4Gamer:
5月27日から第一次クローズドβテストがスタートするとのことですが,参加は先着順なんですよね。これって,かなり珍しいケースだと思うのですが。
小澤氏:
今回,ZOIDSということで,PCゲーマーの方が来るのか,ZOIDSファンが来るのか,まだ読めていないんですね。ただ,それでβテストに参加したいという人が,不満を感じるようでしたら,第二次クローズドβテスト以降では,募集方法を変える可能性はあります。
4Gamer:
つまり,今後は抽選になる可能性もあるということですか?
小澤氏:
そうですね。
有高氏:
一瞬で締め切られちゃって,「なんだよ!」って方の声が多ければ,追加もあるかもしれません。
小澤氏:
例えば,毎日何人追加……ということも,状況によってはあるかもしれませんね。
4Gamer:
今回の300人という数字は,何を基準に決定したのでしょうか。
小澤氏:
まず,第一次クローズβテストに関しては,システム的なトラブルが生じる可能性もありますので,最小限の人数でテストをしてもらおうということです。
その後,インターミッションを置いて,第二次,第三次と展開して,最終的には1000名以上来てもらいたいな,と。いろいろとおっかなびっくりのところもあるので,様子を見ながらですけどね。
4Gamer:
第二次や第三次のクローズドβテストには,第一次クローズドβテストに参加した人達はそのまま参加できるんですか?
有高氏:
未定です。いろいろ引き継ぎが難しいところもあります。
小澤氏:
ただ,第二次から第三次へ移行するときには,プログラムのバージョンアップももちろん行いますが,データは引き継ぐ計画です。
有高氏:
第一次から第二次のときには,IDも取り直していただくような形になると思います。まだ未定ですが。
4Gamer:
βテストでテスターに求めていることは,何でしょうか?
有高氏:
開発をやらせていただいている立場としては,レアなバグを見つけていただけると,一番ありがたいですね。それとは別に,アイテムの追加でコンテンツの横幅を膨らませていきたいと思いますので,アイテムに関する要望なども教えていただけるとありがたいです。
小澤氏:
ZOIDSゲームを出すと,「オレのムラサメライガーはこうじゃない!」なんて意見をいただくことがあるんですね。で,それは結構,的を射たご意見だったりするんです。ですから,ZOIDSに対するこだわりや思い入れを伝えていただくことで,ZOIDSのパラメータや機能を,よりゲームに適した形で反映していけるんじゃないかと思います。
4Gamer:
それでは,本作にかける意気込みなどをお聞かせください。
小澤氏:
ZOIDSでPCオンラインゲームというのは,初めての試みなので,いろいろとチャレンジしている部分があります。これまでのZOIDSゲームも,プレイヤーの方達と一緒に育ててきましたので,今回もまた,一緒に育てていくオンラインコンテンツにしたいですね。ZOIDSやマップなどをどんどん追加していきますので,長期にわたって楽しんでいただけると思いますし。
また,意見やアドバイス,次のコンテンツへの要望などをいただけると,すごくありがたいです。
4Gamer:
目標とする会員数は,どれぐらいでしょうか?
小澤氏:
まずは1万人を目標にいきたいです。PCのオンラインゲームということで,ZOIDSファンのどれぐらいが遊んでくれるのか,まだ見えない部分もありますが,ZOIDSファンではないオンラインゲーマーの方も楽しめるよう,間口は広くしていますので,ぜひ一度試してください。
事前の発表から遅れること40分,5月27日14時40分に第一次クローズドβテスターの募集はスタート。そのわずか35分後には,300名の枠が埋まったという発表があった。だが,同時にスタートする予定だったZOWのテストは,クライアントの不具合を理由に延期されている。
決して大風呂敷を広げるでもなく,現実に則した形で,ZOIDSファンを喜ばせようという思いは,このインタビューの間中,強く感じられた。だが,PCオンラインゲームの運営には,さまざまなトラブルがつきもの。こういった事態から何を吸収し,どのように運営に生かしていくのかが,今後の課題だろう。
ZOIDSファンの期待に応えられるコンテンツに,成長させられるのか,両社の手腕に注目したい。(2006年5月25日収録)