現時点では，日本でのRYLPart2の知名度はあまり高くありません。日本の新規プレイヤーに対して，ゲームのコンセプトや魅力を教えてください。
Jung氏：
RYLPart2の基本的なコンセプトは，MMORPGでは珍しい豪快なアクション性の実現と，ヒューマン/アーカンという二種族の対立です。韓国の業界人からは，「今後の何年かは，RYLPart2のアクション性を超えるMMORPGは登場しないだろう」という評価を得ています。また，レベルアップのテンポの良さと，アイテムをほぼ無限に強化できる製錬システムも，RYLPart2独自の魅力だといえます。
4Gamer：RYLPart2の打撃感は，ほかのMMORPGでは味わえない魅力ですよね。
ところでRYLPart2の日本展開のパートナーとしてアトラスを選びましたが，アトラスに対する印象はどうですか？ また，アトラスにどんなことを期待するのか教えてください。
Jung氏：
アトラスは"真・女神転生"シリーズでコアなファンを確保しており，実力があるゲーム会社だと認識しています。アトラスをパートナーとして一緒にビジネスができることは，個人的にとても光栄なことだと思っています。今までの日本市場でアトラスが蓄積してきたノウハウと，私達のオンラインゲーム開発能力が，力強いシナジー効果を発揮すると期待しています。
4Gamer：
なるほど。しかし率直にいわせてもらえば，日本は韓国と比べると，まだオンラインゲーム人口が少ないといえます。参考までに教えてほしいのですが，現在韓国でのRYLPart2の会員数はどれくらいなのでしょうか？ また日本市場ではどのくらいのプレイヤー数を期待しているのか教えてください。
Jung氏：
日本市場は今後，オンラインゲーム分野で大きく発展すると思っています。現在は韓国産オンラインゲームが大部分を占めていますが，中国市場の事例を見ても，早いうちに日本産オンラインゲームと韓国オンラインゲームが熾烈に競争する時代がやってくると予想されます。
当社としてもより長期的なビジョンを持って，アトラスさんと協力していくつもりですし，日本のゲーマー達にも認められるデベロッパになることを目標として努力していきます。
なお韓国内でのRYLPart2は，累積会員数が150万人を達成しました。日本でも，韓国に匹敵する数字になると嬉しいですね。
4Gamer：
Jung氏：
RYLPart2は，Guild WarsやRF onlineのPvPシステムとは明確に差別化が図られています。RYLPart2はむしろFPSに近い移動/ジャンプコントロールと，魔法キャスティングシステムを持っているから，日本のゲーマーにも必ず新鮮な魅力を与えられると確信しています。
4Gamer：
それに関してはプレイしてみないと分からないことですから，まずはぜひ実際に遊んでみてほしいですね。
ところで日本語版RYLPart2のアップデート時期は，韓国でのアップデート時期と比べてどの程度のタイムラグが生じますか？
Jung氏：
アップデートに関しては，日本のプレイヤー達のゲーム内の成長速度を見て，必要と思われる時期に必要と思われるアップデートを行っていく予定です。そういった意味では，韓国と日本でほとんど同時にアップデートされることも十分あり得るでしょう。
4Gamer：
日本語版だけの独自アイテムが用意されたり，韓国とは違うバランス調整がされたりする可能性はありますか？
Jung氏：
4Gamer：
なるほど，それは楽しみですね。ところで，日本では「ラグナロクオンライン」や「リネージュII」，「ファイナルファンタジーXI」などがMMORPGのヒット作としてサービスされていますが，それら既存の人気作に対抗するための戦略などがあれば教えてください。
Jung氏：
すでに多くのプレイヤーを抱える大作タイトルとの競争で成功を収めるならば，なによりも頻繁なアップデートとマーケティングが重要です。そして，プレイヤー達との親密で確かなコミュニケーションこそが最重要である，というのが，私の個人的な考えです。当社とアトラスがプレイヤー達の意見をよく聞き，速かに対応できれば，大作達と競争しても十分勝算があると思います。
RYLPart2は，現在も持続的なコンテンツ開発を進行しています。先ほどもお話したように，現在攻城戦システムやマップの追加，Petシステムの実装などを企画しています。また当社は3DカジュアルMMORPG「Monato Esprit」という新作も開発中です。この作品も日本のゲームファン達を強く意識しているので，社内的な協議をした後に，4Gamerを通じて日本のみなさんに公開したいと考えています。
