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「モンスターハンター フロンティア オンライン」,8月8日に実装される新モンスター“ヴォルガノス”を一足お先に狩猟体験
2007/08/02 23:50
 カプコンのオンラインアクション「モンスターハンター フロンティア オンライン」において,8月8日に新モンスター“ヴォルガノス”が実装される。先日お伝えしたとおり,7月25日のリファインアップデートには残念ながら間に合わなかったが,もうすぐ解禁となるこのヴォルガノス狩猟クエストを,カプコンにおじゃまして先行プレイする機会を得た。さっそくそのレポートをお届けしよう。

■古龍種を除けば現在最強の大型モンスター

※記事内の画面はすべて開発中のものです
 6月6日の“ハンター懇親会”でチラ見せ,7月6日に公開されたヴォルガノスは,火山フィールドに登場する魚竜種の大型モンスターだ。まず,カプコンに提供してもらった設定資料から,ヴォルガノスの生態を紹介しておこう。

 ヴォルガノスはマグマの中を自由に泳げる大型モンスターで,その鱗は灼熱の溶岩の熱にも耐えうる強度を持っている。ヴォルガノスの体全体を覆っている黒っぽいものは鱗ではなく,上陸するさいに体表に残った溶岩が冷えて固まり,それが幾重にも積み重なったもので,いわば“溶岩の鎧”である。ちなみに,溶岩の鎧の隙間から見える黄金色のものが本当の鱗だ。
 当然のごとく,溶岩の中には獲物はいないので,地上に上陸して獲物を捕食する。ガミザミやランゴスタ,アプケロスなど,自分の行動範囲に棲息している生物なら何でも食べてしまう。獲物を捕食するため上陸する習性があるため,戦闘時は頻繁に上陸する活発なモンスターだ。

ヴォルガノスさん近影。画面から見切れるほど大きいというのをアピールしたいわけで,筆者が撮影下手なのではない,と思う


 ヴォルガノスのクエストは,ハンターランク(HR)17以上になると受けられるようになり,ヒプノック同様,まずはフロンティアクエストで配信される予定だ。
 ガノトトスのように,巨大な体躯が印象的なヴォルガノスは,非常に高い攻撃力と強靱な体力を備えている。つまり,一人で討伐するのは難しく,クエストメンバーと共に狩猟に出かけても即死の危険性があるということである。その攻撃力はディアブロスやグラビモスより上ということなので,これらモンスターの狩猟経験があるプレイヤーなら,どれだけ厄介なモンスターか分かってもらえるだろう。なお,8月8日の実装時は,HR17以上で受けられる下位クエストのみで登場する予定となっている。

■ヴォルガノスは火山フィールドの新設エリアに棲息
■高い攻撃力と耐久力の高さはまさに最“凶”


 それでは,実際のクエスト体験から,ヴォルガノスの印象を語ることにしよう。
 まず,ヴォルガノスが火山フィールドのどのエリアに登場するかだが,これはエリア9と10という,新設されたエリアである。地形を熟知したプレイヤーなら覚えていると思うが,火山フィールドのエリア2と7には,大きな黒い岩でふさがれた場所がある。ここがそれぞれエリア9と10の入り口となる。なお,いずれのエリアも火山地帯なのでクーラードリンクが必須だ。

新設エリアとなるエリア9,10の入り口は,エリア2またはエリア7にある


 エリア9と10は画面のように平原状になっており,思う存分ヴォルガノスと戦えるようになっている。広さはいずれも,砂漠フィールドの2と5と同じくらいだろうか。ヴォルガノスがあちこち暴れ回ることを考えると,剣士はスタミナ増強の手を講じておいたほうがいいかもしれない。
 ほどなくヴォルガノスが登場したのだが,第一印象はともかく“でかい”ということ。正確な大きさは不明だが,ガノトトスと同等かそれ以上の大きさに感じられた。あと,火山に棲息するモンスターなので,水属性とか氷属性の武器が有効だろう。

 さっそくバトル開始! と勇んでヴォルガノスに斬りかかるものの,困ったことに攻撃が当たらない。クエストには大剣を装備していったのだが,頭部分はもとより,首や尻尾に縦斬り/斬り上げを試みるものの,スカるばかりでなかなか攻撃が当たらない。ならばと思い足を狙ってみるものの,表皮が硬くてはじかれてしまう。き,キツイ。

ヴォルガノスはジャンプして画面外に消えてしまっているが,溶岩の中からマグマ飛沫で攻撃してくる。攻撃範囲が広くてやっかいだ
 ヴォルガノスの攻撃方法についてだが,魚竜種であるヴォルガノスは,溶岩の中にいるときと地上にいるときでその攻撃方法が変わる。溶岩の中にいるときは,ハンター一人に向かって火の玉を飛ばす“マグマブレス”,マグマの固まりを広範囲に飛ばす“マグマ飛沫”で攻撃してくる。
 マグマブレスの軌道は直線だが,ホーミングしてるんじゃないかと思うほど正確に飛んでくるうえ,当たり判定も大きい。回避行動の無敵時間をうまく利用できるよう,事前に練習を積んでおいたほうがいいかもしれない。
 マグマ飛沫は五つの火の玉を飛ばす攻撃なのだが,火の玉はそれぞれ着弾時に拡散する。回避行動で避けたつもりでも,着弾時の拡散した火の玉に当たることがあるという極悪っぷりだ。なお,いずれの攻撃もガード性能プラスのスキルがないと,ガード不可の攻撃となる。

 地上では,マグマブレスによる遠距離攻撃と,突進やボディプレスに要注意だ。中でも,ヘビのように腹で這いずりながら突進してくるときは追尾がかかっているようで,走って逃げてもこちらを追ってくるのはかなり怖い。ガンナーでプレイしている人は,距離を取っていても気を抜かないほうがよさそうである。
 剣士の場合,先述したように攻撃を当てにくいため,ヴォルガノスの腹の下にもぐって攻撃するのが基本となるだろう。体躯が大きいので足に当たらないようにするのは容易だが,ボディプレスが待っているので危険と隣り合わせの場所だということに留意してほしい。防具の防御力が低いと,一撃で倒されてしまうのはもちろんだが,腹の下では予備動作(体を弓なりに反らす)が見えにくいうえ,ジャンプしてから回避行動に移っても間に合わないかもしれない。可能であれば,クエストメンバーに教えてもらうなど,事前に打ち合わせしておきたいところだ。ボディプレスのあとは無防備状態になるとのことなので,予備動作をしたらヴォルガノスの近くに寄り,ボディプレス後にがっつんがっつんと攻撃をたたき込みたい。……無防備状態の時間は短いのだが。

首や尻尾にはなかなか攻撃が当たらないし,足に攻撃すれば弾かれる。ランス系やハンマー/狩猟笛が向いているかと思ってもあとの祭り
ボディプレス攻撃の下敷きとなったハンターは,一撃でおだぶつ。ボディプレスのあとは無防備状態になるが,着地の震動でフラフラ状態になるので,耐震スキルがほしいところ。なお,右下の1枚はボディプレスの予備動作を別アングルから取ったものだ。ていうか,剣士が腹の下に潜っていたら,こんな予備動作が見えるわけがないと愚痴をこぼしたくなる
ヴォルガノスの突進は,ヘビのように胴体で移動する“腹すべり”だ。狙ったハンターを追尾してくるのでたちが悪い
マグマブレスは直線軌道で飛んでくるのだが,ホーミングしているとしか思えないほど正確だ。実はヴォルガノスには隠し要素で“ヘイト属性”があり,自身に危害を加えるハンターを集中的に狙ってくるのだ


 今回は初プレイということもあり(言い訳),残念ながらヴォルガノスの狩猟は成功しなかった。筆者はHR30の公式狩猟試験をクリアできないレベルのなんちゃってハンターなのだが,ヴォルガノス狩猟クエストをプレイして,ディアブロスやグラビモスより強敵という売り文句は実感できた次第だ。ちなみに今回,ヴォルガノスを怒り状態にすることすらできなかったのだが,カプコンの担当者に聞いたところ,怒り状態では,攻撃力やスピードがアップするという話だ。目印としては,口から煙が出るとのことなので,怒り状態になったときは近寄らないよう気をつけたい。

 この記事を読んで,ヴォルガノスを早く狩りたいと思った強者ハンター諸氏は,8月8日の実装を心待ちにしてほしい。(oNo)


モンスターハンター フロンティア オンライン
■開発元:カプコン
■発売元:カプコン
■発売日:2007/07/05
■価格:30日コース:1400円(税込)〜
→公式サイトは「こちら」
モンスターハンター フロンティア オンライン プレミアムパッケージ
■開発元:カプコン
■発売元:カプコン
■発売日:2007/06/14
■価格:4190円(税込)
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2007.08/20070803001343detail.html