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「GV-N1080G1 GAMING-8GD」レビュー。「WINDFORCE 3X」クーラー搭載のゲーマー向けGTX 1080カード,その実力は?
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印刷2016/06/25 00:00

レビュー

「WINDFORCE 3X」クーラー搭載のゲーマー向けGTX 1080カード,その実力は?

GIGABYTE GV-N1080G1 GAMING-8GD

Text by 宮崎真一


GV-N1080G1 GAMING-8GD
メーカー:GIGA-BYTE TECHNOLOGY
問い合わせ先:CFD販売 050-3786-9585(平日10:00〜12:00,13:00〜18:00)
実勢価格:10万〜11万円程度(※2016年6月25日現在)
G1 Gaming,Xtreme Gaming
 「GeForce GTX 1080」(以下,GTX 1080)を採用する,グラフィックスカードメーカー独自デザインの製品が,各社から続々と登場している。GIGA-BYTE TECHNOLOGY(以下,GIGABYTE)のゲーマー向け製品ブランド「G1 Gaming」から登場した「GV-N1080G1 GAMING-8GD」は,国内でいち早く登場した製品の1つだ。

 2016年6月時点におけるトップエンド製品「GV-N1080XTREME GAMING-8GD-PP」の1つ下に置かれる本製品も,御多分に漏れず,独自デザインの基板と独自デザインのGPUクーラーを採用し,メーカーレベルのクロックアップ設定が入っているわけだが,その実力はどれほどか。GIGABYTEより入手した製品版サンプルを使って,検証してみよう。


新ツール「XTREME GAMING ENGINE」から3つの動作モードを切り替え可能


XTREME GAMING ENGINE
G1 Gaming,Xtreme Gaming
 GIGABYTEは,GeForce 10世代のグラフィックスカードを市場投入するにあたって,オーバークロックユーティリティを従来の「OC Guru II」から,「XTREME GAMING ENGINE」へと刷新した。

 GV-N1080G1 GAMING-8GDにおける動作クロックは,そのXTREME GAMING ENGINEから,メーカー保証の範囲内で変更可能だ。具体的には「OC」タブの「EASY SETTING」以下にある「OC MODE」「GAMING MODE」「ECO MODE」という3モードを設定できるようになっている。
 各動作モードのクロック設定は以下のとおりだ。

  • OC MODE:コア1721MHz,ブースト1860MHz
  • GAMING MODE:コア1695MHz,ブースト1835MHz
  • ECO MODE:コア1607MHz,ブースト1733MHz

OC MODEでは最大GPUクロックが1886MHzに多逸した
G1 Gaming,Xtreme Gaming
 ECO MODEはリファレンスと同じ動作クロック設定になっており,カードの工場出荷時設定はGAMING MODEなので,GV-N1080G1 GAMING-8GDは標準でリファレンスよりも5〜6%程度高いクロック設定ということになる。OC MODEはそんなGAMING MODEよりさらに動作クロックが25〜26MHz程度高い。

 ちなみに,後述するテスト環境において,XTREME GAMING ENGINE(Version 1.01)からGPUクロックの変化を追ったところ,最大クロックはOC MODEで1886MHz,GAMING MODEで1860MHz,ECO MODEで1848MHzに達した。一方,メモリクロックはどのモードでもリファレンスと同じ10010MHz相当(実クロック約1251MHz)で変わらない。

GV-N1080G1 GAMING-8GDの搭載するGTX 1080 GPU
G1 Gaming,Xtreme Gaming
 なお,GV-N1080G1 GAMING-8GDでは,高クロック動作の可能なGTX 1080 GPUを選別して採用する「GPU Gauntlet Sorting」を行っているとのこと。そしてそれを活かすべく,メーカー保証の範囲内となる3つの動作モードのほかにも,「OC」タブの「ADVANCED SETTING」から,ユーザーが自己責任で利用できるオーバークロック設定項目を,GIGABYTEはXTREME GAMING ENGINEに用意している。

BASIC SETTING
G1 Gaming,Xtreme Gaming
 方法は3通りで,「BASIC SETTING」はオフセットという形でGPUコアクロックを調整するというもの。数値の直接入力,または右のグラフに対するマウスのドラッグ操作により,−200〜+1200MHzの範囲を1MHz刻みで調整できる。

 「LINEAR SETTING」では,アイドル時の最低クロックと,高負荷時の最高クロックを任意に設定することになる。入力できる数値は0から9999までの1万通りだが,どうやら2500MHz以上は一律で2500MHzとして扱われるようである。
 なお,ここでも,右のグラフにおける左端,0.45V時のコアクロックと,右端,1.24V時のコアクロックをマウスでドラッグすることでも調整は行える。

 最後の「MANUAL SETTING」は,各電圧におけるGPUクロックをユーザーが自由に変更できるというもので,右のグラフからマウスで線をドラッグすることにより,電圧とコアクロックの関係を折れ線グラフのように設定することができる。

G1 Gaming,Xtreme Gaming
LINEAR SETTING
G1 Gaming,Xtreme Gaming
MANUAL SETTING

G1 Gaming,Xtreme Gaming
 なお,メモリクロックは「HOME」タブの「MEMORY CLOCK」から変更可能。設定できる内容は1MHz刻みのオフセットで−1000〜+1000MHzだ。ただし,表記はGDDR5準拠なので,“GDDR5X換算”だと−2000〜+2000MHz相当ということになる。

 繰り返すが,ADVANCED SETTINGの項目はいずれもメーカー保証外のオーバークロック設定となる。これらを利用することによりカードが壊れても自己責任となるので,この点はくれぐれもご注意を。


アイドル時のファン回転停止は任意にオン/オフ可能。電源部は8+2フェーズ構成に


GPUクーラーがカード後方にはみ出したデザインを採用しているGV-N1080G1 GAMING-8GD
G1 Gaming,Xtreme Gaming
 スペックを確認したところで,入手したカードを見ていこう。
 カード長は実測で約281mm(※突起部除く)なのだが,基板自体はFounders Editionと同じ約267mm。なので,GPUクーラーが後方に約14mmはみ出た格好となっている。なお,補助電源コネクタはFounders Editionと同じ8ピンが1基という構成だ。

GPUクーラーと,本体背面側にある補強板兼放熱板で,基板のほぼすべてが覆われている
G1 Gaming,Xtreme Gaming G1 Gaming,Xtreme Gaming
補助電源コネクタはGTX 1080のリファレンスと同じ8ピン×1。外部出力インタフェースがDisplayPort 1.4×3,HDMI 2.0b×1,Dual-Link DVI-D×1なのも変わらないが,インタフェースの並びはGIGABYTE独自のものとなっていた
G1 Gaming,Xtreme Gaming G1 Gaming,Xtreme Gaming

WINDFORCE 3Xのファン,羽の部分に寄ったところ
G1 Gaming,Xtreme Gaming
 搭載するGPUクーラーは2スロット仕様の「WINDFORCE 3X」。エアフローが23%向上するという5本の線状突起を持つファンを採用した92mm角ファンを3基並べた外観が特徴ということになるだろう。
 最近のグラフィックスカードらしく,アイドル時にはファンの回転を止める機能も備える一方,XTREME GAMING ENGINEの「FAN」タブにある「3D ACTIVE FAN」を[OFF]にすると,アイドル時にもファン回転を停止しないように設定することができる。

XTREME GAMING ENGINEの「FAN」タブ
G1 Gaming,Xtreme Gaming
 ちなみにこのFANタグにあるEASY SETTINGからは,標準設定となる「AUTO」のほか,ファン回転数を高めで制御する「TURBO」,逆に低めで抑える「SILENT」を選択可能。さらにADVANCED SETTINGでは「BASIC SETTING」で負荷状況によらずファン回転数を一定にでき,「MANUAL SETTING」ではグラフをマウスでドラッグすることにより,温度ごとの回転数を自由に設定可能だ。いずれも回転数の指定はパーセンテージで,選択できる範囲は0〜100%。こちらもADVANCED SETTINGの設定項目はメーカー保証の対象外となる。

TURBO設定だと,GPUの温度が50℃のとき回転数は50%ほどになり,そこから温度が上がるに連れて回転数が増し,95℃あたりで100%に達する(左)。一方のSILENT設定では,50℃付近の回転数が40%以下となり,85℃付近でも50%以下に抑えられる(右)。SILENTではGPUコア温度が85℃を超えないよう,動作クロックの調整が入るためだ
G1 Gaming,Xtreme Gaming G1 Gaming,Xtreme Gaming
ADVANCED SETTINGからBASEIC SETTINGでファンの回転数を69%に固定した様子(画像左)。どの温度でもファンの回転数は69%となっているのが右のグラフで一目瞭然だ。一方、MANUAL SETTINGで任意の回転数に設定したのが右である。温度ごとの回転数をユーザーが好きなように設定可能
G1 Gaming,Xtreme Gaming G1 Gaming,Xtreme Gaming

常時点灯の様子
G1 Gaming,Xtreme Gaming
G1 Gaming,Xtreme Gaming
 なお,GV-N1080G1 GAMING-8GDはカード側面のGIGABYTEロゴが初期設定では赤橙黄緑青藍紫と順に変化する常時点灯タイプなのだが,ファンの回転が止まったときは,追加で「FAN STOP」という文字のところも光るようになっている。
 これらLEDの色や光り方,明るさは,いずれもXTREME GAMING ENGINEの「LED」タブから設定可能。光り方には,常時点灯/常時消灯のほか,ゆっくり明滅する「BREATHING」や,速いテンポで明滅する「FLASHING」,2回の明滅を繰り返す「DUAL FLASHING」があり,速度は指定することも可能だ。また,「VARIABLE BRIGHTNESS」を選択すると,GPU温度や使用率,コアクロックや電圧,それにファンの回転数に合わせて,高くなったらより明るくするといった設定も行える。

LEDタブ左下のバーから任意の色を約1677万色から選んだり,16進数のカラーコードで直接指定することもできる。なお,GV-N1080G1 GAMING-8GDでGIGABYTEロゴとFAN STOP表示の色は同じ設定になるため,右に見える「SELECT」の選択肢は機能しない
G1 Gaming,Xtreme Gaming G1 Gaming,Xtreme Gaming

 GPUクーラーの取り外しはメーカー保証外の行為であり,クーラーを取り外した時点で,メーカー保証は失効する。本稿の記載内容を試した結果,何があったとしても,メーカーや販売代理店,ショップ,4Gamerは責任を取らないとお断りしたうえで,クーラーを外してみよう。

 すると,ヒートパイプがGPUのダイに直接触れる仕様なのが分かる。3本の銅製ヒートパイプが,2か所にある放熱フィンへと熱を運ぶようになっているわけだ。また,ファンカバー部を取り外してみると,放熱フィン部はGIGABYTEご自慢かつ特許取得済みのエアフロー調整機構「Triangle Cool」を採用しておらず,ハイエンドモデルではない雰囲気が感じられる。

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GPUクーラーを外したところ。ASUSTeK Computerの「DirectCU」的な,ヒートパイプがGPUダイに触れる構造となっていた
G1 Gaming,Xtreme Gaming
GPUを覆うタイプのヒートシンクがこちら。ヒートパイプは直方体に近いアルミ製ブロックで覆われている
背面カバーは放熱板を兼ねている。熱伝導シートの配置を見る限り,電源部用という理解でいいようだ
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電源部。8+2フェーズ構成で,Founders Editionとはレイアウトがかなり異なる
G1 Gaming,Xtreme Gaming
 気になるGIGABYTEオリジナル基板は8+2フェーズ構成。GTX 1080のFounders Editionだと5+1フェーズ構造なので,電源周りはかなりの強化が入っているという理解でいいだろう。
 採用する部材は,GIGABYTE独自の品質規格「Ultra Durable VGA」に準拠したものとのことで,機能性高分子アルミ固体電解コンデンサや金属製チョークコイル,低オン抵抗のMOSFETなどが並んでいる。PWMの制御用には,「Cortex-M0」ベースの台湾Holtek Semiconductor製32bitマイコン「HT32F52241」を搭載していた。
 なお,メモリチップはMicron TechnologyのGDDR5X「MT58K256M32JA-100」(チップ上の刻印は「6JA77 D9TXS」,10Gbps品)で,8枚でメモリ容量は8GBとなる。これはFounders Editionと同じだ。

最近はDual MOSFET仕様が主流だが,GV-N1080G1 GAMING-8GDはGPU用,メモリ用とも,Alpha & Omega SemiconductorのN-Channel MOSFET「AON6508」(ドレイン損失41W)と「AON6414A」(ドレイン損失31W)を採用している(左,中央)。一般にN-ChannelのMOSFETを2個のペアで使うときは同じものを組み合わせるのだが,GIGABYTEがあえて異なるMOSFETを組み合わせている理由は分からない。手間とコストをかけている以上,何らかの狙いはあるはずだが。なお,右はGPU用のコンデンサだが,ここは「330」刻印入りだった(右)
G1 Gaming,Xtreme Gaming G1 Gaming,Xtreme Gaming G1 Gaming,Xtreme Gaming
G1 Gaming,Xtreme Gaming
HT32F52241
G1 Gaming,Xtreme Gaming
MT58K256M32JA-100


3つの動作モードでGTX 1080 Founders Editionと性能を比較


G1 Gaming,Xtreme Gaming
 今回,比較対象にはGTX 1080 Founders Editionを用意。本稿では以下,これをリファレンスとして扱い,文中,グラフ中ともにGTX 1080と表記する。GV-N1080G1 GAMING-8GDの側では,XTREME GAMING ENGINEから選択できる3つの動作モードでテストを行うが,グラフ中に限り,スペースの都合からそれらを「G1 GAMING(OC)」「G1 GAMING(GAMING)」「G1 GAMING(ECO)」と表記するので,この点はお断りしておきたい。
 用いるグラフィックスドライバは,テスト開始時点の最新版となる「GeForce 368.39 Driver」。それ以外のテスト環境はのとおりとなる。


 テスト方法は4Gamerのベンチマークレギュレーション18.0に準拠。GTX 1080がハイエンド市場向けGPUであることから,解像度は2560×1440ドットと3840×2160ドットの2パターンを選択している。
 なお,ここまでの説明でピンときた人もいると思うが,今回のテスト条件は,MSI製GTX 1080カード「GeForce GTX 1080 GAMING X 8G」のレビュー時とまったく同じ。そのため,GTX 1080のテスト結果は,先のレビューから基本的に流用する。ただし,「3DMark」だけは,バージョン2.0.2530がレビュー後に公開となったため,再取得を行った。

 テストに用いたCPUの自動クロックアップ機能「Intel Turbo Boost Technology」を,テスト状況によってその効果に違いが生じる可能性を排除する目的から無効化しているのは,いつものとおりだ。


GTX 1080比でおおむね数%のスコア向上を確認。動作モードによる違いは大きくない


 グラフ1は3DMarkの結果となるが,GV-N1080G1 GAMING-8GDのスコアは,工場出荷時設定となるGAMING MODEでGTX 1080比103〜105%程度と,クロックアップ効果が得られている。ただ,動作クロック設定が25〜26MHzしか変わらないこともあってか,GAMING MODEとOC MODEのスコア差は最大でも1%未満だ。また,GAMING MODEとECO MODEの違いもほとんどない。
 なので,GV-N1080G1 GAMING-8GDがGTX 1080よりも3〜5%程度高いスコアを示しているのは,XTREME GAMING ENGINEの動作クロック設定効果ではなく,WINDFORCE 3Xの持つ冷却性能の高さによって,自動クロックアップ機能「GPU Boost 3.0」の“効き”がよくなったためという理解がおそらく妥当だろう。


 続いてグラフ2,3は「Far Cry Primal」の結果となる。
 Far Cry PrimalにおけるGV-N1080G1 GAMING-8GDのスコアは,GTX 1080に対して,GAMING MODEで2〜4%程度高いものの,実フレームレートの違いは最大でも2fpsなので,体感するのはまず不可能だろう。OC MODEだと3840×2160ドットで約5%高いスコアを示すが,それもフレームレート上ではわずかに2fpsの違いしかない。


 「ARK: Survival Evolved」(以下,ARK)の結果がグラフ4,5となる。「Low」設定の2560×1440ドットだと,相対的なCPUボトルネックによりスコア差が詰まっているが,それ以外ではGV-N1080G1 GAMING-8GDのGAMING MODEがGTX 1080に対して10〜11%程度高いスコアを示した。OC MODEだと13〜16%程度にまでギャップが開くが,ここまで違いが出れば,クロックアップモデルの効果はあると言えるだろう。


 グラフ6,7は「Tom Clancy’s The Division」(以下,The Division)の結果だ。
 GV-N1080G1 GAMING-8GDとGTX 1080のスコア差は,OC MODEで4〜7%程度,GAMING MODEで2〜6%程度,ECO MODEで1〜4%程度で,傾向は3DMarkに近い。実フレームレートにおけるスコア差も数fpsに留まる。


 「Fallout 4」では,さらにスコア差が出づらい結果となった。グラフ8,9において「中」プリセットの2560×1440ドットはCPUの相対的なボトルネックが生じている可能性あるとしても,それ以外でもせいぜい4%のスコア差しかなく,実フレームレートでも1fpsしか変わらないわけで,「クロックアップモデル」としてはけっこう厳しい結果だ。


 グラフ10,11の「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」(以下,FFXIV蒼天のイシュガルド ベンチ)の結果である。
 FFXIV蒼天のイシュガルド ベンチにおいて,「標準品質(デスクトップPC)」の2560×1440ドットではスコアの頭打ちが見られるものの,それ以外だと,GTX 1080に対し,GV-N1080G1 GAMING-8GDはOC MODEで4〜7%程度,FAMING MODEで3〜6%程度,ECO MODEで3〜5%程度と,モードごとの違いはほとんどないものの,相応の違いを示している。全体的には3DMarkと同じスコア傾向と述べていいだろう。

※グラフ画像をクリックすると,平均フレームレートベースのスコアを表示します
G1 Gaming,Xtreme Gaming
G1 Gaming,Xtreme Gaming

 スコアをグラフ12,13にまとめた「Project CARS」でも,初期設定の2560×1440ドットではスコアの頭打ちを確認できる。そこで,それ以外のスコアに目を向けることになるが,ここでもGV-N1080G1 GAMING-8GDとGTX 1080のスコア差は小さく,動作モードによるスコア差もほとんどなかった。



消費電力はGTX 1080 Founders Editionから30W前後増加。WINDFORCE 3Xの冷却性能および静音性はまずまず


 多少なりともクロックアップが引き上げられているということで,消費電力の増大が懸念されるが,GV-N1080G1 GAMING-8GDの消費電力はどの程度だろうか。
 今回も,ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を利用して,システム全体での消費電力を比較してみることにした。テストにあたっては,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」,各アプリケーションベンチマークを実行して,最も高い消費電力値が記録された時点を,タイトルごとの実行時としている。

 その結果はグラフ14のとおり。アイドル時は横並びという評価で問題ないとして,注目したいのはアプリケーション実行時だ。動作クロック設定自体はGTX 1080と同じECO MODEで,GTX 1080に対して15〜28W程度高いスコアを示し,GAMING MODEでは20〜33W程度,OC MODEでは29〜36W程度高くなった。
 「クロックアップ版GTX 1080カードの消費電力がけっこう上がる」というのは,先に評価を行ったMSI製品と同じ傾向だが,得られるベンチマークスコアの向上率から考えると,あまり歓迎できない結果なのは確かだ。


 最後に,GPUの温度も確認しておこう。ここでは,温度24℃の室内において,テストシステムをPCケースに組み込まず,いわゆるバラックに置いた状態から,3DMarkの30分間連続実行時を「3DMark時」として,アイドル時ともども,「GPU-Z」(Version 0.8.8)から温度を取得することにした。

G1 Gaming,Xtreme Gaming
 その結果がグラフ15となる。GV-N1080G1 GAMING-8GDとGTX 1080 Founders Editionでは搭載するクーラーも,おそらくは温度センサーの位置も異なるため,横並びの比較にあまり意味はないのだが,それでも,GV-N1080G1 GAMING-8GDが高負荷時に80℃を超えていない点は評価できそうだ。
 今回はアイドル時にファン回転が止まるよう設定しているが,それで50℃を下回っている点も目を引く。


 気になるWINDFORCE 3Xの動作音もチェックしておきたい。今回は,カードに正対する形で30cm離した場所へカメラを置き,アイドル状態で1分間放置した後,FFXIV蒼天のイシュガルド ベンチを4分間実行したときの様子を録画した動画ファイル用意した。なお,テスト時の動作モードはデフォルトのGAMING MODEだ。
 下のムービーだと,テスト開始から1分間はGV-N1080G1 GAMING-8GDのファンが停止しているため,聞こえてくる音は周囲の環境音のみだ。そして,1分後にFFXIV蒼天のイシュガルド ベンチを実行すると,約10秒後(=ファイル冒頭から約70秒後)にファンが回転を始めるが,ベンチマークが進むにつれ,ファンの動作音が大きくなっていることが分かる。さすがに,それなりの動作音はしており,また,コイル鳴きも確認できるが,Founders Editionより静かなのは間違いなく,PCケースの中に入れてしまえば問題のないレベルと言えるだろう。



「クロックアップモデル」としての魅力を欠くものの,静音指向であれば選択に値する


製品ボックス
G1 Gaming,Xtreme Gaming
 GV-N1080G1 GAMING-8GDのクロックアップ設定はそれほど大きくないため,「効果がない」わけではないものの,体感できるレベルでないのは確かだ。また,OCやECOといった動作モードを選択するメリットもほとんど感じられない。上位モデルとの差別化が必要だったのかもしれないが,もう少しメリハリのある設定にしてもよかったのではないかと思う。

G1 Gaming,Xtreme Gaming
 補助電源コネクタの仕様がGTX 1080 Founders Editionと同じ8ピン×1なので,自己責任でオーバークロック設定を詰めてチューニングを楽しむという用途にも向いていない。その意味でGV-N1080G1 GAMING-8GDは,ある意味で“何も考えず”マザーボードに差して,GeForce Driverだけ導入してすぐゲームで使いたいという,ゲーマーのシンプルなニーズに向けた製品ということになりそうだ。

 2016年6月25日時点ではほぼ完売状態ながら,実勢価格は10万〜11万円程度。積極的に選択すべき材料となるほどの個性はないものの,できる限り静かにGTX 1080カードを使いたいということであれば,十分,選択肢となるだろう。


GV-N1080G1 GAMING-8GDをAmazon.co.jpで購入する(Amazonアソシエイト,25日時点では相場を大きく超えた価格設定がなされているので注意してください)

GIGABYTEのGV-N1080G1 GAMING-8GD製品情報ページ(英語)

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    G1 Gaming,Xtreme Gaming

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    GeForce GTX 10

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