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[E3 2005#144]映画をまるまる再現「The Matrix:Path of Neo」
2005/05/23 19:37
 真っ赤なライトでブース内を派手やかに照らす(これに,毎年ムービー撮影で苦労させられるのだが)ATARIブースの中で,妙に暗い一角があった。「The Matrix:Path of Neo」(以下,Path of Neo)の展示スペースである。
 Path of Neoは,かつて「Enter the Matrix」の開発を担当したShiny Entertainmentの作品。映画で監督を務めたウォシャウスキー兄弟も,このPath of Neoの制作に関わっている。

 ゲームは,映画の第1作から第3作までを網羅しており,プレイヤーはネオを操作して物語を進めていく。ジャンル的には,主に劇中の戦闘シーンをピックアップしたアクションアドベンチャーで,ネオの行く先々での戦いを再現したステージが多い。物語上の重要なシーンでは,劇場版の実写フィルムが挿入されることがある。ファンには実に嬉しい演出だ。
 基本的には,劇中の名シーンの数々が"ミッション"という形で再現されており,映画に忠実な内容となる。また,ときには映画になかった戦いも発生し,プレイヤーの行動次第では映画と異なる展開を迎える場合もあるかもしれない。

 ATARIの会場にはプレイアブルデモが展示されており,二つのステージで遊べるようにセッティングされていた。そのうちの一つが,映画で最も人気が高い,第1作のモーフィアス救出シーン。あの,ビルの中での壮絶な銃撃戦だ。そしてもう一つが,映画にはない"日本の冬"ステージ。モノクロームな色彩の世界で,着物を着たネオが刀でバッサバッサと侍達を斬り伏せていく。どの部分に挿入されるステージかは謎だが,おそらくは最初の訓練の一つだろう。



 この映画からエンターテイメント界全体に浸透していったといっても過言ではない"バレットタイム"は,ゲーム中でも重要な役割を果たす機能として搭載されている。ビル内での銃撃戦ではもちろんバレットタイムが大活躍し,映画と同様の超人的な銃撃アクションをそっくりそのまま体験可能だ。コンクリートの柱や壁に銃弾が当たると,破片が激しく飛び散る演出も映画そのものである。
 一方日本の冬ステージでも,バレットタイムが大活躍。さらに宙を舞う刀をキャッチして敵を斬りつけるなど,ネオならではの超人的な剣劇が楽しめる。

 発売は2005年冬の予定(北米)。日本語版のリリースは未定だが,「Enter the Matrix」の例もあるので,発売される可能性は十分あるだろう。(Kawamura)


マトリックス:パス・オブ・ネオ 日本語版
■開発元:Shiny Entertainment
■発売元:メディアカイト
■発売日:2006/04/14
■価格:7980円(税込)
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2005.05/20050523193754detail.html