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「リネージュII」バトルトーナメント2006 ネカフェ予選が開催
7月9日，東京都渋谷区にあるインターネットカフェ「Cafe J Net NEWNEW渋谷店」で，「リネージュIIバトルトーナメント2006」のネットカフェ予選が開催された。
リネージュIIバトルトーナメント2006については，以前4Gamerでもお伝えしたが，ここで簡単に復習しておこう。同トーナメントは，最大9名のチームを組んでPvP戦を行い，国内最強チームを決定するという大規模ゲーム内イベント。最終的には，近日中に実施される予定のサーバー予選を勝ち抜いた11チームと，ネットカフェ予選で優勝した1チームの計12チームが，7月22日，7月23日，8月5日に開催予定の決勝トーナメントにて，国内最強の座を懸けて戦う。
国内最強チームには，各メンバーに賞金10万円が授与されるほか，韓国で行われる親善試合に招待されるという，実に豪華な賞品が用意されている。リネージュIIは，比較的対人戦要素の強いMMORPGなので，プレイヤーにとっては注目度の高いイベントといえるだろう。なお，試合のルールやスケジュールについては，公式サイト内特設ページで詳解されているので，興味のある人はそちらにも目を通しておいてほしい。
さて，先日行われたネットカフェ予選では，東京，福井，大阪，広島，徳島，熊本，北海道，愛知と，日本全国のプレイヤーが，各地のインターネットカフェを通じて予選トーナメントに出場した。4Gamerでは，東京は渋谷にあるCafe J Net NEWNEW渋谷店にお邪魔して，その模様を観戦させてもらった。全試合の流れについては，リネージュII公式ブログに譲るとして，本稿では「Cafe J Net NEWNEW渋谷店」視点のレポートをさせてもらう。
カインサーバーでプレイしている人なら，一度や二度は見かけたことがあるというキャラクターがいるかも
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NEWNEW渋谷店からの出場となったのは，主にカインサーバーでプレイするメンバーが集まったという「カルシウムとDHA溢れる食卓」チーム。ネットカフェ予選のレポートが行われているリネージュII公式ブログによれば，メンバーの構成は下記のようになっていた。
■「カルシウムとDHA溢れる食卓」チーム構成
パラディン
ミスティックミューズ
ストームスクリーマー
グラディエーター
ドレッドノート
アルカナロード
プロフィット
オーバーロード
シリエンエルダー
バトルトーナメント2006の参加規程により，チーム構成の条件が厳密に定められているし，本サーバーに存在する既存のキャラクターデータを用いて試合が行われるため，安易に思いつくような最強チームを構成することは難しい。ルールやゲーム内の人脈，メンバーの都合などを考慮しつつ，ベターと思われるチームを構成しなければならないのだ。
「カルシウムとDHA溢れる食卓」チームには，ストームスクリーマー，ミスティックミューズ，アルカナロード，ドレッドノートと，4名の三次職キャラクターがおり，バッファーとしてプロフィット，オーバーロードが所属していた。チームの総合戦力を高めるブレードダンサー（スペクトラルダンサー）やソードシンガー（ソードミューズ），圧倒的な火力と打たれ強さを誇るホークアイ（サジタリウス）やネクロマンサー（ソウルテイカー）といった，「最強パーティを語るうえで頻繁に取り上げられる職業」が所属していないものの，戦力バランスは比較的良好なチームといえるだろう。
そんな「カルシウムとDHA溢れる食卓」チームの初戦（第四試合）の相手は，北海道の「コミックランド 時計台店」を通じて出場の「時計台バスターズ」チームだったのだが，なにかトラブルでもあったのだろうか，「時計台バスターズ」のパーティ人数は6人。コロシアムという，行動範囲の限られたPvP専用のエリアでは，地の利を生かして劣勢を覆すことはできず，人数の差は戦力の差に直結する。結果は言わずもがな，2対0で「カルシウムとDHA溢れる食卓」チームの圧勝であった。
3人もの人数差があったため，素直に「カルシウムとDHA溢れる食卓」チームの戦力を計るわけにはいかなかったが，チャットマクロによる指示や口頭でのヒール要求など，積極的なコミュニケーションがチームの戦力を向上させていたのは，間違いないだろう。
積極的に声を出し，チームワークを重視していた「カルシウムとDHA溢れる食卓」チーム。男性プレイヤー7人，女性プレイヤー2人という構成だった（ちなみにチームリーダーは女性）
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続く第二試合（準決勝第二試合）の相手は，福井の「サイバーカフェフリークス 福井開発店」から参加の「フリークス」チーム。こちらは三次職はハイエロファントのみだが，ウォースミスとバウンティハンターというタフさが売りのスタン職，パーティの機動力/防御力などを高めるソードシンガーが所属しているなど，中〜長期戦で真価を発揮しそうな構成となっていた。
第一ラウンドは，「フリークス」のタフさにやや手こずりながらも，「カルシウムとDHA溢れる食卓」の勝利。チームの重要なポイントゲッターであるストームスクリーマーが集中攻撃を受けたときに，声を出してヒールの指示を出して危機を脱していた点が印象的だった。多くのMMORPGにおけるPvPでは，キャラクターの職業やレベル，装備が重要だが，抜群のチームワークがあれば，スペック以上の実力を出せるのだということを，改めて確認できた一幕であった。
大きなピンチをチームワークで乗り切り，勢いに乗った「カルシウムとDHA溢れる食卓」は，続く第二ラウンドも危なげなく勝利。ついに決勝戦に駒を進めた。
店内には，「カルシウムとDHA溢れる食卓」チームの9人以外に，ギャラリーの姿もチラホラ見受けられた。MMORPGのオフラインイベントならではの，和気藹々とした雰囲気が心地いい
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「カルシウムとDHA溢れる食卓」の第三試合となる決勝戦。相手は，大阪の「メディアスペース＠WAN」から参加の「マジェ頭いただきます」チーム。
■「マジェ頭いただきます」チーム
ダーク アベンジャー
ミスティックミューズ
スペルハウラー
ウォーロード
デュエリスト
ネクロマンサー
スペクトラルダンサー
プロフィット
シリエンセイント
上記のチーム構成を見る限り，三次職の人数は「カルシウムとDHA溢れる食卓」と同じだが，総合火力に関しては理想に近いパーティ構成。キャラクターのレベルや装備面に関しても，「マジェ頭いただきます」チームのほうが優っており（少なくとも，＋16以上の赤く輝くOE武器が二本確認できた），「カルシウムとDHA溢れる食卓」チームも，準備時間中に攻撃対象の優先度や，マクロの組み替えなどを行うなど，準備に万全を期していた。
ところが，いざ戦闘がスタートすると，「マジェ頭いただきます」チームの圧倒的な攻撃力が炸裂。スペクトラルダンサーのダンス・オブ・メデューサ（範囲内の敵を一定確率で石化させるダンス）で戦力をそがれ，魔法アタッカーやヒーラー/バッファーを各個撃破されてしまい，「カルシウムとDHA溢れる食卓」チームは第一ラウンドを落とす。
続く第二ラウンドも，同様のパターンで敗北。「カルシウムとDHA溢れる食卓」のバランスのいい構成や抜群のチームワークも，「マジェ頭いただきます」の戦術と圧倒的な火力には勝てず，ネットカフェ予選の優勝を譲ることになってしまった（マジェ頭いただきますチームは，チーム名どおり，優勝賞品のAグレード防具，マジェスティックサークレットをいただいたわけだ）。
足下に赤いエフェクトがついているのが，「マジェ頭いただきます」チーム。＋16以上にオーバーエンチャントした武器が二本あるというだけでも凄いが，戦術，チームワークの面でも強かった
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会場となったCafe J Net NEWNEW渋谷店には，「カルシウムとDHA溢れる食卓」チームを含めて，20人前後のリネージュIIプレイヤーが集まっていた。8月5日に実施される「リネージュII フェスタ in Tokyo」には，どれくらいの人数が集まるのだろうか。実に楽しみである
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ネットカフェ予選終了後は，予選の舞台となったコロシアム内に，「ザケン」「バイウム」「シージゴーレム」「アンタラス」「ヴァラカス」といった巨大NPC/レイドボスが出現し，予選に参加した各地のプレイヤー達を喜ばせていた。また参加者全員に，「リネージュIIオリジナルUSBメモリ」および「リネージュIIオリジナルクリアファイル」がプレゼントされた。
「カルシウムとDHA溢れる食卓」としては，決勝トーナメント行きを逃して悔しい思いもしただろうが，いわゆる「オフ会」的な楽しさも満喫できたようで，終始にこやかだった点が，実に印象的だった。8月5日には，バトルトーナメント2006の決勝戦が行われるオフラインイベント「リネージュII フェスタ in Tokyo」も実施されるので，リネージュIIプレイヤーは，クランや同盟の仲間を誘って，オフ会感覚で参加してみてはどうだろうか。（大路政志）
予選トーナメント終了後は，参加者達へのサービスタイム。さまざまなボスモンスターがコロシアムに登場し，プレイヤー達を喜ばせていた。参加賞のUSBメモリも，なにげにおいしい
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| リネージュII 〜The Chaotic Throne〜 |
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