レビュー : Microsoft Halo 2 for Windows Vista 日本語版

“Xboxのマリオ”的タイトルがVista+LIVEの最強コンビで登場

Microsoft Halo 2 for Windows Vista
日本語版

Text by Gueed
2007年7月10日

 

»  Xbox版から遅れること2年半以上,2007年6月21日にリリースされた「Microsoft Halo 2 for Windows Vista」。Xbox 360では,この9月にも「Halo 3」が発売されるというタイミングではあるが,PC版を今から遊ぶ価値はあるのか? 「Games for Windows - LIVE」との親和性は? そのあたりを重点的にレビューしよう。

 

2004年発売の元(?)キラータイトルがPCに登場
このタイミングで「Halo 2」をどう遊ぶか?

 

PCの高精細なビジュアルでマスターチーフが復活。1920×1200ドット表示,アンチエイリアスx4のほか,ウィンドウ表示にも対応している

 シリーズ物は第二作が傑作。

 ……などと冒頭から言い切ると,猛烈に反対意見をぶつけられそうでドキドキしてしまうのだが,“3作以上あるシリーズもの”として考えると,そんな例は多い。第二作の多くは前作のフィーチャーを拡大すると同時に欠点を修正するため,クオリティがグッと高まるわけだ。中にはあっと驚く例外も存在するが,第一作で注目を浴びて第二作で完成の域に達し,第三作で新境地を開拓したり逆に徹底的に落ちぶれたりするのは,創作作品の抱える宿命といえるかもしれない。

 2004年11月11日にXbox版として発売された「Microsoft Halo 2」(以下,Halo 2)も,その例に漏れない。「Microsoft Halo: Combat Evolved」(以下,便宜上「1」と表記)で謎を残したままのストーリーはさらに広がりを見せ,ゲーム性は武器やビーグルの追加,マルチプレイの強化などで大いに高められた。“3”の内容も含めて,おそらく,シリーズの型はこの第二作でほぼ完成したと言って差し支えないだろう。「2」が北米市場で発売初日に1億ドルを,シリーズとしてワールドワイドで1500万本を売り上げたのも伊達ではない。

 そして2007年6月21日,そんなHalo 2のPC版「Microsoft Halo 2 for Windows Vista」(以下,Halo 2 PC)がひょっこりと発売された。それも「Microsoft Shadowrun 日本語版」と共に,Windows Vista専用,また「Games for Windows - LIVE」(以下,LIVE)対応タイトルとして,である。マイクロソフトの思惑はどうあれ,同社にとってはマリオやソニックに相当する破格の扱いだ。最近こそ「Gears of War」に押され気味だが,世間的なXboxのキラータイトルといえば,やはり名実ともにHaloということなのだろう。

 さてこのHalo 2 PC,「Halo 2のPC版が今まで存在しなかった」という一点においてのみ考えれば,PCゲームファンとしても手放しで喜べる。だが,いかんせんリリースが遅過ぎた気もする。Xbox版のHalo 2が発売されたのは,えーと,えーと,そう,2年半も前(!)である。生まれた子供が言語を習得して走り回り,短期大学なら入学して卒業して就職して半年が経ち,Xboxは360になり,筆者も希望に溢れる20代から今いくつと聞かれて答えづらい30代になる(なりました),それほどの年月なのである。

 このように,Xbox版の発売から時間が経過した現在とはいえ,世の中には前作を遊んだ人/遊んでいない人,また,Xboxを持っている人/持っていない人(買う予定がある/ない人)など,Halo 2 PCのターゲットは多種多様だ。さらに「3」の足音も聞こえてきて世間の多くの目がそちらに向いている今,Halo 2 PCの訴求ポイントはいったいどこにあるのだろうか? 筆者もすでにXbox版を一通り遊んでいるだけに,とても気になっていたし,シリーズファンの「PC版も遊んでみたほうがいいのかな?」と迷う気持ちはよく分かる。

 というわけで本稿では,ゲーム内容はサラリと触れるに留め,どちらかというとPC版ならではの部分や,「LIVE」の機能を中心に見ていきたい。なおゲーム内容をザックリと知りたい人は紹介記事をご覧いただきたい。さらに暇で暇でどうしようもないという人は,筆者がスタートレックの話をしたいがために書いた,毒にも薬にもならない連載記事「ハンドリングXbox」の「Halo 2」の回を見てもいいし,別に見なくてもいいだろう。

 

ミステリアスなムービーシーンと派手なアクションシーンが交互に展開される。もちろん日本語フルボイス。PCゲーマーとしては「開発に金かかってる」感が,少し羨ましい

 

「Microsoft Xbox 360 Controller for Windows」ならキーアサインを変更せずに,そのまま利用できる Halo 2 PCはLIVE上で動作する。ゲーマータグを持つXbox LIVEプレイヤーと連絡をとれるようになった マップエディタが付属するあたり,非常にPC版らしい。ただ日本語化されていない点も含め,ゲーム本編よりも難度は高い

 

 

実績獲得機能により,プレイのモチベーションは高い
実績はあらゆるゲームを“やり込みゲーム化”する

 

今回は圧倒的にエイリアンであるコヴナント側の語り口が面白い。マスターチーフそっちのけで彼らの動向を追うべし

 Halo 2の物語は,前作「1」の終了直後から始まる。敵対する生命体のコヴナントと死闘を繰り広げ,見事に惑星型兵器「Halo」を破壊した機械生命体「マスターチーフ」が,前作に引き続き主人公だ。また,かつてマスターチーフにHalo破壊を許し,母星でその責任を問われるコヴナント軍の指揮官も,アンチヒーローとして,また“もう一人のプレイヤーキャラクター”として登場する。コヴナントの内紛の行方,“予言者”の存在,そして第二のHalo。極めて重厚なストーリーが,日本語フルボイス,PC版ならではの高精細なビジュアルで展開される。

 どこに出しても恥ずかしくない硬派なSFの世界観を始め,前作のシングルプレイモードは非常に評価が高かったが,それは本作でも完全に踏襲されている。良くいえばストーリーを阻害しない,悪くいえば一本道のゲームデザインも健在で,ここに武器や,ビークルの追加などが行われた形だ。
 とくにビークルは,圧倒的な攻撃力を誇る戦車や機動力の高いホバークラトなどが追加され,プレイにメリハリがついた。しかもそのすべてがFPSライクなW/S/A/Dキーで簡単に操作できるのが嬉しい。

 もちろん,そういった追加オブジェクトをキチンとゲームプレイに絡ませるのは,昨今のシューティングゲームの定石。本作でも,たとえば新ホバークラフトである「ゴースト」の出現するレベルでは,長距離トンネルをブースト(加速装置)を利用してヴィーン! と疾走し,現れた敵部隊とカー(?)チェイスを繰り広げるなど,随所に凝った演出が見られる。“追加要素を必然性をもって学習/使用させる”という,実にコンシューマライクな仕様だ。さすがにこのあたりはうまい。

 ところで,前作やXbox版をプレイした人なら想像がつくと思うが,本作のシングルプレイモードの難度はあまり高くない。4段階の難易度選択でノーマル(通常難度)を選んでおけば,レベルを進められなくなるほどに行き詰まることはほとんどないだろう。
 しかし,だからといって,アドバンス(難しい)やレジェンド(かなり難しい)などでプレイすればいいかというと,これは微妙なところだ。おそらく筆者ならしない。とりあえず先に一通りクリアしたいし,筆者を始め,そこまで自分に厳しくできるMっ気の強い人は多くないと思う。
 そんなこんなで,個人的には常にFPSの難易度設定を見て「Very Hardって誰がやるの?」と疑問を抱いていたわけだが,LIVEの存在は,その疑問に一つの回答を提示している。Xboxに馴染みない人は“LIVE”という単語のせいで,マルチプレイやオンラインコミュニケーションにばかり注意がいくかもしれない。しかし実はLIVEは,少ないながらもシングルプレイモードに関係してくる。

 LIVE対応のゲームを,LIVEにサインインした状態でプレイすると,レベルやミッションの達成状況に応じて設定されている“実績”のロックが解除される。たとえば「サイレントバットデッドリー」(7回連続で敵の背後から気付かれないように倒す)や「デーモン」(一度も命を落とさずに,いずれかのレベルをクリアする)などといった条件をクリアする……といった具合だ。

 ロックが解除された実績は,LIVEの画面やWebブラウザから確認できるうえ,プライバシー設定で実績を公開にしておけば,フレンドやほかのゲーマーに見てもらえる。つまり,自分のシングルプレイのデータの一部がサーバー側に蓄積されるようになり,基本的には誰でも参照できるようになったわけだ。

 だからどうしたと言われればそれまでなのだが,ゲームをプレイしていると,この「実績データ」が相当プレイのモチベーションを高めていると分かる。これは自分の読書データを公開できる「Web本棚サービス」の感覚に近いだろうか。「実績」のおかげで,高難度モードでプレイすることに意味が広がったのである。これは“やりこみ用に設計されていないゲームにやり込み要素を追加する”機能と言っていいかもしれない。

 確かに現状の実績は,人によっては自己満足+αに過ぎないかもしれない。ただ,この先もLIVEのサービスが続くなら,蓄積されたデータを活用するシステムがどんどん構築されていくはずである。将来的に「Halo 2の全難度をノーミスでクリア」みたいな条件でゲーマータグ(≒LIVEのプレイヤーID)を検索できるようになる可能性もある。実績で検索した外国人から「お前強そうだな! ちょっとマルチで対戦しようぜ」みたいなメッセージがLIVEに届いたりするわけだ。

 

スムースにプレイするには,武器とビークルの選択がキモ。敵が近づく前に狙撃で全滅させるなど,スクリプトの弱点を突きたい。プレイ方法で難度の上下が激しいのも,本作の特徴だ

 

シングルプレイを続けると実績が蓄積されていき,ゲーム中(HomeキーでLIVE機能呼び出し)かWebブラウザ上で確認できる。シングルの実績はシルバーメンバーシップでも獲得可能だ

 

 

ストレスフリーなLIVE上のマルチプレイ。
単純明快な各種モードで対戦の醍醐味を味わえる

 

マルチプレイはAIMなどの戦術面と,マップ/ビーグル位置把握といった戦略面のバランスが抜群。LIVEのマッチメイキングも使える!

 Halo 2 PCのマルチプレイは,デフォルトマップ23枚を,以下7種類のゲームモードで遊べる。

  • Slayer:時間内にできるだけ多くの敵を倒す(いわゆるデスマッチ)
  • King of the Hill:マップ上の任意の場所に出現する“エリア”の支配タイムを競う
  • Oddball:ボールキープのタイムを競う。長時間キープしたプレイヤーの勝利
  • Juggernaut:全員で協力してジャガノート(プレイヤー)を攻撃する。ジャガノートになるにはジャガノートを倒すしかなく,また勝利できるのはジャガノートのみ
  • Capture the Flag:敵陣に侵入してフラッグを奪い,自陣に持ち帰る
  • Assault:敵陣に爆弾を持ち込んで作動させる
  • Territories:マップ上の複数のテリトリーを見つけて支配する

 上記のゲームモードのほか,本作には“バリエーション”という概念が存在しており,同じゲームモードを異なるシチュエーションで楽しめる。たとえば「Phantoms」というバリエーションは,すべてのプレイヤーがステルス(光学迷彩)の状態でスタート,また「Snipers」では全プレイヤーがスナイパー系武器のみ,「Swords」では,全員がエナジーソードを装備した状態で始まる,といった具合。組み合わせ次第で“Slayer−Phantoms”や“Slayer−Sniper”,また“Oddball−Swords”などといった豊富なパターンで遊べる。もちろん,個人戦とチーム戦も,各ゲームモードのバリエーションとして選択可能だ。

 ただ上記のように複雑なマルチプレイの設定が行えてしまうと,参加する側は逆に迷ってしまうかもしれない。“人気のないルールには一切人が集まらない”といった現象は,FPSではよくあることである。そしてここで,LIVEのマッチメイキング機能が生きてくる。

 LIVEには,ゲーマータグを持つプレイヤーとコミュニケーションを取ったり実績を管理したりする機能のほか,マルチプレイゲームのサーバー検索機能がある。これを利用すれば,「マップ○○でゲームモードは△△,参加人数は□□」などといったカスタムフィルタをかけて,サーバーを絞り込める。

 実際Halo 2にはクイックサーチ(すぐにHalo 2のマルチプレイゲームをスタート)とカスタムサーチ(参加したいゲームの条件を指定してスタート)の二つのマッチング機能があり,いずれも後述するHalo 2のゴールドメンバーシップでしか利用できないものの,非常に便利な機能である。今のところマッチングというより“サーバーフィルタリング”の域を出ていないが,それすら実装していないゲームに比べればプレイを始める前提にたどり着くまでのストレスは雲泥の差だ。

 そんな機能のサポートもあって,Halo 2 PCのマルチプレイゲームは非常に快適だ。通常マルチプレイのゲームを始めるには,「a.ゲームを起動」「b.サーバーブラウザでホストを検索」「c.ゲームプレイ」という三つの手順を踏むわけだが,aとcの間に何もないかのようにスムースである。さすがにこのあたりはコンシューマ出身といったところか,ゲームを始めるまでのストレスは皆無といっていい。

 では実際のマルチプレイゲームの出来はどうかというと,そちらも合い言葉は“ストレスフリー”。これはLIVEというよりHalo 2の特性かもしれないが,マルチプレイモードが――昨今のPC-FPSと比較すると――非常にシンプルなルールに基づいているので,初心者もスムースに入っていける。基本的にはリスポーン(キャラクター復活)のできるモードばかりなので,倒されては数秒で復活……を繰り返すことになる。古参のプレイヤーにとってはシンプル過ぎることが逆に気になるかもしれないが,あらゆるプレイヤーに間口を広げるHaloシリーズとして,コンセプトにブレのないマルチプレイ仕様である。すぐに始めて好きなときにやめられる手軽さは魅力だ。

 

〜無料でもマルチプレイは可能〜

 Halo 2 PCには,大きく分けて(1)LIVE内 (2)LIVE外の二つのマルチプレイモードがある。

 (1)は,LIVEの各種機能にサポートされながら遊ぶモード。シルバーメンバーシップ(無料),ゴールドメンバーシップ(有料)という二つの会員契約が用意されており,「こちら」にあるとおり,使用可能なLIVEの機能が異なる。

 上記で紹介したマッチメイキング機能はゴールドメンバーシップのみの機能だが,シルバーメンバーシップでもマルチプレイそのものは遊べる(このあたりがPCでLIVEの機能を利用するときに分かりにくい点だ)。

 (2)はLIVEの各種機能を使用せず,Halo 2 PCに同梱されるDedicated サーバー(サーバー専用のマルチプレイプログラム)などで構築されたサーバーでマルチプレイを遊ぶモードだ。こちらなら一般的なPCゲームと同様,有志の構築したサーバーで遊んだり,環境を整えて自らサーバーを構築したりできる。このあたりは「マルチプレイは基本的に無料で提供される」というPCゲーム文化に配慮した結果だろう。

 個人的には,LIVE上でのプレイをお薦めしたい。なぜなら,LIVEはマルチプレイよりも,むしろゲーマー間のコミュニケーションを円滑に促進するために存在するものだと思えるからである。つまり,LIVEはHalo 2 PCから独立した機能であり,有料なのはマルチプレイのためではなく,ゲーマータグ(ID)システムの管理/維持のためだと考えているわけだ。このようにLIVEをプラットフォームとして捉えれば,1か月当たり数百円(決済方法の詳細は「こちら」)の出費は決して高くないと思うのだが,いかがだろうか。

 

マップ/ルール/バリエーション組み合わせは豊富。体感では光学迷彩+スナイプというルールが多く,プレイ中に外国人から何度も誘われて連れ去られてしまった

 

カスタムサーチ(マッチメイキング)の検索オプション編集画面。かなり細かく設定できるのが分かる LIVEのゲームブラウザ。見やすいが,Ping値でソートできない。このあたりにPCゲーム文化との違いを感じる サーバー接続後のロビー画面。さらにHomeキーでLIVE機能を呼び出し,プレイヤーの詳細を見られる

 

 

Vista上のLIVE機能は少し窮屈な印象
XboxとWindowsの融合/棲み分けはどう進むのか?

 

ブラウザで見た,Xbox.comにある筆者のゲーマープロフィール。ここからLIVEの機能をすべて使えればPCらしいのだが……

 シングル/マルチの両方が,すでに高い評価を得た作品の“高解像度&ストレスフリー版”として捉えると,Halo 2 PCは豪華なパッケージといえる。値段も7140円(税込)と豪華なので少し心,いや懐が痛むが,(いい意味で)教科書的なデザインのマルチプレイでLIVEのゲーム体験ができる意義は,かなり大きいと感じる。ことFPS初心者に向けては,掛け値なしに楽しめるはずだ。

 ただ少し気になったのは,LIVEの機能がWindows Vistaに馴染んでいないように見える点だ。

 Xboxから見たLIVEのシステムは,ゲーム,コミュニケーション,ゲーマー情報の管理という具合に,統合プラットフォームとしての意味合いが強い。強いというより,LIVEの機能を利用できないタイトルはもはやXboxのゲームとは呼べないと言ってしまえるほどである。

 一方でWindows上には,メールの機能やWebブラウズ機能,知人とコミュニケーションをとるためのWindows Live Messengerなどがすでに存在している。なのに「Games for Windows - LIVE」は,さらにその上層でプラットフォームとしてゲームにまつわる機能をとりまとめているため,見るからに機能が制限されてしまっている。

 端的にいえば,友人にメールを書いている最中にプロフィールを編集できない,またゲーム中,リアルタイムに友人に接続状態を確認できない,といったシングルタスクならではの制限を感じずにはいられない。機能制限は“プラットフォーム”や“フレームワーク”といった概念の宿命ということもあり,今のところWindows Vista上でのLIVEシステムは,少し“窮屈”な印象だ。

 とはいえ,機能制限はむしろ統一されたインタフェースを構築するうえで重要なポイントなのはよく分かるし,Windows上でのLIVEサービスはまだ始まったばかりである。Xboxタイトルの移植を促す下地ができたことは素直に喜ばしいことだし,少なくともXboxのプレイヤーとコミュニケーションをとれるようになった。今後はPCゲーマーも,LIVEアップデートのニュースをわくわくして見られるはずだ。また今回のように,Xbox LIVE作品が+αの要素,とくにエディタなどの実験的な要素を追加して発売されるというのは,アップデート作業の容易なPC文化に適していると感じる。

 マイクロソフトがXboxとPCの共存を望むのか,またどちらかのプラットフォームへプレイヤーを誘導しようと考えているのかは現時点では分からないが,よりPCに適したLIVEシステムのアップデート,またLIVE対応タイトルの移植も含め,今後のマイクロソフトの動きには要注目だ。

 なお最後に余談だが,3が発売されるに当たって,びっくりするほど個人的な意見を一つ。

 シリーズものをプレイする場合に,どうしてもストーリー重視するため「1から順に」というふうになりがちだが,このHalo 2にそういう選び方は似合わない。どうしてもストーリーを最重視して楽しみたいのなら1から根気よくやればいいが,「ゲーム」としてのトータルな完成度を楽しみたいなら,2からで十分である。もうすぐ「3」が出るなら「2」から,「10」が出るなら「9」から始めればいいのだ。途中参加ができないシリーズものなど,そうそう存在するものではない。

 まぁなぜHaloのレビューでこんなことを書いているのかというと,たまたま思い出したからである。失礼しました。

 

メッセージ送信やチャットなどの機能は揃っている。だが相手がフレンド以外の場合,キッカケが少ない

 

左から“1”“2”,そして9月27日に発売される「Halo 3」(Xbox 360版)。Haloサーガはまだまだ続く

 

■■Gueed(ライター)■■
4Gamerの古参スタッフであったが,自由を求めてフリーランスの道へ。とにかく手先が器用で,どんなジャンルのゲームでもやりこなす。好みはFPS,MMORPG,格闘ゲーム。しかし彼を知るものの間では,どういうゲーマーだったかより“ユーモラスで信頼の置けない男”というキャラクターのイメージのほうが強い。記事の代表作は「ハンドリングXbox」。
タイトル Microsoft Halo 2 for Windows Vista 日本語版
開発元 Bungie Studios 発売元 マイクロソフト
発売日 2007/06/21 価格 7140円(税込)
 
動作環境 OS:Windows Vista,CPU:Pentium 4/2GHz以上[Pentium 4/3.20GHz以上推奨],メインメモリ:1GB以上[2GB以上推奨],グラフィックスチップ:GeForce 6100以上[GeForce 6800以上推奨],グラフィックスメモリ:128MB以上[256MB以上推奨],HDD空き容量:7GB以上

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http://www.4gamer.net/review/halo2/halo2.shtml