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ついに編集部に「バトルフィールド2」がやってきた!
2005/06/01 15:33
※大変申し訳ありませんが,日本のエレクトロニック・アーツ(EAジャパン)が「掲載OKです」と言っていた本作の画面およびムービーですが,EAジャパンの都合により,やむを得ず既存の画像(しかも英語版!)と差し替えを行いました。非常に残念ですが,ご了承ください。

 エレクトロニック・アーツから2002年9月に発売された「バトルフィールド1942」は,大勢で"第二次世界大戦ごっこ"を楽しめる大人数マルチプレイFPSとして,まさに不動の地位を築き上げた金字塔的作品だ。2004年にはベトナム戦争をテーマとした続編「バトルフィールド ベトナム」が発売され,そして2005年,現代戦をテーマにした「バトルフィールド2」の誕生である。
 2004年は「ファークライ」「DOOM 3」「ハーフライフ2」といった,3Dグラフィックスのレベルを劇的に向上させた新世代FPSが立て続けに登場した年だ。この"新世代"の超美麗グラフィックスに対応させたのが,本作バトルフィールド2なのである。FPSに関していえば,今のところ2005年最大の注目作だ。

 4Gamer編集部にもとうとうα版が到着したので,早速プレイレポートといってみよう。ゲーム内容の本格的な検証や分析は後のレビュー記事に譲るとして,まずはザッと気になる部分を見ていく。
 なお,今回プレイしたのはあくまでα版なので,製品版とは仕様が異なる可能性がある。また発売前ということもあって,マルチプレイサーバーは海外にほんの少しあるのみで(それでも思ったより人はいた),今回は主にシングルプレイを見てのインプレッションであることをご了承いただきたい。



■まずはプレイしてみて

 素直な第一印象から述べると,バトルフィールド2はまさに今までの「バトルフィールド」そのものである。グラフィックスは格段に美しくなっており,古くささは微塵も感じないが,基本的なプレイ感覚はまったくといっていいほど変わっていない。「良くも悪くも変わっていない」といったところだが,とくに悪いところは見当たらないので,ここは素直に喜ぶべきところだろう。

 細かい新要素を思いつく限り見ていこう。まずは"ダッシュ"。これは移動中,Shiftキーを押すことで体力が続く限り高速移動できるというもので,FPSでこのシステムを採用している作品は別に珍しくない。ダッシュ中は銃を撃てなくなるなどの制限はあるものの,これが実に気持ちいい。兵士にとっては,かなり有効な防御動作となるだろう。

 味方チームへのコマンドは,キーボードの"Q"で簡単に開いて送信できるようになった。簡単に開けるのはいいが,目的のコマンドをマウスで選ぶのがモノよってはちょっと難しく,どうも使い勝手がさほどいいように感じられなかった。まだ不慣れなだけかもしれないが,前作までのファンクションキーによるコマンドのほうが良かったと感じる人も結構いるのでは。

 マップのところどころにある固定銃座は今回,機銃のほかに対地ミサイル,対空ミサイルなどがある。うっかり使おうとするとスナイプのいい的というイメージがあるが,今回はもしかしたら相当重要かもしれない。何が重要かというと主に対空ミサイルで,対空ミサイルを携帯している兵科が見当たらないのが原因だ。



■登場兵科

 兵科は各国とも7種類。同じ兵科でも各国ごとに使用銃器は異なるが,さすがにそのへんの細かい違いまではチェックする時間がなかった。とりあえず,それぞれを見ていこう。

・特殊兵
装備:ナイフ,拳銃(消音機付き),アサルトカービン,手榴弾,C4爆弾
特殊部隊兵。本当に特殊部隊のように振る舞えるかどうかはプレイヤー次第だが,C4爆弾が強力。

・狙撃兵
装備:ナイフ,拳銃(消音機付き),狙撃銃,手榴弾,クレイモア
必ずいる,"スナイプ好き"のための兵科。最も優秀なスコープを持つ。クレイモアで身辺を守ろう。

・突撃兵
装備:ナイフ,拳銃,アサルトライフル,グレネードランチャー,スモークグレネード
基本的な兵科。面白みは薄いのだが,グレネードランチャーの使い方が上手ならかなり強いだろう。

・援護兵
装備:ナイフ,拳銃,軽機関銃,手榴弾,予備弾薬
FPSでは本来の活躍が難しい,分隊支援火器の使い手。弾薬補給役としての分かりやすい生き方も。

・工兵
装備:ナイフ,拳銃,ショットガン,手榴弾,地雷,スパナ
はっきりいってしまうとスパナ兵。ひたすら修理のために走り回れ。ショットガンは結構強いかも。

・衛生兵
装備:ナイフ,拳銃,アサルトライフル,手榴弾,治療キット,ショックパドル
ひたすら回復のために走り回れ。倒れた兵士を蘇生できるカウンターショックが大活躍するだろう。

・対戦車兵
装備:ナイフ,拳銃,サブマシンガン,対戦車ミサイル
まさに装甲車と戦うための生き物。お情けのサブマシンガンは,拳銃とどっちがマシか悩むところ。

 兵科の選択画面,名称の右側に,銃のシルエットとカギのマークがある。これは戦果を上げて階級が上がることで使用可能になる兵器だろう。




■登場兵器

 兵器については本作の一番のキモともいえる部分であり,またラインナップが各国ごとにユニークというか兵科ほどは揃っておらず,大変興味深いところではある。だが,詳細は次回の記事に譲りたい。
 とりあえず,操作感覚は従来のバトルフィールドシリーズに準じており,ヘリの操縦はやはり難しい。戦闘機に関してはアフターバーナー搭載機もあり,またフレアを標準搭載していることもあって,より複雑な空中格闘が待ち受けていると見てよさそうだ。

■登場マップ

 マップに関しては微妙である。おそらくはα版と製品版の違いが最も大きいのが,この部分ではなかろうか(つまりここでの情報を鵜呑みにしてはいけない)。まず,マルチプレイ用マップは12種類×3種類(大・中・小)のマップが収録されていた。
 同じマップ名でも,16人用の小サイズと64人用の大サイズでは,かなり内容が異なってくる。例えば"Dalian Plant"の場合,"小"は海がほとんど関係のない陸戦マップだが,"大"ではアメリカ軍のスタート地点が空母となる。中国や中東ばかりということもあり,ベトナムよりはよくできているようだが,やはり1942ほどは感情移入できそうにないのが少し苦しいかもしれない。

 16人用の小マップでも最大64人参加に,逆に大マップを16人以下限定に設定することもできるようだ。ちなみに当初発表されていた64人以上のプレイについては,今回は専用サーバーも試してみたものの設定方法がよく分からなかった。こういう不安要素は,すべてα版のせいにしておくべきだろうか。
 α版では,ゲームモードが"Conquest"しか搭載されていなかったので,やはりまだまだ開発途中と見るべきだろう。シングルプレイは16人用の小マップのみ10種類が収録されていた(これも製品版まで正確な数字と見るべきではない)。操作方法がチュートリアル風にゲーム中そのつど表示されるので,初心者にも大変優しいといえるだろう。



■司令官システムと小隊システム

 まだまだ研究不足なのか,シングルプレイで使うモノではないのか,どうもピンとこなかった司令官システム小隊システム。司令官には兵科選択画面で志願し,チームメンバーに投票してもらって承認されることで任命される。
 司令官になると,CapsLockキーを押すことでコマンダー画面に切り替えられ,"スキャン" "砲撃" "偵察" "物資"の4コマンドを与えられるほか,後述する"小隊"に作戦指示を与えられる。基本的にはスキャンや偵察で敵状をうかがい,砲撃したり部隊を送り込んだりするのが司令官の役目だ。

 小隊システムも,兵科選択画面を使って編成する。これは要するに数十人いるチームの中から,数人だけ限定して連携を取りやすくするシステム。シングルプレイに限っていえば,小隊を編成すると,AI司令官が次々と任務を命じてくる。主に,次の陣地を攻め落とすか,攻撃を受けている陣地を防衛しろといった内容だ。プレイヤーが小隊の隊長の場合,これを受けるか拒否するか決められる。
 これを受けると,マップ上に目的地までウェイポイントが表示され,実際の目的地では色つきのスモークが目印として炊かれる。小隊のメンバーは特別な色で区別され,AI兵士の場合はプレイヤーに近づきつつ目的地を目指そうと行動するようになるというわけだ。

 まだまだ紹介していない要素も多いが,まずは情報解禁日ということで,思いつくままに書いてみた次第。今回のプレイでは,影の描写の甘さなど気になる点も多かったので,次回は異なるスペックでのプレイにも挑戦してみたい。何にしても発売日に向けて,今後も紹介を続けていく予定なのでお楽しみに。(Kawamura)


バトルフィールド 2
■開発元:Digital Illusions CE
■発売元:エレクトロニック・アーツ
■発売日:2005/07/07
■価格:オープンプライス
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2005.06/20050601153356detail.html