MENU

連載-2009/10/17 11:00

「ATI Radeon HD 5800」徹底分析(2)〜理にかなったスペック強化

 世界初のDirectX 11対応GPUシリーズ,「ATI Radeon HD 5800」のポイントを掘り下げる,連載「西川善司の3Dゲームエクスタシー」。第2回となる今回から,そのアーキテクチャ詳細に踏み込んでいきたい。前半のテーマは,ブロックダイアグラムの全体像と,Graphics Engine,そしてThread Processorだ。
記事本文を読む
B!
連載HARDWAREHARDWARE:ATI Radeon HD 5800GPUテーマ:Radeon発売元:AMDライター:西川善司連載記事:西川善司の3Dゲームエクスタシー

 「DirectCU」という名前を聞いたことがあるだろうか? ASUS製グラフィックスカードで積極的に採用される,同社オリジナルのGPUクーラーだ。正直なところ知名度はイマイチなのだが,実際に搭載モデルを試してみると,冷却能力と静音性に優れた,バランスのいい製品に仕上がっているのが見えてきたので,今回はそのあたりを紹介してみたい。

 2010年8月30日,AMDは,2006年のATI Technologies買収後も使われてきた「ATI」ブランドをAMDブランドに統合すると発表した。2010年中に完了する予定のブランド統合後,RadeonやFirePro,VISION,Fusion APUはいずれも,AMDブランドで展開されることになる。

 フルスペックの「ATI Radeon HD 5870」を2基搭載し,「ATI Radeon HD 5970」を上回る3D性能を発揮すると謳われる,ASUSTeK Computerの「ARES」。全世界1000枚限定,予想実売価格14万円前後で投入される史上最速グラフィックスカードの実力はどれほどのものか。7月中旬が予定される発売に先立ってチェックしてみたい。