力につくことができるようだ。ただし,コーエーの「三國志」だからといって,「処断」はなし。

●シナリオは一つのまま
 シナリオは,テクニカルテストのときと同じく「反董卓連合」のみ。ただし,テクニカルテスト時には「曹操」「孫堅」「劉備」の三勢力しか選べなかったが,「董卓」「袁紹」も追加される。
 ちなみに,プレオープン時点では,ワールド(サーバー)は一つの予定。
 なお,真・三國無双の世界の中で,武将達と触れ合える要素も追加されているらしく,「どの武将の配下につくかをしっかり選んでほしい」(松原氏)とのこと。争奪戦などでは,戦場に武将が出てくることもあるそうだ(当然,とても強いという)。

●戦闘関連の仕様変更
 テクニカルテスト時,戦闘の制限時間は20分だったが,これは短縮される。現在は12〜15分の間で調整中とのことだが,15分が濃厚とのこと。制限時間が短くなったことで,引き分けによる判定決着が増えそうな気もするが,「制限時間内に決着が付くようなゲームバランスを狙いたい」(松原氏)とのことだ。
 なお,テクニカルテストでは判定時の勝利条件が分かりにくいという指摘が多かったが,これについては「どちらの軍勢が有利かという度合いを,画面上のゲージでプレイヤーに見せる」(藤重氏)ことで,解決しているとのこと。マップの見せ方などにも,調整が加えられているそうだ。
 また,戦場地形や武器も追加(6種類)されているほか,戦闘終了後に戦闘に参加していた人同士でチャットができるようにもなる。戦後の語らいをするといった楽しみも,味わえるようになるわけだ。

●セリフは従来作の1.5倍増
 プレイヤーキャラクターに設定できる声の種類は60タイプほどで,セリフもそれぞれ異なるものが用意されている。
 なお,武将のボイスもすべて従来作と同じキャストということなので,ファンも安心だ。ただ,これらのボイスは今回のゲームに合わせ,すべてを録音し直しているとのこと。ボイスの総量は,従来作の約1.5倍にものぼるそうだ。
 ちなみに,キャラクター作成時のバリエーションや,服飾モデルも追加されるようなので,より個性的なキャラクター作りを楽しめるだろう。



 なお,9月22日(金)〜24日(日)に幕張メッセで行われる「東京ゲームショウ2006」では,ELEVEN-UPブースとコーエーブースでそれぞれ本作が出展される。
 「これを見れば,世界観が分かる」(藤重氏)という,2分程度のオープニングムービーが上映される予定だ。ちなみにこのムービー,2005年10月頃から制作がスタートしたそうだから,かなりの力作を期待できそうだ。先日,ムービーを見た栗原氏も,「相当,気合いが入っているし,何度見ても新たな発見があって,その都度楽しめる」と語っていた。興味のある人は,ぜひ見に行ってみよう。(TeT)


真・三國無双BB
■開発元:コーエー
■発売元:ELEVEN-UP
■発売日:2006/11/01
■価格:従量課金制
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2006.08/20060822155417detail.html