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驚きの”マイトマシリーズ最新作”,ついに発表される
2005/08/05 22:40
開発は,アークス・ファタリスのArkane Studiosが行う
 Ubisoftは,コンピュータRPGの元祖ともいえる"Might & Magicシリーズ"(以下,マイトマ)の最新作,「Dark Messiah of Might & Magic」2006年夏に発売すると発表した。
 驚くべくは,これがFPSだということ。しかもゲームエンジンが,あのValve SoftwareのSourceエンジンだというから,かなり予想外である。
 開発は,フランスのデベロッパArkane Studiosが行う。Arkaneといえば,2002年に発売されたフル3DのファンタジーRPG,「Arx Fatalis」の開発元。日本でも「アークス・ファタリス 日本語版」として2003年に発売されているので,覚えている人も多いだろう。
 ゲームの詳細については,現段階ではまったく不明。"Might & Magicの世界観を使ったFPS"ということしか分からないが,ファンタジー世界を舞台にしたFPSなのは間違いないし,Sourceエンジンといえば「Half-Life 2」で世界中のゲーマーを魅了した美しいグラフィックスを誇っているだけに,世界観とグラフィックスに関してはまったく問題なさそうだ。

 ただ不安な点がいくつかあるのも事実。まず,開発を行うArkane Studiosが,RPGの「Arx Fatalis」の一作しか作っていない(発売していない)という点。もちろん個々の開発者レベルでは,今までにアクションゲームを開発していた人もいるのだろうが,やはり会社としてアクションゲームを送り出していないのは気になる点だ。
 そしてもう一点が,以前やはりマイトマの世界観を生かして開発されたFPS「Legends of Might & Magic」(邦題 レジェンド オブ マイト&マジック)が,お世辞にも成功したとはいえない点。もっともLegends〜のほうは,当初MMORPGとして開発されていたのが,途中からオンライン対戦をメインとするFPSに路線変更したという経緯があるし,なんといっても開発元が違うので一概に言い切れないものの,ゲーマーとしては,やはり気になってしまうだろう。
 マイトマの新作といえば,先にストラテジーゲームの「Heroes of Might and Magic V」が発表されている。こちらはフル3Dとなってパワーアップを果たし,期待が持てそうな新作となっているだけに,このFPS「Dark Messiah of Might & Magic」も,マイトマの名に恥じないゲームとなってくれることを願う。

 なお本作は,8月17日からドイツで行われるゲームショウ"Games Convention 2005"で,初めてお披露目される予定となっている。
 Arkaneの公式サイトを見ると,2004年2月にValveからSourceエンジンに関するライセンスを締結,SourceエンジンをベースにしたPCゲームの開発に入っているということが記載されている。これが今回の「Dark Messiah of Might & Magic」のことだとすると,現在すでに1年半ほどの開発期間が取られているわけで,ゲームショウでは,それなりの完成度で我々の前に姿を現してくれるのではないだろうか。
 当サイトでも,このゲームショウには特派員を派遣しての取材を行うので,さらに詳細な情報をお伝えできるだろう。(朝倉哲也)


Dark Messiah of Might and Magic 日本語マニュアル付英語版
■開発元:Arkane Studios
■発売元:フロンティアグルーヴ
■発売日:2007/02/02
■価格:6090円(税込)
→公式サイトは「こちら」
Heroes of Might & Magic V 日本語マニュアル付英語版
■開発元:Nival Interactive
■発売元:フロンティアグルーヴ
■発売日:2006/08/04
■価格:7140円(税込)
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2005.08/20050805224037detail.html