「俺,帰ったら結婚するんだ」なんて言いながら婚約者の写真をうっかりポッケから取り出した日にゃ,もう生きては帰れない職業,「兵士」。そんな因果な職業にスポットを当てたFPSが,「アームド アサルト」(以下,ArmA)だ。
世界の多くの国の人々にとっては,お茶の間のニュースの中の出来事でしかないこの紛争だが,現地の兵士達にとっては生き地獄の日々である。さあ,今日も生き地獄(生き残れば,だが)の続きを見てみよう。
いよいよアメリカ軍の増援部隊が,サーラニ島に近づいているようだ。到着まで今しばらくの辛抱が必要だが,これまでの被害は甚大で,残りの兵力も物資もわずかなものである。こんな壊滅的な状態で,増援部隊の上陸までを乗り切らなければならないのだ。
ということで,今回は紛争勃発から3日目突入となる6月12日午前中の動向を追っていくことになる。せめて増援部隊が接岸するまで,空からの支援でもしてくれればいいのだが……。

我々はいまだにアメリカ軍の増援を待っている状態である。彼らはこちらに向かっており,我々が受け取った最新の情報によれば,早ければ明日には到着する模様だ。しかしそうしている間にもSLA軍は猛攻撃を加えており,現在も我々は空港への大規模な攻撃に備えている。我々は弾薬のほとんどを,首都Paraisoにある古い工場の敷地に集積している。この情報は機密事項ではあるものの,敵がこの情報を察知し,破壊工作を仕掛けてくるであろうことを考慮せねばならない。警備すべき弾薬集積所は3か所ある。きみの任務はこの場所の見回りで,朝になって2台のトラックが空港の基地に弾薬を運び出すまでの間,夜通し弾薬集積所を警備しなければならない。
作戦目標
工場敷地内をパトロール中。別に夜明けまで頑張らなくてもいい
う〜ん,これはまったくもって不親切なミッションである。最初はブリーフィングどおり,明け方近くまで(リアルで何時間も)パトロールした挙げ句,不意に襲ってきたSLA兵に撃ち殺されてしまった。何か根本的に違う……そもそも一つのミッションで何時間もこんなことするわけがない! と,思い切ってやり直したところ,あろうことかスタートから20分足らずでクリアできてしまった。
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| 屋内のほか,屋外のテントにもある弾薬集積所。守らねばならないわけだが,武器弾薬の補給は可能だ |
潜入してくる敵の工作員を発見して,射殺していくのが真の目標。警備という言葉にだまされた
とまぁ皮肉も言いたくなるミッションなのだが,要するに工場内に3か所ある弾薬集積所をガードして,侵入者を全員射殺すればいいのである。主人公は歩哨として弾薬集積所をパトロールするわけだが,ときどきけたたましいサイレンが鳴り響き,SLA兵が一人ないし二人,基地内に侵入してくる。ちなみに工場敷地は柵で囲われているものの,あちこち隙間があり,そのどこからでも侵入される恐れがある。
工場敷地内にSLAの工作員が侵入した場合,いかに早くそれを見つけ出し,射殺するかがクリアの鍵となる。たいていの場合は不意を突かれ,仲間の歩哨が数名死亡するだろう。ここでさらに発見が遅れると,集積所を爆薬で破壊されてしまいミッション失敗となる。
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| 敵の工作員には,死体を「Hide Body」で隠してあげないと,怯えて近づいてこなくなる習性があるらしい |
さて筆者が最初に数時間を浪費してしまった理由は,SLA工作員が侵入してこなかったからである。工場の入り口で射殺したSLA兵に,敵の後続が警戒したのかもしれない。これを回避するには,死体を「Hide Body」で隠す(というか沈んでいくように見える)といいだろう。
外の道をてくてく走ってくる迂闊な工作員もいる。それが間違いだということを思い知らせてあげよう
順調にいけばミッション開始から20分程度のうちに,ほとんどの敵工作員が侵入してくるはずだ。いつまで経っても終わらないと思ったら,工場の外も見回ってみよう。おそらく数名の敵がどこかに息を潜めて,侵入のチャンスを狙っているはずだ。これらも含めて,敵の工作員は全部で7〜8名程度。全員射殺すれば,朝を待たずしてクリアとなる。

ここ数日の大変な日々を経て,Rashidahにある基地の兵舎でわずかばかりの睡眠を楽しもうとしていた矢先,銃声により仮眠から叩き起こされてしまった。敵からの攻撃が始まったようだ。
作戦目標
主人公はつくづく休ませてもらえないようだ。ミッションは兵舎の中で,銃声により飛び起きたばかりの状態で始まる。銃は手にしているので兵舎の外に出てみると,敵襲のため蜂の巣をつついたような騒ぎになっている。ここは手持ちのライフルで応戦してもいいが,マシンガン銃架が空いているので,これを使うといいだろう。死にたくなければ,逃げ隠れているのも一つの手ではある。
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| 雨だというのに,ご苦労なこった!(寝入りばなだったので不機嫌) 自分の目覚まし代わりにマシンガンをお見舞いしてあげよう |
しばらく応戦していると,この基地にいるGolf小隊による本部への応援要請が行われ,主人公がParaiso市の近くにいるBravoチームを迎えに行くことになる。急いで兵員輸送トラックに乗り込み,Bravoチームが待機している地点に向かおう。
トラックでBraboチームを迎えに行く。そういえばシングルミッションにも似たようなステージがあったな
ポイントに到着したら,自動的にBravoチームが乗り込んでくる。もはやGolf小隊は持ちこたえられそうにないので,急いで戻らなければならない。ここで4分間の制限時間が設けられ,この時間内に基地にBravoチームを無事送り届ければミッションクリアとなる。不整地ではあるが,直線距離で坂を下っていくだけなので簡単だ。よほど運転がヘタで木にぶつかったり,運悪く敵に遭遇したりしない限りは大丈夫だろう。
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| ワラワラやってくるBraboチームの皆さん。少しくらい乱暴に運転しても振り落とされたりはしない人達なので,急がせてもらおう |

※マップ上の番号は,本文中の番号(1)〜(6)と対応しています
RACSの北海岸に沿った主な防衛線の背後に,SLA軍が上陸した。アメリカ海軍の艦隊が島に近づいてはいるものの,悪天候のため,いまだ空からのいかなる援護もできずにいる。我々の成すべきことは,海軍の攻撃機が援護に来られるくらい天候が回復するまで,SLA軍からの攻撃を持ちこたえることだ。
作戦目標
- Alphaチームを回収しろ
- 空港まで運転し,Bravoチームや残りの第3小隊と合流せよ
- ストライカーに乗り込み,包囲された滑走路まで行け。そして敵軍を撃退せよ
いよいよ援軍が島の間近に迫っている! ……と思ったら,悪天候でまだ空からの援護をしてもらえないという,もう泣きっ面にハチといった感じの残留アメリカ軍。SLAも最後の抵抗として空港の奪取を目的に総攻撃を仕掛けてきた。もはや一刻の猶予もないのだ。
まずは(1)の位置でRACS軍の四輪駆動車に乗り込み,空港に向かう前に(2)でAlphaチームを拾う。全員が乗り込んだのを確認したら,空港の(3)の位置で四輪駆動車から降りて,Bravoチームと合流。これで小隊は10人になったはずだ。すでにSLA軍が攻め込んでいるため,滑走路は阿鼻叫喚の戦場と化している。
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| 空港に着いたら,まず対戦車ロケットを確保すること。敵のBMP-2を黙らせないことには身動きが取れない |
8輪駆動のニクいアンチキショウこと,ストライカー。自分では乗り込まず,部下に扱わせるのが賢い運用法だ
Bravoチームと合流したら,すぐそばの武器コンテナから対戦車ロケットランチャー(M136)とロケット3発程度を入手しておこう。このままSLA軍と交戦したいところだが,近くにあるストライカーを活用したほうが安全だ。だが滑走路(4)にはBMP-2が数台いるので,まだストライカーを突っ込ませるのはまずい。
ほかの兵士にストライカーに乗り込む指示を与えたら,先ほど入手したM136でBMP-2を片付ける。あとはストライカーを滑走路に向かわせ,自分は土塁に身を隠しながらRPGを持っている敵を倒して,ストライカーの支援をしよう。セクター4の土塁近くにもコンテナがあるので,弾薬補充を忘れずに。好みに応じて敵のドラグノフを入手しておくのもいいだろう。
トラックもあるが,ストライカーと比べると実に,その,弱そう。見るからにBMP-2には歯が立たない感じ
セクター4周辺のSLA兵が片付いたら,セクター7(5)の応援に向かうよう指示がある。途中マシンガン付きの4tトラックがあるので,兵士を乗り込ませてもいいが,かなり装甲が薄いことは考慮しておこう。セクター7にもSLAの歩兵小隊とBMPがいる。BMPは先ほどと同じようにM136で破壊してしまうべし。あとはストライカーが掃除してくれるはずだ。
空港が片付いたら,次は海岸線へ。いよいよ敵の侵攻作戦も大詰めといった感じだが,詰めさせてる場合じゃない
セクター7が片付けば,空港が確保されたことになる。さらに本部から無線が入り,北の海岸線にSLAが上陸し始めたとのこと。ここからはスクリプトで自動的に全員がストライカーで海岸線(6)に向かうことになる。
海岸線に着いたら,海からPBXボートに乗ってSLA軍が大挙して上陸を試みているのが見て取れる。この海岸線を奪取されると,首都が制圧される危機に陥ることになるので,とにかくこいつらを全員始末しなければならない。
ストライカーにガシガシ戦わせつつ,自分はスナイパーライフルでチマチマ狙撃というのが手っ取り早いだろう
なにしろ敵の数が多いので,こちらもかなりの犠牲を強いられることになるだろう。ある程度距離を置いての応戦となるので,空港で敵スナイパーのドラグノフを拾っておけば,人によっては楽になるかもしれない。もちろんストライカーとの連携も重要なので,うまく立ち回らせること。これまでと同様,BMPなどの装甲車はM136ランチャーで破壊しよう。
ある程度敵が片付いてきた頃,上空に攻撃機が姿を見せ,敵の装甲車が次々と破壊され始めることに気づくだろう。ついに天候が回復し,サーラニ島近くまで来ている増援部隊が,ハリアーで援護を始めてくれたのである。以上で晴れてミッション終了だ。

「AAN Networkです。南サーラニ王国の最新ニュースをお届けします。今朝,SLA軍による水陸両面からの大規模な侵攻がありましたが,アメリカ軍とRACSによる連合軍が,南サーラニ王国の海岸線を防衛するという大勝利を収めました。長時間に及ぶ激しい戦闘により,多数の犠牲者が出ており,AANカメラマンのアーサー・スタークとAANリポーターのマリアン・クアントが,その中に含まれていることをお伝えするのは痛恨の極みです。戦闘の状況をライブで世界中に伝えるという責務が,最終的に彼女らの命を奪うことになってしまいました。しかしマリアンは,彼女の死によって放送が打ち切られることを望んでいないでしょう。我々はサーラニ島紛争の報道を続行いたします……私達は彼女らを忘れることはありません」
「気をつけ! 大佐殿からのお言葉である!」
「兵士諸君! 我々がこの戦争を始めたのではないが,神に誓ってこれを終結させる! この主権国家である,我々の同盟国に対するいわれなき攻撃,そしてそれを守った勇敢なアメリカ軍兵士の死を忘れるわけにはいかない」
「一度の攻撃でケリをつけようではないか。この戦いを敵にもたらし,奴等がサーラニの人々から奪い去ったものを復旧させるのだ! 本日我々は南方の村々を解放し,Corazol市を奪還する。守りに徹した日々を経て,今こそ我々があのクズ野郎ども(※注)にケツの蹴飛ばし方を見せてやる番だ! 貴様ら戦闘の準備はいいか?」
(※注)原文の字幕には「Slags」(スラグ:鉱石から金属を取り出したあとの鉱滓,俗語で侮蔑の言葉としても使われる)とある。頭文字が大文字であることから固有名詞であり,「SLA」と掛けたもの,つまりカス,クズなどの意を込めてSLA軍を卑下した呼称と思われる。
威勢のいいアメリカ軍大佐の掛け声のもと,「Sir, Yes sir!」の言葉とともに,いよいよ反撃の狼煙を上げるアメリカ軍兵士達。やっとのことで増援部隊が到着し,苦渋を舐めさせられた時間は終わりを告げるのである。今度こそ目にモノを見せてやるぜ,待ってろSLAどもー! ……ということで次回に続く。