「Catalyst 15.9.1 Beta」緊急リリース。15.9βドライバのメモリリーク問題に対処

　「Catalyst 15.9 Beta」を北米時間2015年9月28日に公開したAMDから，緊急アップデート版となる公式最新β版グラフィックスドライバ「Catalyst 15.9.1 Beta」がリリースされた。AMDによると，15.9βドライバの導入後，WindowsデスクトップでWebブラウザやそのほかのウインドウのサイズを変更すると，グラフィックスメモリを使い切ってメモリリークが発生するという致命的な問題が生じたとのことで，今回の15.9.1βは，それに対処するものとなる。
　なお，AMDのユーザーサポート用Twitterアカウントである@AMDcareは，15.9.1βの公開に先立って，「Catalyst 15.8 Beta」および「Catalyst 15.7.1」へのロールバックも有効だとユーザーに呼びかけている。15.9系は不安，という場合は，こちらを試してみるのもアリかもしれない。

　いずれにせよ，15.9βドライバを導入済みという人は，速やかにアップデートかロールバックかすべきだろう。ただし，その作業は自己責任となるので，その点はご了承を。

→Catalyst 15.9.1 Beta
（※「Display Driver」のバージョンは15.201.1151.1004（1509301212-15.201.1151.1004-150929a-294965E-ATI）なので，15.9βとの間にあるバージョン表記上の違いは日付のみということになる）


＃＃＃＃　以下，英文リリースノートまとめ　＃＃＃＃

●Catalyst 15.9.1 Betaの対応GPU

• Radeon R9 Furyシリーズ
• Radeon R9 300・200シリーズ
• Radeon R7 300・200シリーズ
• Radeon R5 230シリーズ
• Radeon HD 8000シリーズ
• Radeon HD 7000・7000Aシリーズ
• Radeon HD 6000・6000Aシリーズ
• ATI Radeon HD 5000シリーズ
• Radeon R9 M300・M200シリーズ
• Radeon R7 M300・M200シリーズ
• Radeon R5 M300・M200シリーズ
• Radeon HD 8000M・8000D・8000Gシリーズ
• Radeon HD 7000M・7000D・7000Gシリーズ
• Radeon HD 6000M・6000D・6000Gシリーズ
• ATI Mobility Radeon HD 5000シリーズ
• AMD A-Series APU with Radeon R7・R6・R5・R3 Graphics
• FX-8800P with Radeon R7 Graphics
• AMD E-Series APU with Radeon R2 Graphics

●Catalyst 15.9.1 Betaにおける性能向上

• リリースノートに記載なし

●Catalyst 15.9.1 Betaにおける新要素

• リリースノートに記載なし

●Catalyst 15.9.1 Betaで解決した問題

• Webブラウザやそのほかのウインドウのサイズを変更すると，メモリリークすることのある問題