4Gamer:
勅命の達成が新海域の開放に結びついているということですが,仮にある国家が勅命の達成競争に勝利して,新海域の航行が可能になったとすると,ほかの国家はどうなっちゃうんでしょうか。竹田智一氏:
ほかの国家も,国民が一致団結すれば,あとを追って新海域への航海が可能になります。新天地開拓の達成具合によって,上位国と下位国が入れ替わるような仕組みもあるので,スリリングな競争を楽しんでもらえるはずです。渥美貴史氏:
その開拓競争でポイントになるのは,具体的には新海域への“到達度”というパラメータになります。竹田智一氏:
対象地域周辺の海賊を討伐したり,開拓用の資材を運んだりして,どんどん数値を上げていく。そして数値が一定以上になると,新しい海域に行けるなど,いくつかのメリットが発生するわけです。4Gamer:
なるほど。基本的にこの“勅命”周辺のシステムが,チャプター1で挑む最初の関門といえそうですね。勅命に関連する要素で一番気になるのは,なんといっても開拓地だと思うんですが,こちらについて,少し具体的な話を聞かせてもらえますか。渥美貴史氏:
チャプター1のスタート段階では,1国につき1か所ずつ,新海域で開拓地を持てるようになっています。4Gamer:
地力のある国によって複数の開拓地が所有されてしまう,というような事態にはなりませんか?渥美貴史氏:
チャプター1で用意される開拓地は,すべて領地属性の街になっているので,当分の間は,開拓地の奪い合いは発生しません。竹田智一氏:
史実でも新大陸は,さまざまな勢力が入り乱れて,さまざまな争いを繰り広げた海域なので,ゲームでは「新大陸の支配権を得るために,各国が独自の開拓地を開発中」という設定にしています。チャプター2以降は,地域の特性によって開拓地のタイプを変えていく予定で,例えば同盟港属性の開拓地ならば,みんなで奪い合うことも可能になります。4Gamer:
少なくともチャプター1であれば,どの国に所属するプレイヤーでも,比較的参加しやすいコンテンツといえそうですね。ちなみに開拓地を発展させる仕組みは,どのようなものになりそうですか?渥美貴史氏:
開拓地には,その発展の度合いを示す文化度/商業度/武装度というパラメータがあります。商業度については,生産したアイテムを納品することで上昇させます。4Gamer:
従来のパターンだと,投資という形でゲーム内通貨を納めていたから,変化があっていいですね。渥美貴史氏:
はい。アイテムを投資できるようにすることで,生産系キャラクターの活躍の場ももっと増えるんじゃないかな,と考えています。次に武装度ですが,これはその拠点を防衛するためのアイテムを納品することで,上昇します。4Gamer:
防衛するためのアイテムということは,金属や木材といった素材だったり,武器類だったりするわけですね。渥美貴史氏:
船自体ということもあるかもしれませんね。最後に文化度ですが,これは冒険者が,クエストで手に入るアイテムを納入したり,探検船を寄贈したり,さらには発見物カードを納品することでも上昇させられます。4Gamer:
ほほー,それぞれのパラメータが,三つのクラスカテゴリに対応しているわけですね。渥美貴史氏:
今まで冒険者のプレイヤーといえば,国に対する貢献度が若干薄いかな,という印象があったと思うんです。その点を改善するために,開拓地の文化度を発展させるための重要な役割を担ってもらおうと考えました。4Gamer:
なるほど。で,発表会でも少し触れられたように,パラメータの発展の度合いによって,交易都市,軍事都市,学術都市というタイプに分岐するわけですか。竹田智一氏:
そうですね。基本的に都市の発展パターンは3種類で,あとはパラメータのバランスによって,その総合的な発展度が決まります。発展の度合いが非常に高い状態だと,その海域の中枢都市として認知されるようになり,グラフィックスが大都市然としたものになるだけではなく,そこでしか手に入れられないアイテムなども出現します。4Gamer:
開拓地を奪い合うわけではなく,その海域での中枢都市としての座を奪い合うわけですね。竹田智一氏:
そうです。トップの座を奪い合う感じですね。海域で一番の都市には,その噂を聞きつけた職人などが,ひょっこり遊びに来ているかもしれません。通常なら購入できないアイテムなんかも,彼らから購入できるかもしれませんね。4Gamer:
他国のプレイヤーは,その中枢都市でアイテムを購入できるんですか?竹田智一氏:
いえ,物によっては他国のプレイヤーは買えないんですよー。それだけに,トップの座の奪い合いは非常に盛り上がると思います。とはいえ,そのトップの座にも,1週間ほどの期限が設定されており,終了すると発展途中の段階に戻るので,その恩恵を強国に独占される心配はありません。