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[E3 2005#044]ネットマルチFPSの超大作,「バトルフィールド2」を遊んでみた
2005/05/20 17:17
 FPSファンにとって,今年のE3で一番の注目作だと思われるのが「バトルフィールド2」だ。「バトルフィールド1942」に始まる本シリーズは,マルチプレイに特化したFPSで,仮想の戦場に,ネットでつながったプレイヤー達が集合し,そこにあるさまざまな兵器を使ってドンパチやるというシロモノ。拡張パック2本および続編である「バトルフィールド ベトナム」と,順調に発展してきた人気シリーズである。

 バトルフィールド2は,昨年のE3で開発がアナウンスされ,プレイシーンも同時公開。発売予定は当初,今年3月だったが,「案じた通り」というかなんというか順調に遅れ,ファンをじりじりさせたのも記憶に新しいところだ。今年のE3で再びお目にかかれるはずじゃなかったのに,ねえ。だが,ついに長い待機の時間は過ぎ,この7月に発売されるというわけで,事実上のメイン会場ともいえるSouthホールの,そのまたほぼ真ん中にデンと構えたでっかいEAのブースでも「バトルフィールド2」を目玉に大盛り上がりの大爆発……と言いたいところなのだが,すでに製品は最終調整段階に入って,発売を待つばかりであり,むしろ,静かな興奮をたたえた落ち着いた展示となっていた。
 試遊台はほぼ完全にプレイ可能で,何人もの観客が列を作って次々に遊んでいた。もちろん筆者もその列に加わり,一足早く新しい戦場を堪能してきた。どうもすいませんね,皆さん。へへへ。

 デモ担当に聞いた限り,ゲームシステムに関しては事前に流れている情報と大きな相違はなさそうだ。ゲームシステムとして重要なものとしては「小隊システム」「コマンダーモード」が挙げられる。小隊システムとは,プレイヤーが部下を募ることで,自分の小隊を作れるというもの。小隊長は戦況に応じて部下に命令を下すことができるうえに,リスポーンポイントが小隊長のそばに設定されるため,多人数での戦闘がより面白くなる。また,コマンダーモードとは,ランクの高いプレイヤーが将軍,あるいは司令官となり,戦場全体を俯瞰しつつ自分の部隊に命令を下せるというシステムで,これにより,以前の作品よりはるかに戦略性の高いゲーム展開が楽しめる予定だ
 コマンダーモードを発動すると,マップ上を光の筋がサーチし,敵や味方の居場所が明らかになるというカッコいい画面効果。思わず最高司令官にあこがれてしまった自分を発見し,すっかり制作者側の術中にはまっていることに気づく。



 最大64人参加可能。戦果に応じてネット上での自分のランキングが上下する。参加人数によって,マップの有効範囲が変化する。戦場に補給品,医薬品がほとんどなく,コマンダーが部隊の要求に応じて落下傘で投下するといった,以前から紹介されていた各種システムも順調に実現されているが,基本となっているのは「拠点を奪って味方の旗を立てる」といった,シリーズに共通したコンセプトで,そのため前作までのプレイヤーも,違和感なく新鮮な気持ちで挑戦できるだろう。

 とはいえ,筆者はあまり友達がいないため,小隊を集めたくても誰も来ないのではないか,という不安もあったりするのだが,それをEAのデモ担当者に訴えても仕方がないので黙っていた,ってのはどうでもいい話なんだけど,つまり,今回の「バトルフィールド2」は,より多くの仲間で参加したほうがより楽しめるようになっているわけだ。当然ながら,ボイスチャットにも完全対応している。

 とはいえ,実際に動いている画面を見ての第一印象は,システム面よりは,やはりそのグラフィックスの美しさだろう。昨年のE3でプレイシーンを見ているとはいえ,自分で操作しながら見るのとはまた印象が微妙に異なり,昨年よりさらにゲーム画像がリファインされた雰囲気だ。登場する兵器のディテールや,オブジェクトの移動により生成される影,爆発,そしてジェット機から流れる排煙の様子など,2005年登場のFPSの中でも文句なく一級品だろう。
 戦場が現代ということもあり,そうした高いクオリティの航空機,戦車,ヘリコプターなどがスピーディに動き回る様子は圧巻だ。地対空ロケットがヘリコプターを追い,その上空では戦闘機がドッグファイトを繰り広げ,地上では,戦車部隊が砲列を敷く,といったダイナミックな現代戦が,派手なエフェクトとともに再現されているのだ。

 というわけで,かれこれ一年以上も待たされたが,いよいよ残り2か月ほどで我々の前に登場する「バトルフィールド2」。E3で見たその姿,実際にプレイした感じからは,熱心なユーザーの期待にも十分応え得る出来だと思われる。多くのユーザーも手ぐすね引いて待っている現状に鑑み,なんだったら,2か月後なんて言わないで,明日にでもすぐ発売してほしいところ。今日の午後でも可。(松本隆一)


バトルフィールド 2
■開発元:Digital Illusions CE
■発売元:エレクトロニック・アーツ
■発売日:2005/07/07
■価格:オープンプライス
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2005.05/20050520171742detail.html