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NHN Japan,アクションRPG「アラド戦記」の記者発表会を開催
2006/04/14 20:46
 NHN Japanは本日(4月14日),同社が国内運営を行うことが決定したアクションRPG「アラド戦記」の,記者発表会を行った。本作は同社の「ハンゲーム」上でサービスされ,基本プレイ料金無料+アイテム課金のビジネスモデルを採用。本日15時よりβテスター募集が開始されており,4月26日からクローズドβテストが開始される予定だ。

 元々「アラド戦記」とは,サムスン電子の傘下にある韓国の開発会社ネオプルが,「Dungeon & Fighter」という名前でサービスしていたタイトル。韓国では2005年10月に正式サービス開始,2006年2月末の時点で会員登録数250万人,同時接続者数5万人を誇っている。その実績を評価され,このたびNHN Japanの手によって日本へのローカライズ展開が実現したというわけだ。

 今回の発表会は,NHN Japanの代表取締役社長のChun Yang Hyun氏と,サムスン電子の常務取締役Kwon Kang Hyun氏が挨拶を述べたのち,ネオプルCEOのHur Min氏がゲームの概要を紹介するという流れで進行していった。

 壇上に立ったHur Min氏は,最初にファミリーコンピュータの本体を掲げ,「スーパーマリオブラザーズやグラディウスといったタイトルが私の人生を変えた」と,日本のコンシューマゲームへの傾倒を告白。これらのタイトルと同様,ゲームの普遍的な面白さを追い求めて作ったのがDungeon & Fighter,すなわちアラド戦記だという。

 本作のターゲットには,ミドルスペックPCを所有する10〜30代の,幅広いプレイヤー層を想定。今なお根強い人気のある2Dタイプのアクションゲームを,熟成されたアーキテクチャをベースに制作したとのことだ。近年主流である3Dタイプのタイトルは,グラフィックスのクオリティは高いものの,それと同時に高いPCスペックも求められるのが問題と考えており,このあたりのコンセプトはハンゲームのプレイヤー層にも合致しているだろう。

左:「NHN Japan」代表取締役社長 Chun Yang Hyun氏
中央:「サムスン電子」常務取締役 Kwon Kang Hyun氏
右:「ネオプル」CEO Hur Min氏


■「アラド戦記」はまさに「アクションRPG」
「アラド戦記」について解説する,NHN Japanの瓜生貴士氏

 アラド戦記のゲーム内容は,まさに昔からゲームの王道ジャンルである「横スクロール型のアクションゲーム」をベースとしたオンラインRPGだ。アクションゲームの度合いが非常に強く,まさに「ゲーセンのアクションゲームをオンラインでみんなで遊べる」といってもいい。
 プレイヤーが選べるキャラクターは,「鬼剣士」「格闘家」「ガンナー」の3種類。ロビー的な役割を担う街エリアで,最大4名のグループを編成して,さまざまなダンジョンへと赴き,戦いに明け暮れる展開となる。ゲームの本編となるダンジョンにおける一度のプレイは,数十分〜1時間程度。序盤の初心者用ダンジョンの中には数分で終わるものもあり,時間のない人でも気軽にプレイできそうだ。

左から「鬼剣士」「格闘家」「ガンナー」


 アラド戦記は「スタイリッシュアクションRPG」と銘打たれており,簡単な操作で手応えのある戦闘を楽しめるのが大きなアピールポイント。各キャラクターには専用のコンボやスキルが数十種類用意され,中にはコマンド入力を要するものもある。これらが決まると,ズームアップなどの派手な演出が行われ痛快だ。

 キャラクターはダンジョンでの戦闘を経てレベルアップし,ゆくゆくは上級職へのジョブチェンジも行える。また装備アイテムによるキャラクターの強化,クエストやミッションといった要素もあり,RPG的な育成要素も豊富にある。さらに,現時点で発表されている3種類のジョブ以外にも,複数のキャラクターが導入予定とのこと(韓国ではすでに4番めのキャラが実装されている)。これらのアップデートスケジュールは,年内までびっしり埋まっているらしい。



 発表会のあと,筆者も試遊台で実際にプレイしてみたが,確かにHur Min氏が言ったように,どことなく懐かしい雰囲気を感じさせられるタイトルだ。それでいてキャラクターの成長要素やネットワークでの協力プレイなど,時代の進化をうまく取り込んでいるのが好印象である。グラフィックスのテイストも含め,我々日本人にとって馴染みやすいタイトルといえるだろう。

 「アラド戦記」の現時点でのサービススケジュールは,4月26日からクローズドβテスト,6月末からオープンβテスト,そして2006年夏に正式サービス開始(課金アイテム導入開始)となっている。クローズドβテスター募集は,4Gamer枠として300名用意されているので,オンラインRPGファンも往年のアクションゲームファンも,「こちら」から申し込んでみよう。(川崎政一郎)


アラド戦記
■開発元:ネオプル
■発売元:NHN Japan
■発売日:2006/09/20
■価格:プレイ料金無料/アイテム課金
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.04/20060414204625detail.html