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[TGS2005#22]”102人抜きのセレブリティ”Ms.Xのプレイ環境は?
2005/09/17 22:31
 東京ゲームショウ2005の一般公開日である本日9月17日と18日に,ゲーム専用のマウスメーカーとして認知度を上げつつあるRazerのブースにおいて,FPS「Quake III Arena」のトーナメント「セレブの決闘 in 東京ゲームショウ2005(TOKYO GAME SHOW 2005 CELEBRITY DEATHMATCH CHALLENGE)」が開催されている。日本の挑戦者達を迎え撃つのは,E3(Electronic Entertainment Expo)で開催された"Razer 1v1 Quake III challenge"において102人の腕自慢と対戦し,一度も破れることなく彼らを葬り去ったという女性プロゲーマー,Alana "Ms.X" Reidさんである。

 今回そのMs.Xと,TGS会場の通路でたまたま会えたので,その場で20分ほど時間を作ってもらった。何かとバタバタした中でのインタビューだったが,FPSプレイヤーであれば気になるであろう彼女のプレイ環境だけは,しっかりと聞くことができた。FPSプレイヤーならば,ぜひ参考にしてほしい。

4Gamer:
 初めまして,今日はよろしくお願いします。早速ですが,まずは得意としているゲームについてお教えください。

Ms.X:
 こちらこそよろしくお願いします。今集中的にプレイしているのは,「DOOM 3」 「Painkiller」,それと「Unreal Tournament」シリーズ。もちろん,今回戦う「Quake III Arena」もプレイしていますね。

4Gamer:
 どちらかというと,デスマッチが面白いタイトルが多いですね。最近人気のチーム対戦がメインの作品,例えば「Battlefield 2」とか「Star Wars:Battlefront」のようなゲームはあまりプレイしないんですか?

Ms.X:
 そんなことないですよ。チーム戦がメインのゲームも,あとCTF(Capcure the flag)のようなチーム戦モードも好きです。チームベースのFPSでは,「Return to Castle Wolfenstein:Enemy Territory」などをプレイしています。でも,確かにBattlefield 2はあまりやっていないかな……。理由は,トーナメントの種目になっていないというのが大きいです。

4Gamer:
 なるほど。"普段から勝つことを意識して"というのは,ちょっと格好いいですね。Ms.Xさんは,今回はお一人での来日ですが,クランというかチームでも活動しているんですよね。

Ms.X:
 ええ,"girlz 0f destruction"という女性だけのゲームプレイヤーチームに所属していて,私はもう一人の女性と共に,そこのリーダーをやっています。このチームは結構本格的で,それなりのスキルを持っていないとメンバーにはなれないんです。

4Gamer:
 「破壊の女の子達」とは,穏やかではない名前ですね(笑)。ところで今回はマウスメーカーの招きでの来日ですが,世界でもトップレベルのプレイヤーであるMs.Xさんは,やっぱりデバイスへのこだわりってお持ちなんでしょうか?
 やはり一ゲーマーとしては,強いプレイヤーがどんなデバイスで戦っているのかって,凄く気になるんですよ。

Ms.X:
 今使っているのは,まずマウスはRazerの「Diamondback」ですね。キーボードは,Logitechの極めて普通のタイプのものを使っています。

4Gamer:
 そのLogitechのキーボードというのは,やはり「私はコレでないと!」といったようなこだわりのキーボードなんですか?

Ms.X:
 いえ,まったくそんなことありません(笑)。キーボードにはそれほどこだわっていなくて,たまたま入手したのがそれだったので,使っているというだけなんですよ。

4Gamer:
 うわ,そうなんですか。ちょっと意外です。マウスはRazerのものですけど,新型の「Copperhead」はいかがですか?

Ms.X:
 実はまだ試していないんです。でも,Diamondbackはとても気に入ってますよ。

4Gamer:
 なるほど。じゃあもう一歩突っ込んで,キーバインドについて聞かせてください。やはりW,A,S,Dキーを中心としたデフォルトに近い設定なんでしょうか。

Ms.X:
 あ,そこにはちょっとこだわりがあるかも。私は,操作キーをかなりカスタマイズするほうですね。

4Gamer:
 お,それはぜひ聞きたいです。

Ms.X:
 例えば私は,前進をEキーにバインドします。バックと左右移動は,それに合わせてDキーとSキー&Fキーですね。そしてそれらの周りに,必要な操作をゲームに合わせて配置していきます。武器の切り替えはキーボードではなくて,マウスの右クリックに設定することが多いですね。

4Gamer:
 武器変更は,フルキーでなければマウスホイールやマウスのそのほかのボタンを使う人が多い気がするのですが,そうではないんですね。

Ms.X:
 はい。マウスにたくさんの機能を割り振るのはあんまり好きじゃないかも。私はプライマリファイアが左クリックで,そして武器変更で右クリック。それ以外のマウスボタンは使わないんです。

4Gamer:
 ふむふむ。やはり,自分なりにやりやすい方法を研究していく必要があるということですね。勉強になりました。本日は忙しいところ,ありがとうございました。

 彼女との話のあと,本日から試合が行われているRazerのブースを覗いてみると,向かい合わせの2台のマシンに「Quake III Arena」がセッティングされていた。確かに同作はかなり古いゲームだが,いまでも世界規模のトーナメントでしばしば使われるほど,完成度の高いゲームだ。このようなスポーティな操作感を持った作品が,いまでも試合で現役なのは,世界の強豪ゲーマー達の嗜好が,リアリティを意識した操作感を持つゲームよりも,デスマッチが面白く,展開が速いタイトルのほうを向いているからなのかもしれない。

 果たしてMs.Xは,東京でどれだけの勝ち星をあげるのか。この記事を執筆している9月17日現在ではまだ分からないが,明日行われる後半戦の試合の行方にも注目したい。(ライター:星原昭典)


クウェーク III:ゴールド 英語版 完全日本語マニュアル付
■開発元:id Software
■発売元:メディアクエスト
■発売日:2002/03/29
■価格:5229円(税込)
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http://www.4gamer.net/news/history/2005.09/20050917223146detail.html