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他社より40℃冷える？ ASUSTeKのファンレスGeForce 6600 GTカード
ASUSTeK Computer（以下ASUSTeK）は，独自の冷却機構「SilentCool Technology」を採用したファンレスのGeForce 6600 GT搭載グラフィックスカード「Extreme N6600GT Silencer/HTD/256M」を発表した。
まずは右の写真を見てほしい。この非常に特殊な形状をした冷却機構がSilentCool Technologyだ。ユニークなのは，写真右上に見える銅製ヒートパイプ＆銅製フィンの部分が，マザーボードに対して平行方向に90度回転できる点。ASUSTeKは，この機構によって，ユーザーが自分の環境に合わせて適切な位置にフィンを回転させられるので，冷却効率がいいだけでなく，ケース内の何かと干渉するような事態を避けられるとしている。同社によれば，CPUクーラーの真上に置いて，CPUクーラーの吸気で冷却するのが最も効率的という。
結果として，グラフィックスコアの冷却能力を見たときに，他社製のヒートパイプ採用ファンレスカードと比べて，標準的なPCケースで30℃低く，小型PCケースでは40℃も低いという，圧倒的な冷却能力を持つに至ったとのことだ。
なお，リリースには，SilentCool Technology用に「Additional cooling module」という追加冷却機構が用意されるとある。このヒートパイプとフィンのセットはPCの外に出され，外気による冷却が行われるようだ。SilentCool Technology単体に比べて，さらに6℃程度の冷却能力があるという。
ただし，Additional cooling moduleはパッケージ同梱ではない。今回発表されたExtreme N6600GT Silencer/HTD/256Mの写真には，取り付けられそうなスペースが見て取れるので，後から追加で購入してここに取り付ける必要があるのだろう。ASUSTeKによれば，詳細こそ未定ながら，SilentCool Technologyを採用した上位モデルを近々発売する予定とのこと。現在の製品ラインナップからすると，"上位モデル"はGeForce 7800 GTXか，Radeon X800 XLあたりだろうか？ いずれにせよ，Additional cooling moduleは，主にこの上位モデル用のオプションとして発売されるのかもしれない。
Extreme N6600GT Silencer/HTD/256Mは8月中旬発売予定で，予想実売価格は2万6000円前後。コアクロック500MHz，メモリクロック1GHz（500MHzのDDR）で動作する。グラフィックスメモリ容量は256MBだ。（佐々山薫郁）
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