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モバイルVPUサポートのATI製ドライバ「Catalyst 5.6」リリース
2005/06/10 13:58
 ATI Technologies製ビデオチップ/ビデオカード,およびグラフィックス機能統合チップセット用となるディスプレイドライバ「Catalyst」が,最新バージョンの「Catalyst 5.6」へとアップデートされた。すでに当サイトの最新ドライバコーナーではリンクを更新しているが,すぐにでもドライバを更新したい人は「こちら」からダウンロードしていただきたい。

 Catalyst 5.6では,新たに「Catalyst Mobility 5.6」でMobility Radeonシリーズをサポート。デスクトップ向けRadeonと同じ機能がMobility Radeonに提供されることになった。これまで,ATI Technologies製のノートPC向けビデオチップ用ドライバは,ノートPCメーカーからしか入手できなかったが,この問題が解決するわけだ。

 また,Windows Media Player 10におけるWindows Media Video(WMV)のハードウェアデコードアクセラレーションをサポートしたのも特徴で,WMVムービー再生時のCPU負荷は最大50%下がるようだ。ただし,対象となるOSはWindows XPのみで,しかもCatalyst 5.6をインストールしただけでは有効にならない。
 有効にするためには,ATI TechnologiesのWebサイト(「こちら」)から,「CUSTOMER CARE」ボタン→左フレーム上部の「Advanced Search」リンク→「Search Type」のラジオボタンのうち「by ID:737-」を選択→入力ボックスに「19544」と入力して,左フレーム上部の「GO」ボタン,と進み,右フレームにある説明のとおりに設定する必要があるので注意が必要だ。右フレームに記載されている説明の概要は以下のとおり。

1.Catalyst 5.6,「Microsoft .NET Framework」(ダウンロードは「こちら」から)「Catalyst Control Center」(ダウンロードはCatalyst 5.6と同じページの「Low Speed」→「Catalyst Control Center」から),をインストール
2.「こちら」から「DRM対応メディア プレーヤー用更新プログラム(KB891122)」をダウンロードしてインストール
3.「こちら」から「WindowsMedia10-KB888656-x86-Global-ENU.exe」をダウンロードしてインストール
4.Catalyst Control Centerを開き,「View」ボタン→「Advanced View」→「Video」→「All Settings」と進み,「Windows Media Video Acceleration」にチェックが入っているのを確認
5.Windows Media Player 10を起動して「ツール」→「オプション」と進み,「ビデオ アクセラレータ」以下の「高画質モードを使う」をチェック

 パフォーマンス面では「DOOM 3」や「The Chronicles of Riddick:Escape From Butcher Bay」「Halo」における向上があるようだ。複数のバグフィクスも行われており,大規模なバージョンアップと言っていいだろう。

 なお,ドライバの更新や,WMVハードウェアアクセラレーションはすべて自己責任で。これらによる不具合について,4Gamerは一切責任を負わないので注意してほしい。(佐々山薫郁)


ATI Catalyst
■開発元:AMD(旧ATI Technologies)
■発売元:AMD(旧ATI Technologies)
■発売日:-
■価格:無料
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2005.06/20050610135806detail.html