SteelSeries初のPS3対応ヘッドセットが登場。「iPod，iPhone，iPad用」とされるゲーマー向けヘッドセットも

　SteelSeriesは本日（2011年3月4日），ドイツで開催中のCeBIT 2011に合わせて，ゲーマー向けヘッドセット「SteelSeries Siberia v2 Full-size Headset」（以下，Siberia v2）と「SteelSeries 7H」の新モデルを発表した。製品名と価格は以下のとおり。

「SteelSeries Siberia v2 for PS3」

• 価格：119.99ドル
• 発売予定時期：2011年第3四半期

「SteelSeries 7H for iPod，iPhone，and iPad」

• 価格：129.99ドル
• 発売予定時期：未公開

「SteelSeries Siberia v2 for iPod，iPhone，and iPad」

• 価格：99.99ドル
• 発売予定時期：未公開

SteelSeries Siberia v2 for PS3

SteelSeries 7H for iPod，iPhone，and iPad

SteelSeries Siberia v2 for iPod，iPhone，and iPad

　非常に分かりやすい製品名なので，何で使うことが想定されているかの説明は不要だろう。PlayStation 3（以下PS3）対応モデルと，iPod，iPhone，iPad用モデルであり，いずれもSteelSeriesとしては初の対応製品となる。というか，iPod，iPhone，iPad用の「ゲーマー向けデバイス」というのは，かなり珍しい存在だ。

SteelSeries Siberia v2 for PS3

　SteelSeries Siberia v2 for PS3は，既存のSiberia v2と，USB接続の新型サウンドミキサー「AudioMixer」をセットにして，PS3でも使用できるようにしたものだ。Siberia v2の接続端子は，サウンド出力＆マイク入力用の3.5mmアナログミニピン×2という構成なので，そのままだとPS3と接続できないが，これをAudioMixerとつなぐことで，USB接続のヘッドセットとして利用できるというわけである。

　もっとも，アナログ接続のSiberia v2に，USB接続のAudioMixerという組み合わせという点で気づいた人はいるだろうが，SteelSeries Siberia v2 for PS3はUSB接続のPC用ヘッドセットとしても利用できる。AudioMixerによるボリュームコントロールなどが不要なら，PC用アナログ接続としてすら利用可能だ。
　さらにいうと，製品ボックスにはXbox 360純正コントローラと接続するためのケーブルも用意されており，Xbox 360環境でも利用できるという。

　なお，AudioMixerでは，インラインコントローラとしてゲームやマイクの音量が調整できるほか，「SteelSeries LiveMix」という機能を有効にできる。この機能は，ヘットセットを通じて聞こえるゲーム音声と，ボイスチャットの音量を自動で調整し，チームメイトの声を聞きやすくするためのもの。OFFからHIGHの4段階から選択しておけば，OFFの場合はそのままの音が聞こえるが，LOW，MEDIUM，HIGHの場合は，チームメイトが話している間だけゲーム音量を順に5db，15db，25db引き下げてくれる。
　SteelSeries LiveMixは，従来のAudioMixerだとダイヤル式のものが搭載されていた。それに対して本製品では，細かい設定ができない代わりに，簡単操作で使えるよう，アップデートが入ったようである。

　「for PS3」ながら，プラットフォームに関わらず使えるヘッドセットなので，さまざまなゲームで活躍してくれそうな製品だ。

●SteelSeries Siberia v2 for PS3の主なスペック

• 基本仕様：アナログ接続ワイヤードタイプ
• 本体サイズ：未公開
• 重量：未公開
• 接続インタフェース：3.5mmアナログミニピン×2
• 価格：119.99ドル
• 発売時期：2011年第3四半期

《ヘッドフォン部》

• 周波数特性：18Hz〜28kHz
• インピーダンス：32Ω
• 音圧レベル（SPL）：112dB（＠1kHz，1Vrms）
• スピーカードライバー：50mm
• ケーブル長：1m

《マイク部》

• 周波数特性：50Hz〜16kHz
• 感度：-38dB（＠1kHz）
• 指向性：あり

《サウンドミキサー部》

• 接続インタフェース：USB，3.5mmアナログミニピン（アナログRCA−3.5mm変換アダプタ付属）
• 搭載ボタン/スイッチ：インラインボリュームコントローラ，SteelSeries LiveMix オン/オフ
• ケーブル長：3m

SteelSeries 7H for iPod，iPhone，and iPad

　SteelSeries 7H for iPod，iPhone，and iPadは，SteelSeries 7Hをベースに，サウンド出力とマイク入力のケーブルを1本化。さらにインラインコントローラを，通話機能の調整ができるよう改良した製品だ。ケーブルの先には，サウンド出力とマイク入力が一体化した3.5mm端子が1つある仕様のため，iPod，iPhone，iPadや，各種ポータブルゲーム機＆プレイヤー用のヘッドセットということになる。
　ヘッドセット自体は，とくに変わっていないようで，直径50mmのドライバーユニットを搭載する点や，合皮製と布製のイヤーパッドが付属する点，3つのパーツに分解できる点などは，そのまま引き継がれている。


　ゲーマー向けヘッドセットをポータブルデバイス用にしてしまうというのも，なかなか珍しいケースだが，分解して持ち運べるSteelSeries 7Hは，iPhoneやiPadと一緒に持ち出すには，意外とマッチしたチョイスなのかもしれない。


●SteelSeries 7H for iPod，iPhone，and iPadの主なスペック

• 基本仕様：アナログ接続ワイヤードタイプ
• 本体サイズ：未公開
• 重量：未公開
• 接続インタフェース：3.5mmアナログミニピン×1
• 搭載ボタン/スイッチ：インラインボリュームコントローラ
• 価格：129.99ドル
• 発売時期：未公開

《ヘッドフォン部》

• 周波数特性：18Hz〜28kHz
• インピーダンス：32Ω
• 音圧レベル（SPL）：112dB（＠1kHz，1Vrms）
• スピーカードライバー：50mm
• ケーブル長：1m

《マイク部》

• 周波数特性：50Hz〜16kHz
• 感度：-38dB（＠1kHz）
• 指向性：あり

SteelSeries Siberia v2 for iPod，iPhone，and iPad

　SteelSeries Siberia v2 for iPod，iPhone，and iPadも，上のSteelSeries 7H新モデルと同様に，ケーブルの1本化とインラインコントローラの改良が施された製品だ。つまりこちらも，ポータブルデバイス用製品となる。
　ヘッドセット部分の仕様は，やはりベースとなっているSiberia v2のまま。ユニークなデザインのフレームを採用した，オーバーヘッドタイプの密閉型ヘッドセットであることに変わりはない。

　Siberiaシリーズはもともと，ゲームのサウンドだけでなく，音楽を聴くことも想定されたヘッドセットなので，iPodやiPhoneの用途を考えると，SteelSeries 7Hではなく本製品を選択するのもアリだろうか。
　なお，PC用のSiberia v2は白，黒，赤などのカラーが存在するが，本製品は白モデルのみが販売されるとのことだ。


●SteelSeries Siberia v2 for iPod，iPhone，and iPadの主なスペック

• 基本仕様：アナログ接続ワイヤードタイプ
• 本体サイズ：未公開
• 重量：未公開
• 接続インタフェース：3.5mmアナログミニピン×1
• 搭載ボタン/スイッチ：インラインボリュームコントローラ
• 価格：99.99ドル
• 発売時期：未公開

《ヘッドフォン部》

• 周波数特性：18Hz〜28kHz
• インピーダンス：32Ω
• 音圧レベル（SPL）：112dB（＠1kHz，1Vrms）
• スピーカードライバー：50mm
• ケーブル長：1m

《マイク部》

• 周波数特性：50Hz〜16kHz
• 感度：-38dB（＠1kHz）
• 指向性：あり

　ちなみに，今回発表された3製品の国内発売時期，価格は発表されていない。ただし，日本語製品ページ自体は3月中に用意されるとのことなので，国内発売に関する続報は期待していいのかもしれない。

SteelSeries公式サイト