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[GC 2007#068]RPGにRTSをミックスした不思議なプレイ感覚が魅力のギャングゲーム「Escape from Paradise City」
2007/08/25 22:22
 ゲーム開発シーンでデンマークという国はあまり聞き慣れないわけだが,デンマークのSirius Gamesが開発する「Escape from Paradise City」は,さまざまなギャング組織が巣食う「Paradise City」を舞台に,それら組織をまとめて君臨するのが目標のゲームだ。
 主人公の成長がキーとなるロールプレイング的な要素に,仲間のマネージメントやビジネスの管理などストラテジー風の要素をミックスさせたゲームである。



 プレイヤーが操作するメインキャラクターは,NSAという組織のエージェントであり,まずはParadise Cityの新勢力として自分の組織を大きくしていかなかればならない。地域のライバルと張り合うために仲間を集め,激しい抗争を展開しながら自分の勢力を拡大していく。

 さらにはホテルや武器密売人などローカルビジネスを掌握して資金源としながらも,自分のスキルをプレイスタイルに合わせて向上させていくのだと,デモを担当した開発者は説明してくれた。主人公は3人のなかから選べ,それぞれ得意分野も異なるとのことだったが,デモで利用できるのは渋いオヤジキャラ1人のみだった。



 グラフィックスはなかなかのもので,舞台となるParadise Cityは非常に細かく描かれている。一般市民が行き来し,車が信号を守りながら移動しているし,特定の場所では敵ギャングが数人集まって周囲を睥睨している。カメラは通常かなり引き気味でRTSっぽいグラフィックスではあるが,ストリートモードというオプションで路上に近づけることも可能で,どこか「ストラテジックなGTA」という印象も受ける。

 Escape from Paradise Cityは,全部で16種のミッションに分かれており,1回のプレイですべてのスキルをマスターすることはできないようだ。どんな種類の武器に精通させるかや,ストレングス(強靭性)とアジリティ(敏捷性)のどちらに経験値を投資していくか,スキルツリーや各種パラメータへのポイントの割り振りに悩むあたりはRPG風の味付けだ。



 少し遊んでみたところ,5人前後のギャングに戦いを挑んだらまったく歯が立たず,ヨーロッパらしい難度の高さが目についた。ヘンチマン(傭兵,お金で頼んだ仲間)を雇うなど,ある程度の数合わせも必要なようだ。

 開発者によると,ゲームの開発はほとんど完了しており,9月中には出荷可能とのこと。ただし,まだ販売元が決まっておらず,今回のGame Convention参加も,販売会社探しが主な目的だったようだ。(ライター:奥谷海人)


Escape from Paradise City
■開発元:Sirius Games
■発売元:未定
■発売日:N/A
■価格:N/A
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2007.08/20070825222224detail.html