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[G★2005#014]手軽さを念頭に置いたMMORPG「DECO ONLINE」
2005/11/12 00:00
 E-ZEN Entertainmentのブースにて展示されていたMMORPG「DECO ONLINE」は,以前4Gamerでも記事にしたとおり,日本国内での展開を目指して,パブリッシャを募集中だ。韓国ではE-ZEN Entertainmentがパブリッシャに決まっており,2005年11月1日からオープンβテストも始まっている。

 本作は,既存のMMORPGの大きな問題点である,プレイ時間を含む重厚長大さ(に対するアンチテーゼとして,いろいろな角度から手軽さを追求した設計が大きな特徴だ。以前の記事の情報といくつか重複するが,ここで本作の特徴をまとめておくと,ざっと以下のような感じである。

■レベルや装備にあまり依存しないゲームデザイン
 本作では,非常にテンポよくレベルが上がっていくようになっており,レベル上げのための“繰り返し作業”から解放されている

■軽快なコンボシステム
 キーボード操作で連続攻撃を繰り出すことが可能。プレイスキルさえあれば,レベルや装備に関係なく強い敵と渡り合える

■最大6対6までの対戦をサポートするマッチングシステム
 最大で6対6までの対戦をサポートするほか,与えられたミッション(ボスモンスター討伐)を達成する協力プレイモードも選択可能。対人戦で活躍すると,名声や貢献度に応じた地位が与えられる

■二次職として政治経済クラスが選択可能
 戦闘用職業と並行して,政治家や医者,商人などといった「政治経済」タイプの職業に就ける

■プレイヤー同士で都市を築けるフロンティアシステム
 プレイヤー同士が協力して土地を開拓し,その土地に自分達の都市を建設できる

 レベル上げなどといった反復的な作業の優先順位を下げ,対戦や協力プレイの面白さを追求する形になっているというあたりからは,コアプレイヤーの支持を集めている「ギルドウォーズ」やプレイステーション2用「モンスターハンター」といったMOタイトルなどに通じる流れを感じる。政治経済クラスを通常のクラスと並行して選択できるというのも,わざわざメインキャラクターと別に,専用の経済系キャラクターを作るような,従来のスタイルに対するアンチテーゼといえるだろう。

イメージイラスト


 画面写真を見て分かるように,グラフィックスはさして高いクオリティではないが,よりライトなプレイヤーを意識した戦略なのだろうか。クライアントのファイルサイズが約200MBと,MMORPGとしてはかなり小さいところを見ても,高画質は望んでいないように思える。



DECO ONLINEに関する発表を行ったE-ZEN Entertainmentのシン・ウク・ホ事業本部長
 G★2005では,作品の紹介と,韓国国内で行われているオープンβテスト中のアップデートスケジュールが発表された。向こう数か月は月一回のアップデートが予定されているとのことで,テストプレイヤー達の意見反映や,機能追加なども望めそうな雰囲気だ。グラフィックスで勝負していない本作は,それこそゲームの遊びやすさが命。細かい調整を重ねて,ぜひよりよいゲームになっていってほしいものである。

 さて,最後に日本国内での展開についてだが,話を聞く限りでは,どうもまだ具体的な話は決まっていない様子。正直なところ,日本のオンラインゲーム市場において,MMORPGというジャンルが飽和気味な感がなくもないので,パブリッシャ探しは大変だろう。次に本作について紹介する記事の内容が「国内サービス決定!」というニュースであることを期待したい。(TAITAI)


デコオンライン
■開発元:Rocksoft
■発売元:ロックワークス
■発売日:2006/04/14
■価格:基本プレイ無料/アイテム課金
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2005.11/20051112000016detail.html