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[韓国ゲーム事情#384]GRAVITYのオンラインゲームコンソール「スタイリア」とは
2005/08/01 17:33
Kimの韓国最新PCゲーム事情#384

GRAVITYのオンラインゲームコンソール「スタイリア」とは(2005/08/1)

Text by Kim Dong Wook特派員


 以前「こちら」「こちら」を通してお伝えしたGRAVITYSonnoriによる新しい概念のゲームポータル「スタイリア(Stylia)」が最近両社の公式発表会を通じて公開された。

 スタイリアは既存のゲームポータルとは違い,一人のキャラクターを通して同サービスの多数のゲームと関連コンテンツすべてを利用するという,今までなかったシステムを取り入れた「新概念オンラインゲーム機」が主要コンセプト。もちろん,実際にゲームコンソールのハードウェアがあるわけではないが,使い勝手はオンライン上でのゲームコンソール機に相当するというものだ。スタイリアのアバターでもあるプレイヤーキャラクターは,各ゲームのレベルと経験値などすべてのデータを記録する「メモリーカード」の役目をしているおり,これはサービス内の各ゲームとすべての関連コンテンツで連動される。



 テレビという大衆的な機器のイメージモチーフを採用したスタイリアは,見た目も既存ゲームポータルのデザインの複雑さをなくして,かなりシンプルで整頓された感じを与えている。ゲームをジャンル別にチャンネルのように区分しておき,プレーヤーがまるでゲームコンソールにゲームソフトを入れ替えるようにチャンネルを入れ替えて各ゲームに接続する構造だ。
 ゲーム機にたとえて説明すれば,スタイリア本体はゲームコンソールになって,メモリーカードの役目はキャラクター,ゲームソフトの役目はスタイリア内の各オンラインゲームたちが行う構造だ。
 同サービスは,Webを基盤とした既存ゲームポータルとは違って,ゲームクライアントとしてすべてのことを行うことができる。サービス方式,ゲーム種類,ゲーム進行など,さまざまな面で既存のゲームポータルと差別化されており,スタイリアそのものが一つのプラットホームにあたるという。すなわちクライアントベースで成り立った新しい概念のプラットホームであるスタイリアは,そのものがプレイステーション2やXboxのようなゲーム機と比肩するもの……と説明されている。



 スタイリアは,一人のキャラクターですべてのゲームをプレイできるように最初から企画されていたようだ。既存ゲームポータルでは,アカウントとゲームマネー以外には同一ポータル内のゲーム同士の相関関係が全然なかった。そのためユーザーは同一ポータル内のゲームを楽しんでも統合的な恩恵を期待することができなかった。例えば,ポータル内の別のゲームをプレイするときはこれまで鍛えておいたキャラクターは捨てて,再度新しいキャラクターを鍛えなければならなかったわけだ。
 しかし同サービスはプレイヤーが愛情を持って育成してきたキャラクターの価値を高めている。キャラクターは各ゲームのレベルと経験値などすべてのデータが記録されるメモリーカードの役目を果たすのだ。
 スタイリアは,たとえばケーブルテレビや衛星テレビのようにアクションチャンネル,スポーツチャンネル,音楽チャンネルなどチャンネル(Channel)に分類して多彩なゲームをサービスする予定だ。初期にサービスされるゲームはSonnoriが開発したアクションシューティングゲームである「TVヒーローズ」とテニスゲームである「ラブフォーティ」だ。現在,バスケットボールゲームである「Hoops」を開発中であり,サードパーティ開発会社のゲームもそう間を置かずサービス開始となる予定。



 Sonnoriの社長であるLee,Won Sool氏は「スタイリアで多彩なゲームをサービスするため,韓国内の有力なサードパーティを募集している。ここでは,これまでスタイリアのサードパーティとして合流したデベロッパーを紹介しよう」と語り,現在のサードパーティを発表した。
 Tomakシリーズや最近では音楽スポーツゲームであるR2 Beatを開発中のSeed9が同サービス用のスノーボードゲームを開発中であり,レッドストーンのデベロッパーであるL&K Logic KOREAをはじめ,韓国で同時接続者が8万人が越える人気を長続き中のFPSゲームであるSpecial ForceのDRAGON FLY,最近,NEXON JAPANからサービスを発表したばかりのGRAND CHASERの開発元KOG Studioなど計11社のデベロッパーがスタイリアに参画しており,GRAVITYの社内の開発チームも参加予定とのことだった。
 同氏は「Sonnoriはこれまでのデベロッパーとしての経験を通じて,パブリッシャーとの関係における,ちょっと苦しさ(?)を十分に理解しているつもりだ。スタイリアのサードパーティには開発の便宜を図り,SDK(Software Development kit)を用意しており,今後の商用サービス以後の収益分配にも安定的に良い条件を考えている」と語っている。
 この日の発表会でGRAVITYの会長であるKim,Jung Ryool氏は「10年以上の韓国ゲーム業界で開発を行ってきた有名開発社のSonnoriが,海外市場でも今回のスタイリアを通じて本格的に有名ゲームメーカーとして注目されることを確信する」と語り「RAGNAROK Onlineがサービスされている,世界 37か国すべてでスタイリアのサービスが利用できるように努力したい」とコメントした。
 Sonnori社のLee社長は「スタイリアはオンラインゲームの新しい代案だ。コンソールゲームの長所とオンラインゲームの長所を組み合わせた新しいシステムでプレーヤーにキャラクター(メモリーカード)を所有しただけでも喜びを与えられる新しいオンラインゲーム機だ」とゲームポータルの新しいパラダイムの転換を強調した。
 スタイリアはまず8月中旬からTVヒーローズとラブフォーティのクローズドβテストを開始し,10月オープンβサービスを行う予定だ。

→スタイリアのプロモーションムービーは「こちら」(AVI:47.1MB)


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http://www.4gamer.net/news/history/2005.08/20050801173321detail.html