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[韓国ゲーム事情#484]「ラストカオス」,韓国で初の攻城戦開催
2006/02/14 22:02

Kimの韓国最新PCゲーム事情#484

「ラストカオス」,韓国で初の攻城戦開催(2006/2/14)

Text by Kim Dong Wook特派員


 日本では現在クローズドβテスト中の「ラストカオス」だが,韓国では先日,初めての攻城戦が行われた。
 同ゲームの攻城戦は,すでにテストサーバー上で7回にわたって行われており,非常に完成度の高いシステムだと高評価を受けている。
 人数が20人以上,ギルドレベルが5レベル以上という条件を満たしたギルドだけが,メラクゾーンで始まる攻城戦に参加できる。

 ラストカオスの攻城戦の特徴は,攻城戦の前哨戦ともいうべき,野戦戦闘システムを導入しているところだ。野戦戦闘とは,攻城戦が始まる前に,攻城を申し込んだ複数のギルド間で,城主への挑戦権をかけたバトルロイヤル形式の予選を行うというもの。挑戦するすべてのギルドと防衛側のギルドが入り乱れて戦い,最終的に三つの挑戦者ギルドを選抜することになる。
 約15分間行われる野戦戦闘では,ほかの攻城ギルド,攻城傭兵,守城傭兵,守城ギルドなどすべてのグループと戦わなければならない。攻城地域内にいるプレイヤーキャラクターと守城ギルドの近衛兵を倒すたびに,ギルドポイントが上昇する。
 守城ギルドの場合は,城の内部にあるワープゲートを使って城外に出て,野戦戦闘に参加するようになっている。攻城ギルドメンバーを倒して守城ポイントを得れば,カンダント城を守護する守護石像の能力を強化できる。攻城戦に参加したプレイヤーの画面には,各ギルドの獲得ポイント変化が表示され,戦況を把握できるようになっている。



 また,以前の記事でも少し触れたように,攻城戦でのみ使用できる専用アイテムが存在する。それぞれ違う効力を持った80種以上のアイテムを組み合わせて,プレイヤー独自の攻城アイテムを作って使うことができる。これらのアイテムは,攻城地域内でのみ効力を発揮する。

 攻城戦の舞台となるカンダント城には,2個の外門,1個の内門の,計3個の城門があり,各城門の両脇には守護塔と守護石像が存在する。これらを破壊すれば,城門が開かれるようになっている。外城門と内城門をすべて開いてしまえば,城の奥深く,城主のもとに到達できる。
 城主の「権座」は,野戦戦闘で選抜された上位3ギルドのギルドマスターだけが破壊できるという仕様になっている。
 権座を破壊したときに,一番多くのポイントを獲得したギルドマスターが新しい城主になる。ギルドマスターが権座に1回打撃を行う度に点数が1点ずつ上昇し,ギルドマスターが死ねば 一定ポイントが減少する。城主の権座は遠距離攻撃では破壊できず,必ず近距離の打撃攻撃だけで破壊しなければならない。

 カンダント城の城主になると,ギルドマスターには「城主の武器」が与えられる。
 城主の武器は,城主のレベルが高ければ高いほど性能が上昇する,特殊な形態のアイテムだ。この武器は販売,交換,Drop,アップグレードが不可能で,城主自身だけが使用できる。なお,次回の攻城戦で守城に失敗すれば,この武器は回収されることになる。
 城主は,自分が属しているサーバーのNPCショップで売買される,すべての物品に対して税金を取り立てることができる。また,施設で生産品を作り出すたびに一定量の税金を取り立てることも可能。さらには,城主が統治するサーバーに,告知メッセージをアップロードする権利を持つようになる。



 韓国で2月4日に行われた攻城戦で,スペドナのサーバーでは「フリーメーソンギルド」が,カトラスのサーバーでは「親友会ギルド」が城主ギルドとなった。
 NAKO Entertainmentの関係者は,「前作であるエターナルカオスでの豊富な開発経験を基盤にして,かなり安定した攻城戦を行うことができた。今後も持続的に攻城戦イベントを開催して,再跳躍の足がかりとしたい」とコメントした。

※4Gamerでは近日中に,NAKO Entertainmentの協力によって同攻城戦のプレイムービーをアップロードする予定だ


ラストカオス
■開発元:NAKO Entertainment
■発売元:ドリームエンターテイメント
■発売日:N/A
■価格:基本プレイ料金無料(アイテム課金)
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.02/20060214220252detail.html