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ニュース-2019/03/18 15:31

特別なハードウェアなしにゲーム上でリアルタイムレイトレーシングを実現できるデモ,Crytekが開発

 ゲームエンジン「CRYENGINE」で知られるCrytekは,北米時間2019年3月15日,特別なハードウェアなしにリアルタイムレイトレーシングをゲームへ実装できる機能をCRYENGINEで採用予定であることを発表。合わせて,当該機能を活用した技術デモ「Neon Noir」の動画を公開した。
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ニュースムービーHARDWAREHARDWARE:CRYENGINE開発ツール発売元:Crytekライター:米田 聡

 ゲームエンジン「CRYENGINE」で知られるCrytekは,北米時間2019年3月15日,特別なハードウェアなしにリアルタイムレイトレーシングをゲームへ実装できる機能をCRYENGINEで採用予定であることを発表。合わせて,当該機能を活用した技術デモ「Neon Noir」の動画を公開した。

 VR技術は,ゲームだけでなく,ゲーム開発手法も変える可能性がありそうだ。GDC 2016でCrytekとEpic Gamesは,偶然にも同じ「VR Editor」という,ゲームエンジン向けのエディタを披露した。VR Editorを使うと,開発者自身がゲーム世界に「没入」し,内側からゲーム世界をデザインできるようになるのだ。2つのVR Editor,その現状をレポートしたい。

 GDC 2016は3日めにして展示会場がオープン。そこではBasemarkとCrytekが共同で,VRベンチマーク「VRScore」を展示していた。VRScoreは,ただ「ホストPCのVR映像処理性能」を計測できるだけでなく,専用ハードウェア「Trek」と組み合わせることで,VR HMD自体の遅延や残光具合,コマ落ちやカク付きもテスト可能とのことだ。

 GDC 2015の展示会場で大きなブースを設けていたCrytek。そんな同社のCEOに単独インタビューを行い,2015年に重視するのが仮想現実と「Android TV」向けゲーム事業だと聞いてきたので,レポートしたい。ブースで体験できたCRYENGINEベースのVRデモ,そして新型「SHIELD」版「Crysis 3」のインプレッションと合わせてどうぞ。

 Crytekは,同社のゲームエンジン「CRYENGINE」のデジタルディストリビュータとしてValveと独占契約を結び,「Steam」での配信を開始した。毎月の利用料を1000円以下に抑えた月額制のライセンスモデルが採用され,ゲーム販売時のロイヤリティも発生しないとのことで,Steamプラットフォーム上での利用が活性化しそうだ。

 2014年3月20日,AMDは,同社独自のグラフィックスAPI「Mantle」が,Crytekのゲームエンジン「CRYENGINE」に採用されたと発表した。CPUとGPU間のコミュニケーションコストを軽減するMantleは,「Frostbite 3」を筆頭に,少しずつ対応エンジンが増えているが,また一つ,著名どころのゲームエンジンによるサポートが追加されたことになる。

 フランスのデザイン会社Enodoが,CryTekのゲームエンジン「CryENGINE 3」を使用したムービーをYouToubeで公開した。同社は,現実にはない風景や製品を映像化する“ビジュアライゼーション”を専門とする企業で,映像の内容はゲームとは関係ないのだが,サバンナから大都市までが緻密に描かれており,CryENGINE 3のパワーを改めて感じさせてくれる。

 ゲーム開発に興味を持っている人に朗報だ。Crytekは,同社のゲームエンジン「CryENGINE 3」を用いてゲーム開発に取り組める「CryENGINE SDK」を,2011年8月に無償で提供する予定だ。CryENGINE SDKには,最新のCryENGINE 3をはじめ,ゲーム開発に必要となるツールやサンプルコードなどがすべて含まれる予定だ。