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オンラインRPG「眠らない大陸 クロノス」のバージョンアップ予定内容が公開に
2006/07/31 17:08
 ゲームオンは7月30日,同社が開催した「眠らない大陸 クロノス」のバトルイベント「ザ・コロッセウム」会場で,次期バージョンアップ情報の先行発表を行った。同作にとっては,課金システムが「基本プレイ料金無料,アイテム課金」へ移行(2006年3月14日)して以来の,初めてバージョンアップとなる。



■ストーリーも大いに気になる高レベル向けエリア「飛空艇」と「浮遊島」
 今回のバージョンアップにおける目玉要素は,新マップ「飛空艇」「浮遊島」の実装だ。この両マップは密接に結びついており,具体的には,既存エリア「カイヌゥス」からの定期航路が追加され,飛空艇“ナルシャ号”に乗り込んで浮遊島へと移動することになる。ただし冒険者は,そうやすやすとは浮遊島へと辿り着けないようになっている。

 飛空艇が独立したマップということからも想像できるかもしれないが,これは単なる移動手段というわけでなく,さまざまなイベントが起こりうるエリアなのである。
 例えば,飛空艇が飛行を開始するとモンスターが襲来し,それらをすべて撃退せねば「浮遊島」に辿り着けない。しかも飛空艇への乗船条件はレベル80以上となっており,襲来するモンスターの強さも相当なもの。当然ながらモンスターに倒されたり,飛空艇から落ちたりすると,強制的に「クロノス城」または「シティス=テラ」からやり直しとなる。

 先行発表会の会場では,同作のチーフプロデューサー神津晃氏が,実際にテストサーバーで,新マップを歩きながら紹介を行った。筆者が飛空艇を見た第一印象としては,なるほどかなりの広さで,しかも一部は多重構造になっており,立体的に入り組んでいた。最低でも数十人が走り回れる広さで,戦闘用エリアとしても十分な環境だと思った。また,モンスターとの戦闘でそんな余裕はないかもしれないが,見渡す限りの雲海という景観面にも注目したい。



 飛空艇での激戦をくぐり抜けた末に辿り着ける浮遊島マップは,実際にはいくつかのエリアによって構成されており,場所によって景観や攻略難度が大きく異なる。
 最初は草木が生い茂っている平地だが,奥地へ進んでいくと次第に荒れ地となり,最後はまるで溶岩地帯のような趣になってくる。出現するモンスターについても,天空に浮かぶエリアということで「ホーバーアクイ」「ホーバーハント」「ホーバーメグゥ」といったホーバー(飛行)タイプが中心となる。奥地へ進むにつれモンスターの見た目も次第に大きくなり,いかにも強そうな雰囲気だ。

 そして浮遊島マップの最奥地には,「モンスター生成施設」という妖しげな場所がある。どうやらこの場所に,ストーリー上の重大な秘密が隠されており,浮遊島や飛空艇に出現するモンスターの由来になっている,とのことだ。しかもその近辺では「ベヒーモス」といったボスモンスター級も多数登場するとのことで,ストーリー重視のプレイヤーだけでなく,トレジャーハント目的の冒険者からも人気を集めそうだ。

 ちなみにこれらの各マップは,エリアデータとしてはすでにクライアント側に追加されている。現在はモンスターなどのバランスを煮詰めている段階で,次回のバージョンアップで浮遊島マップ内の最初のエリア「復活の川」を実装し,順次開放予定とのことだ。



■プレイヤーによって多様な個性が出せる「ペットシステム」が実装
 続いては,クロノスではまったく新たなシステムとなる「ペットシステム」の実装について。本作におけるペットとは,プレイヤーと共に戦って成長する,いわば相棒のような存在である。クロノス城のNPC「マエル」が,パトリア地方で謎の卵を発見し,それを何らかの形でプレイヤーが引き継ぐという背景設定がある。

 ペットはプレイヤーと共に戦うことで,少しずつ成長していく。生まれたばかりのペットは球体のような外見をしているが,成長すると,いかにもペット然とした姿に変化し,最終的には(例えば)ドラゴンのような強力な存在となる。しかも,何らかの要因によって成長する方向性が分岐することもあるらしい。本作の「成長武器」と同様,プレイヤーのこだわりが発揮できる仕様になりそうだ。

 「飛空艇」と「浮遊島」は,高レベルキャラクター(最低でもレベル80以上)向けのコンテンツだが,ペットシステムは比較的低レベルからでも楽しめるのが魅力である。なおペットシステムの実装時期については,神津晃氏の言葉を借りると「まだ“暑いと言える時期”に導入したいね」とのことだ。(ライター:川崎 政一郎)


眠らない大陸クロノス
■開発元:N/A
■発売元:ゲームオン
■発売日:2003/10/27
■価格:基本プレイ料金無料(アイテム課金)
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.07/20060731170802detail.html