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[CJ 2006#06]広井王子氏,サクラ大戦MMO(仮題)を発表。“エネルギッシュ”なファンに圧倒され通しの制作発表会
2006/07/29 11:46
 2006年7月28日から開催されている,第4回 China Digital Entertainment Expo & Conference(通称ChinaJoy)。その中のセガブース(正確にはSEGA Netwoks(China)ブース)において,「サクラ大戦MMO」(仮称)の制作発表が行われた。またこの発表会では,中国におけるサクラ大戦のオンラインコンテンツ展開として,中国語版の「サクラ大戦ファンサイト」と,6人まで同時にオンライン対戦ができる「花組対戦コラムス」の制作も発表されている。

 日本はもちろん,台湾や韓国,香港などでも人気を集めている同シリーズだが,正直なところ中国における評判については,まったく聞いたことがなかった。事実,発表会前にセガブースを覗いたときにはほとんど人がおらず,「あぁやはり日本の人気タイトルも中国までは届いていないのか」と思っていたのだが,発表会開始時刻が近づくにつれて次第に人が増えていき,開始直前には,すっかり人だかりに……。中にはサクラ大戦のキャラクターをあしらったTシャツを着た人もチラホラ見られ,「なるほど,中国にも熱心なファンがいるんだなあ」と感心。

 開始時刻に,大型スクリーンに表示されたカウントダウンが0を示すと,続けて,サクラ大戦シリーズ全作のオープニングムービーとゲーム画面を次々とつなぎ合わせた紹介ムービーが流された。このあたりはファンにとっては当然,すでに馴染み深いものだ。しかし,オープニングやゲーム中の印象深いシーンばかりを切り取ったムービーを見るにつけ,あらためて同シリーズが与えてくれたインパクトの強さを思い知らされる。

初代サクラ大戦から,サクラ大戦Vまでのダイジェスト的な紹介ムービー。ファンにとってはお馴染みの名場面が満載


広井王子氏
 司会の女性に紹介された,サクラ大戦シリーズ総合プロデューサーの広井王子氏は,詰めかけたファン達から拍手と歓声をもって迎えられた。初めて来たという上海の印象について聞かれた広井氏は,「ご飯がおいしくて,女性がキレイで,本当にエネルギッシュで,びっくりしました」と語るなど,上海に来てからはとにかく圧倒されっぱなしといった話を展開していた。“エネルギッシュ”という単語は,間違いなく会場のファンに向けられたものだったのだろう。さらに同氏は,サクラ大戦シリーズがどのようにして生まれたのかについて,広井氏の母や祖母の写真に写った,自分の知らない世界がきっかけであったことなどを語ってくれた。
 またそれに関し,大正時代(作品中では“太”正時代)を舞台に選んだ理由として,「大正時代については,学校では習わなかったことがたくさんあり,“ウソ”をつくのにちょうど良かったから」と,自身の体験(?)を明らかにした。



 その後,サクラ大戦シリーズの中国語版公式サイトが現在制作中であることが紹介された。どうやら,プレイヤー同士が集まるコミュニティサイトといった感じものになるようである。
 次に紹介されたのは,「花組対戦コラムス」。これは,最大6人が同時にプレイできるコラムスで,実際に6人でプレイしているデモはなかなかに壮観だった。

サクラ大戦シリーズの中国語版公式サイトの開発中イメージ
こちらは花組対戦コラムス。右端が6人同時対戦中のイメージだ


 そして最後の最後に紹介されたのが,「サクラ大戦MMO」(仮題)である。これが今回の目玉だったわけだが,内容に関しては一切触れられず,発表されたのは,MMORPGであること,(少なくとも最初は)中国でのみサービスを提供すること,の2点だけ。司会の女性から,「もっと詳しい内容を教えてくださいよ」と問われると,会場からそれに呼応するように声が上がり,広井氏はそれに応じて,今度の舞台は中国であることを明かしてくれた。また対応プラットフォームは,PCだけとのこと。



 さてこの発表会では,最初から広井氏に一番近い正面に陣取った熱心なファン達が,これまでに発売されたサクラ大戦シリーズのパッケージなどを手に手に掲げながら詰め寄っていた。そんな熱心なファン達に,時折笑顔で手を振るなどして応えていた広井氏の姿と,それに一喜一憂するファンの姿が印象に残った。
 ……ここまでであれば,ファンとの温かい交流の一コマといったところで,記事を終えるところだ。しかし広井氏が最後に,最前列のファン達に握手の手を差し伸ばし,壇上を去ろうとしたとき,ヒートアップしすぎたファンの一人が周囲の制止を振り切って壇上によじ登り,広井氏が去っていった階段へ続く戸口に突進するというハプニングが。この男性は,その後すぐにスタッフ2名に取り押さえられ,広井氏もすでに立ち去った後だったので,幸い大事には至らなかった。しかしその後も,広井氏の姿をひと目見ようと,ステージ脇に広井氏待ちの人々が殺到し,押し合いへし合いの大混乱。



 ……最後まで,まさに,中国の“エネルギッシュ”ぶりを象徴するような発表会であった。(ginger)

直撮り「サクラ大戦」紹介ムービーその1(2分42秒:23.9MB,MPEG-1)
直撮り「サクラ大戦」紹介ムービーその2(4分12秒:37.8MB,MPEG-1)
直撮り「花組対戦コラムス」紹介ムービー(1分42秒:15.0MB,MPEG-1)

※本記事で紹介している画面写真はすべて,会場で流されたイメージムービーからのものです。発表された「サクラ大戦MMO(仮)」とは関係ありません


花組対戦コラムス(仮称)
■開発元:N/A
■発売元:SEGA Netwoks(China)
■発売日:N/A
■価格:未定

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http://www.4gamer.net/news/history/2006.07/20060729114602detail.html