ニュース
[TGS2005#09]Gravity,”Global Playground 2005”で明らかになった「ラグナロクオンライン2」の新要素&βテスターの募集開始!
2005/09/17 03:43
 東京ゲームショウ初日の9月16日に,Gravityは"GRAVITY,Global Playground 2005"を開催した。そこではGravityの新ロゴおよびビジョンが(日本でも)発表されると共に,「ラグナロクオンライン2」(以下,RO2)の新仕様に関する説明が行われた

 同社の新ロゴおよびビジョンの公開に関しては,以前「こちら」でお伝えした韓国での発表とほぼ同じ内容の展開だったので(韓国の女性4人組"TWOJI"の演奏や,Gravityがプロデュースする新人アーティスト"ハン・ソユ"のステージなど,派手なイベント展開も同様であった),詳細が知りたい人はぜひご一読を。上記ニュースでは,筆頭株主であるKim Jung Ryool(キム・ジュンユル)会長の持ち分売却に対する,同社の立場表明についても触れてあるので,今後のGravity関連ニュースの理解力をつけるためにも,必読である。
 なお,今回のGravity,Playground 2005では,同社のパートナーである39か国/地域の企業や団体から11人が選ばれ,ステージ場で宣布を行うというセレモニーも行われた。これには,(韓国の発表会では欠席だった)Kim Jung Ryool会長を筆頭に,Yoon, Woong Jin社長,会長兼共同CEOのRyu, Il Young氏,アジア太平洋NASDAQ代表スチュアート・パターソン氏,さらにはガンホー・オンライン・エンターテイメントの森下社長などなど,実に迫力のある顔ぶれが集結した。その中には,日本と韓国のプレイヤーを代表する二人の男女も含まれており,少し大げさに言うならば,ビジネスパートナーと同様にプレイヤーを大切にすることで成長してきたGravityらしいセレモニーとなった。



■「ラグナロクオンライン2」のコンセプトおよび新要素
 イベントが終盤に差しかかった頃,ラグナロクオンライン2の開発現場を取り仕切るチーム長のパク氏が壇上に登場,世界中の「ラグナロクオンライン」(以下,RO)ファンが待ち望んでいた,ラグナロクオンライン2に関するプレゼンテーションがスタートした。
 パク氏の説明によると,RO2は,全世界で約3000万IDを誇るラグナロクオンラインの正当な後継作であり,ROとの関連性が非常に強いという。しかしその関連性とは,ストーリーの連続性や舞台設定の共有といった大枠についてではなく,仕様/要素単位での関連性であるとのことだ。

 画面写真や,先ほど「こちら」にアップしたプロモーションムービーを見てもらえば瞭然だが,ROとRO2の最大の違いは,フル3Dグラフィックスで構築されたキャラクターとゲーム世界である。Unreal Engine 2によって描かれたキャラクターは,ROの雰囲気を継承して可愛らしいだけでなく,目や指までもがしっかりと"動く"ようになっている。これならば,言葉(チャット)ではなく,ボディ・ランゲージによるコミュニケーションも可能だろう。もちろん,キャラクター作成の自由度も高くなるようで,顔などもかなり細かくデザインできるという。

 プレイヤーが選べる種族は,ヒューマン的な"Norman",Normanとエルフのハーフである"Ellr",戦闘種族"Dimago"の3種類が存在する。
 Normanは転職を通じて強くなる,ROファンなら違和感なくプレイできる種族だ。Ellrは魔法を得意とし,ヒーラー,バッファー,アタッカーなど,さまざまなポジションでプレイできるようだ。Dimagoはスタイリッシュなアクションと,ソロプレイもラクにこなす戦闘力が魅力。RO2では,選んだ種族によって大きくプレイスタイルが変化するようである。

 RO2ならではのシステムに関しては,"Complex Jobchangeing System" "Speciality System" "Equipment Evolving System"という3種の新仕様が発表された。各システムの概要は,以下のとおり。

●Complex Jobchangeing System
 ROでは,最初にクラスを決定したら,自ずとその後の職業も決まってしまう。そのため,別の職業でプレイしたくなったら,また最初から新規キャラクターを作成する必要があった。しかしRO2では,一度転職した後でも,ほかの職業にレベルをキープしたまま再転職できる。二次転職クラスから一時転職クラスに転職するような場合でも,レベルはキープされるので,プレイヤーはさまざまなクラスを気軽に楽しめるようになるわけだ。

●Speciality System
 各キャラクターには,4マス×4マスの"Speciality Equip Window"が用意されている。そこにお気に入りのスキルを登録することで,ほかのクラスに転職しても,旧クラスのスキルを引き続き使用できる。各スキルにはサイズ(マスの数)が設定されているので,すべてのスキルを継承するのは不可能だが,強力な範囲魔法を使いこなす近接職など,ユニークなキャラクターを作ることができそうだ。

●Equipment Evolving System
 RO2に登場する武器は,キャラクターと同様,経験を積ませることでより強く成長していく。例えば"Novice Dagger"はレベルCの武器で,20レベルまで成長させられる。成長レベルがマックスになれば,武器進化に必要な特殊アイテムと組み合わせることで,されに一段階上位(レベルB)の武器に"進化"するというわけだ。

 今回,パク氏が明らかにした新要素は以上だ。それ以外にも,"目や指の動きによる感情表現は一部のモンスターにも適用される" "グラフィックスメモリが128MBあれば,Pentium III程度のマシンでもプレイできる" "操作系統はマウス+キーボード。キーボードのみでの操作も可能"といった話題が出ていたのだが,まだ開発中のタイトルであるため,細部に関する憶測/断定は,もう少し確実な情報が出されるまで待ったほうがよさそうだ。
 徐々にその姿が見えてきたRO2だが,正体を見極めるにはまだまだ時間がかかりそうだ。しかし,今後も小出しにされていくであろう新情報をあれこれ組み合わせ,完成像を想像するという作業も,ファンにとっては娯楽の一つとなるはず。4Gamerでは引き続き,RO2に関する情報を積極的に収集していくので,皆でピースを組み立てつつ,実際に遊べるようになる日を待つとしよう。

 なお,最後にとっておきの情報を。Gravityの東京ゲームショウ2005公式サイト内の「こちら」で,同作の"βサービステスター予約受付イベント"が実施されている。抽選で200名にβサービス時の優先参加権が与えられるので,ROファンならぜひとも応募しておこう。(大路政志)


ラグナロクオンライン2 -Episode:0 巡りあう大地-
■開発元:Gravity
■発売元:ガンホー・オンライン・エンターテイメント
■発売日:2007年内
■価格:1980円/30日間(税込),5310円/90日間(税込)
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2005.09/20050917034321detail.html