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「SiN Episode 1」のリードデザイナーが,同シリーズの今後を語る
2006/05/26 15:36
 Ritual Entertainmentのエピソード形式FPS第一弾「SiN Episode 1: Emergence」は,5月上旬にオンライン配信サービス「Steam」でリリースされ,なかなか好調な滑り出しを見せているらしい。ドイツ語版はゲームソフトのドイツ国内監査に引っかかって棚上げされているとのことだが,ヨーロッパの他地域でのリリースも今週中に行われる。
 このシリーズのリードデザイナーを務めるShawn Ketcherside(ショーン・ケッチャーサイド)氏が,公式サイトのブログを同作リリース後初めてアップデートし,現在の状況や,「SiN Episode 2」に関する最新情報をアナウンスした。

 ブログによると,RitualではすでにEpisode 2の開発に取り掛かっており,ValveがSourceエンジンの大幅アップデートを行ったことを受け,Episode 2のグラフィックスも「Half-Life 2: Episode 1」と同じく,HDR(High Dynamic Range)レンダリングに対応する予定になっている,とのこと。
 そのへんを同ブログから抜粋してみよう。

「(Sourceエンジンの新しい機能を組み込み終わったら)とくにEpisode 1のプレイヤーにとって面白いことになると思いますよ。我々はEpisode 2に次の三つのフィーチャーを付け加えます。つまり,SDK,Arenaモード,そしてマルチプレイです。しかも,それらの新機能はEpisode 1のプレイヤーにもまったく無料で提供されるのです。みんなに遊んでもらえるよう,お届けできる日を楽しみにしています。このように,我々がEpisode2だけに一生懸命になってEpisode 1のファンを見捨てたりする,といったことは絶対にないのでご心配なく。もっとすごいこともいっぱい予定していますからね」

 なお,ケッチャーサイド氏によると,SiNは単なる“三つのエピソード”からなるゲームではなく,シーズン1,シーズン2……,とアメリカのテレビドラマのようなスタイルでのシリーズ化も行っていく方針らしい。
 Sin Episodeは“エピソディックゲーム”とも言われ,数か月に一度プレイヤーが新しいエピソードをダウンロードして遊ぶという,テレビ番組に似せた配信サービスをゲーム産業に持ち込んだ面白い試みだ。これには,ファンの意向をコンテンツに反映しやすいという利点がある。Episode 2ではもっと主人公Bladeの活躍が見られるはず(ケッチャーサイド氏)というのも,その足回りの良さを示していると言えるだろう。
 この公式ブログでは,今後さらにEpisode 2に関する具体的な内容を掲載していくとのことで,ファンは注目しておきたい。(奥谷海人)


シン エピソード1
■開発元:Ritual Entertainment
■発売元:サイバーフロント
■発売日:2006/06/16
■価格:4200円(税込)
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2006.05/20060526153621detail.html