― 特集 ―

マビノギ のんびり生活系プレイを楽しもう

Text by キーオ林 


綺麗な曲を奏でよう【音楽編】

自分で曲を打ち込めば,美しい曲からネタ系の曲まで,いろんな曲を演奏できる。楽器演奏のトレーニング用に短い曲を作曲しておくと便利かも
 マビノギの"生活"部分に焦点を当てて,のんびりじっくり更新していこうという当連載もいよいよ今回で最終回。まずは音楽スキルに関して紹介していくことにしよう。
 音楽系のスキルには「楽器演奏」「作曲」「音楽知識」の三つがある。

 「楽器演奏」は読んで字のごとく,楽器を演奏するスキルだ。このスキルを入手するには,ティルコネイルの聖堂にいるNPCエンデリオンに楽器演奏に関する話を聞いてから,右手に楽器を装備すればよい。これだけで(上手か下手かは別にして),キャラクターは楽器が演奏できてしまうのである。
 現状,マビノギにはリュート,マンドリン,ウクレレの3種の楽器がある。値段も音色も違うが,どれを購入するかは懐具合と好みで選んで問題ないだろう。個人的には一番安値のリュートでも,十分に楽器演奏が楽しめるように思える。

楽器や楽譜スクロールは雑貨屋で購入可能。お洒落に気を遣うなら,楽器の色も慎重に選びたいところ
 「作曲」も読んで字のごとく,楽譜スクロールに任意の音楽を書き込むスキルである。このスキルを身につけるには,ダンバートンの書店に行って「作曲スキル入門書」を購入し,熟読しなければならない。本の内容が"理解"できれば,それでスキルの取得は完了だ。
 楽器は最大3和音で演奏可能で,楽譜は音符ではなく,対応した記号を打ち込んでいく。マビノギの公式サイト「こちら」にweb作曲ツールがあるので,ここで作曲したものをコピーして,楽譜スクロールにペーストすればいいだろう。
 楽器を右手に,曲を書き込んだ楽譜スクロールを左手に装備して楽器演奏スキルを使えば,スクロールに書かれた曲をキャラクターが演奏する。このとき,楽譜スクロールは他人が作曲したものも使用可能だ。露店で曲を売っているプレイヤーなども,たまに見かけたりする。ちなみに楽譜スクロールを装備せずに楽器を演奏すると,レベルに合わせて用意された曲の中からランダムに演奏されるようである。
 ちょっと注意しておきたいのは,楽譜スクロールはキャラクター間で受け渡し可能だが,銀行には預けられないという点。そのため,うかつに楽譜スクロールを多く所有すると,インベントリに空きがなくなってしまう可能性がある。ほかのアイテムも銀行に預けずに持っておきたいなら,所有する楽譜スクロールは適度な量に抑えておくべきだろう。

練習レベルでよければ,APを使わずとも楽器の演奏自体はできる。そこで満足してしまうかどうかは別問題 Web作曲ツールはマビノギ公式サイトのトップページから「ライブラリ」→「Web作曲ツール」と行けばよい

 「音楽知識」は,パッシブスキルである。楽譜スクロールを所持していない状態で演奏される曲目が増え,その曲も短音から複数音のものへと変化する。加えて,スキルのレベルが1段階上がるたびに,Intのステータスが5もアップするのがポイント。レベルを1段階上げるのに費やすAPも1で済むので,魔法を重視するキャラクターなら,取っておきたいスキルだ。
 その音楽知識のスキル取得方法であるが,基本的には作曲と同じで,ダンバートンの書店で売られている「音楽概論」という本を熟読して理解すればいい。ただ,一つ問題なのは,この本をまともに購入しようとすると,8万ゴールドものお金がかかってしまうことだ。狩りでお金を稼いでいるキャラクターなら買えなくはない値段だろうが,アルバイトで日銭を稼いでいるキャラクターにはつらい。しかし,実はさほどお金をかけなくても,この本は入手可能である。書店主であるNPCアイラと仲良くなればいいのだ。
 アイラと仲良くなるためには,"日頃から多く話しかける" "書店のアルバイトを引き受けて成功させる"などのほか,"プレゼント"が有効である。アイラに喜ばれるプレゼントは「キューブパズル」と「世界の詩(詩集)」。いずれもダンバートンの雑貨屋にいるNPCバルターから購入できる。バルターはアイラの父親。「父娘で手を組んで雑貨屋の売り上げを伸ばしているんじゃないか」などと邪推できなくもないが,当連載はのんびり系の記事のはずなので,ギスギスした猜疑心は隅っこに追いやっておくことにしよう。

とあるクエストで,NPCディリスから楽譜スクロールを10個もらえる。銀行に預けられないのが難だが…… 音楽概論の本をもらうために,アイラにひたすらプレゼント。定価で本を買うことを考えれば安いものだ 本の熟読にさして手間はかからない。失敗しても何度か繰り返せば,問題なくクリアできるだろう

武器職人に戦闘は必須!?【精錬&鍛冶編】

精錬をマスターするための,エイレンからのクエストは時間制限付き。しかし失敗しても何度も繰り返し受けられるので問題はないだろう
 当連載では,生活系のスキルに関していろいろ紹介してきた。休憩,キャンプファイアという,ほとんどのプレイヤーが取得するような基本スキルは除外するとして,残る生活系スキルは応急治療,薬草学,ポーション調合,精錬,鍛冶ということになる。これらのスキルは実のところ,戦闘をしないと取得,もしくは活用が難しいものばかりだ。戦闘をなるべく避ける"のんびり系"の当記事とは,微妙に趣旨がズレてしまう。
 だからといって,まったく紹介しないのも寂しいものがある。そこで,この中から「精錬」と「鍛冶」を取り上げることにする。

 「精錬」は,採ってきた鉱石を加工してインゴット(鍛冶の材料)を作るスキルである。このスキルを取得するには,バンホールの町にいるNPCエイレンにスキルに関して話しかけ,クエストを受ける必要がある。鉄鉱石を五つ持ってくるというのが,このクエストの内容である。
 問題は,鉱石が採れる場所が通常フィールド上には存在しないという点。鉱石は現段階では,バンホールの町中にあるバリダンジョン内でしか採掘できないのだ。

鉱石掘りのために戦闘は不可避。ティルコネイルの学校で,最低限の魔法や戦闘スキルを習っておいたほうが無難である
 バリダンジョンにはゴブリン,インプなどのモンスターが出現する。このダンジョンをクリアする必要はないが,鉱石はダンジョンのそこそこ奥のほうにあり,モンスターとの戦いは避けられない。モンスターを倒さないと次の部屋(もしくは通路)へ行けなかったり,扉の鍵が入手できなかったりするためである。
 普段から戦闘に明け暮れているキャラクターなら問題はないが,ほとんど戦闘をしたことがないというキャラクターにとっては,たとえ相手が比較的雑魚の敵とされるゴブリンでも,なかなか脅威である。ゴブリンは体力こそないが攻撃力が強く,迂闊に殴られると1コンボで即死しかねない難敵なのだ。
 ゴブリンとの戦いに安定して勝つには,アイスボルトの魔法とカウンターのスキルぐらいは取得しておいたほうがよいだろう。アイスボルトを当て,敵が反撃してくるところをカウンターで跳ね返すという戦法(俗にいうアイスカウンター)であれば,無傷でゴブリンを倒すことも可能なはずだ。それでも運が悪いとかなり危険な目に遭うが……。

バリダンジョンは炭坑のような見かけで,いい雰囲気だ。ゴブリンやインプなど亜人間系の攻撃力の高いモンスターが多い 鉱石掘りにはツルハシが必要。「うっかり持ってくるのを忘れた」なんてことのないよう,ダンジョンに入る前にチェックしよう

 そうやってダンジョンをある程度進めば,やがて鉱石が見つかるだろう。あとはツルハシでこれを掘ればよい。ちなみに鉱石はかなり大きく,インベントリの3×3,合計9マスを占有する。同じ種類の鉱石なら10までスタックできるが,鉱石の種類は複数あるので,採りに行くときは,手持ちの荷物はなるべく減らしておくべきだ。

ショーンはバリダンジョンの入り口から向かって左のほうにいる。鉱石の量によっては,1分だと精錬時間が短すぎるかも
 さて,精錬は鉱石を採ってきただけでは終わらない。というか,ここからが本番である。
 精錬をするには,バンホールの町のいたるところにある炉を使用する。ところが,炉は水車が稼働していないと使用できない。水車はNPCショーンに話しかけて動かしてもらう必要がある。これにはお金が必要で,1分間で100ゴールド,5分間で450ゴールドかかるが,誰かがお金を払って水車を動かせば,ほかのプレイヤーでも時間内は炉の使用が可能となる。
 スキルを発動させると,専用のウィンドウが開くので,あとは材料をそこに入れて,結果を待てばよい。紡織などと同じで,パーティを組んでおけば成功率が上がる。

 こうして精錬で作り上げたインゴットを使い,武器や道具を製作するのが「鍛冶」である。鍛冶スキルは,鍛冶屋の金槌を右手に装備するだけで取得できる。実際に武器や道具を作るには図面を左手に装備する必要があり,近くに鍛冶台がないと作業できない。
 作業の流れは,ほぼ裁縫と同じだ。スキルを発動させるとウィンドウが開くので,そこに材料(インゴット)を入れ,結果を待つ。ここでは最高でも99.9%のものしか出来上がらないので,再びスキルを発動させ,材料を投入。仕上げのミニゲームをこなせば,アイテムが完成する。
 低いレベルだと,作成できるアイテムは鎌などの道具しかないが,高レベルだとツーハンドソードなど,強力な武器も作成できる。店で売られているものより高品質なものも製作可能で,露店で販売されている光景もよく見かける。自分の武器は自分で作りたい! というプレイヤーは鍛冶職人を志してみよう。

鍛冶用の図面はバンホールのNPCギルモアが売っている。高レベルの図面になると,店では売っていないものもあるようだ 鍛冶のミニゲームは,指定されたポイントをクリックしていくというもの。焦らず確実にやれば,さほど難しいものではない

 以上,当連載では主に生活系スキルの取得方法について取り上げてきたが,実はどのスキルも,取得自体はそう難しいものではない。しかしこれらのスキルを高レベルまで上げるのに必要なトレーニングなどが大変で,どのプレイヤーも苦労しているようである。また料理などの一部スキルは,7月末のアップデートで追加となるイメンハマの町などが実装されないと,一定以上はレベルが上げられないようだ。
 どんな職業であろうと,道を極めるには相当な努力が必要なもの。地道な努力を重ねて,誰もが認める一流の生活スキル職人を目指してほしいものだ。

 

 

【特集】「マビノギ」のんびり生活系プレイを楽しもう
その1:【アルバイト編】&【裁縫/紡織編】
その2:【釣り編】&【料理編】
その2:【音楽編】&【精錬/鍛冶編】

 

タイトル マビノギ
開発元 Nexon devCAT studio 発売元 ネクソンジャパン
発売日 2005/04/26 価格 基本プレイ料金無料(アイテム課金)
 
動作環境 OS:Windows 98/Me/2000/XP,CPU:Pentium III/500MHz以上[Pentium 4/1.0GHz以上推奨],メインメモリ:128MB以上[512MB以上推奨],HDD空き容量:1GB以上

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