4Gamer:
日本独自のキャラクターやアイテムなどの企画も,李さんが担当しているんですか?李恩京さん:
日本独自要素は,基本的に私とGM達とで企画しています。企画が固まり次第,そのアイデアを韓国の開発チームに伝える形です。ちなみに,現在「メイド服」の企画が進行中です。4Gamer:
テイルズランナーのようにアバター性の高いタイトルだと,メイド服などのコスチュームは人気が出るでしょうね。池末氏:
一部のスタッフからは,「体操服」「ブルマ」といったコスチュームのアイデアも提示されていますね。4Gamer:
まあ,「走り」が基本動作となるゲームですし,ブルマが実装されても違和感はないですが(笑)。ところで,そういったアイデアは,企画してからどれくらいで実装可能なものなんでしょうか?
李恩京さん:
韓国の開発チームとは,企画を伝えてから1か月で実装,というペースでいこうという話になっています。とはいえ,日本だけでなく,アジア各国の現地化にも対応しなければならないので,なかなか厳しいのが現状なんですけどね。4Gamer:
すでにユーザーからの意見や要望なども届いていると思いますが,例えば「水着を実装してほしい」という意見が多かったとしたら,夏には間に合う可能性があるわけですか。池末氏:
そうですね,4Gamer特製アイテムとして,夏に実装ということもありますね。4Gamer:
いやいや,先ほどメイド服とかブルマという単語が出てきたので,あくまで一例として挙げただけで,特製でなくても(笑)。ちなみに李さんは,韓国と日本のユーザーそれぞれに接しているわけですが,やはり印象は違いますか?
李恩京さん:
ユーザーの年齢層は,韓国のほうが幅が広いですね。とくに韓国では,低年齢層の割合が高いんです。小学生でも普通にオンラインゲームを楽しんでいます。日本のユーザーに接してみてまず思ったのは,ゲームをきちんと遊んでくれてるなぁ,というところでしょうか。韓国のユーザーよりも腰を据えてプレイする人が多いですし,ゲームにお金を使うこと(編注:アイテム課金)に対しても,日本のユーザーのほうが積極的です。
4Gamer:
日本でもアイテムモールがオープンしましたが,どんなアイテムが人気ですか?李恩京さん:
ゲーム内でダンスが踊れる,「ダンスアイテム」が人気ですね。そのアイテムがあると,ゲーム開始時とか,入賞したときに,アイテムに応じた特殊モーションを実行するんです。もちろん,セーラー服などのコスチュームも人気ですね。あとレアグッズとして「TRグッズ」という,ゲームのロゴがはいったアイテムがあるんですけど,こちらも人気が高いです。TRグッズは限定品なので,イベントなどで配布していく予定です。
池末氏:
まだ正式サービスがスタートしたばかりなので,アイテムのラインナップは若干少なめですが,今後李を通じて,どんどん日本独自アイテムを追加していく予定です。4月25日には,かなりの数のアイテムを実装するので,ぜひ楽しみにしていてください。4Gamer:
先ほど言っていたメイド服も,25日の段階で実装されるんですか?李恩京さん:
いえ,ちょっと遅れてしまいます。韓国では5月中に実装される予定なので,日本での実装はそれ以降ということになります。池末氏:
こちらとしては,メイド服,夏の水着,秋のブルマ,とつなげたいところですね。4Gamer:
内容は偏ってますが,実装時期としてはスマートなタイミングですね(笑)。では最後に,今後テイルズランナーをどういう作品に育てていきたいのかを教えてください。
李恩京さん:
私自身いろんなゲームをプレイしてきていますが,初めてテイルズランナーをプレイしたとき,短時間でだれでも楽しめるゲームだな,という印象を受けました。仕事の後や,勉強の息抜きなど,軽く楽しめるゲームとして遊んでほしいです。私個人の考えとしては,小さな子供でも安心して遊べるような,パステル調のステージなどを企画してみたいですね。
池末氏:
ネッツジャパンとしては,GMとユーザーの対話であるとか,GMを含めたゲームの面白さというところをアピールしていけたらなと考えています。ゲームはコミュニケーションであるという点を強調していきたい。今後の展開としては,年内中にMMORPG2本,スポーツカジュアル2本以上のタイトルを提供していく予定です。ユーザーにおもしろいものを届け,安心して遊んでもらうという責任を,今後とも果たしていきたいと思います。オンラインイベントだけでなく,オフラインイベントなどでも,ユーザーの皆さんとお会いできる機会を増やしていきたいですね。