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Intel「Compute Stick」ファーストインプレッション。最近人気のスティック型PCはブラウザゲームマシンとして使えるか
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印刷2015/05/12 00:00

テストレポート

Intel「Compute Stick」ファーストインプレッション。最近人気のスティック型PCはブラウザゲームマシンとして使えるか

Compute Stick
メーカー:Intel
問い合わせ先:アイ・オー・データ機器 インフォメーション デスク
電話:0120-777-618(月曜日〜金曜日 10時〜17時)
直販価格:本体のみ 2万2140円,タッチパッド付きキーボードセット 2万4840円(いずれも税込,※2015年5月11日現在)
画像集 No.002のサムネイル画像 / Intel「Compute Stick」ファーストインプレッション。最近人気のスティック型PCはブラウザゲームマシンとして使えるか
 手のひらに載るほど小さいサイズのスティック形状をした超小型PC(以下,スティック型PC)が静かな人気を集めている。これは,SoC(System-on-a-Chip)やメインメモリ,ストレージや無線通信機能を内蔵したスティック形状のデバイスで,ディスプレイやキーボードなどにつなげば,それだけでPCとして機能するというものだ。
 スティック型PCはいくつかのメーカーから発売されているが,そのうちIntel純正のスティック型PC「Compute Stick」(関連記事)の評価機を販売代理店であるアイ・オー・データ機器から借用する機会を得た。今回は,Compute Stickがゲーマーにもメリットのある製品なのかを検証してみよう。

Compute Stickの製品ボックス(左)。ボックスから内箱を引き出すと(右),アイ・オー・データ機器による日本語のセットアップガイドが入っていた
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内箱には,本体に備わったインタフェース類の位置と名称が記載されている。本体にプリントされた「Intel inside」ロゴがとても目立つ
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排気孔から中を覗くと,見えにくいが小さなファンがある
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 Compute Stickの本体は,実測で114(W)×37(D)×13(H)mmという小さなものだ。ボディ前面と左右側面には吸気孔があり,前面には空冷ファンを内蔵する排気孔もあるなど孔が多い。本体にHDMI端子が用意されているので,ついついディスプレイデバイスに直差ししたくなるが,万全の冷却を考えるならば,付属するHDMI延長ケーブルの利用を考えたほうがいいかもしれない。

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製品ボックスの中身。本体のほか,実測で長さ約21cmのHDMI延長ケーブル,同じく長さ約1mのUSBケーブル,ACアダプターや説明書などが入っている。各国のコンセント形状に対応した電源プラグが4個も同梱されているのは面白い
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Compute Stickを使用するときにはACアダプターを本体側面の給電用USB Micro-B端子に接続する。HDMI出力は写真のようにHDMI延長ケーブルをつなげるか,ディスプレイやテレビのHDMI入力に差し込むかすればいい

前面(左)には,Intel insideロゴの写真左側に排気孔,右側に吸気孔がある。写真右側に見える半透明の部分は電源ステータスLED,その上にあるのはストラップホールだ。背面側(右)にはバーコードや各種認証のロゴなどがあるだけである
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 用意されるインタフェース類は,周辺機器接続用のUSB Type-A端子と,micro SDカードスロット,ビデオ出力用のHDMI Type A端子が1つずつ。USB Micro-B端子もあるが,これは電源供給専用となる。
 余談だが,Compute Stickは電源としてDC5V,2Aが必要となっているので,ディスプレイやテレビのUSBポートで供給できる電力で動かすことはできず,あくまでも付属のUSB-ACアダプターなど,要求仕様を満たしたデバイスによる給電が必須となる。

左側面(左)には主要なインタフェース類が集中している。写真左からストラップホール,USB Type-Aポート,電源入力用のUSB Micro-Bポート,電源ボタンが並ぶ。なお,コンセントに接続したUSB-ACアダプターをつなぐだけでも電源はオンになる。右側面(右)にはmicro SDカードスロットがあるだけだ
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Compute Stickとのセットモデルで用意されている,タッチパッド付きワイヤレスキーボードのAll-in-One Media Keyboard。タッチパッドによる操作が苦手でなければ,これ1台で離れたところから操作できる手軽なデバイスだ
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 今回のテストでは,Compute Stick本体にMicrosoft製のタッチパッド付きワイヤレスキーボード「All-in-One Media Keyboard」がセットになった製品(型番:CSTK-32W/T)を使用した。キーボード1台でタッチパッドも使えるため,リビングのテレビにCompute Stickをつなげて,ソファに腰掛けて使うといった用途に適している。
 ただ,このキーボードは通信用に専用のUSBアダプターを使用するため,Compute Stick本体のUSB Type-Aポートを使ってしまうのが気になる人もいるかもしれない。そんなときは,MadCatzの「S.T.R.I.K.E. M Wireless Keyboard Black」のように,マウス代わりの機能を備えたBluetoothキーボードと組み合わせて使うのもよさそうだ。

23インチサイズの液晶ディスプレイにHDMI延長ケーブルを使ってCompute Stickをつなげてみた様子。キーボードはワイヤレスタイプなので,Compute Stick本体から伸びるケーブルは,HDMIと電源用のUSBケーブルの2本だけというシンプルさだ
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動作中のCompute Stick。電源ステータスLEDが青く点灯している。ファンの動作音はほとんど気にならないレベルだった
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 搭載するSoCはタブレット端末向けの「Atom Z3735F」(定格1.33GHz,最大1.83GHz,4C4T,L2キャッシュ容量2MB,Intel HD Graphics統合)で,メインメモリ容量は2GB,内蔵ストレージ容量は32GBとなっている。スペック的には,Windows 8.1が実用的に使える最低水準といっていい。

 とはいえ,実際に使ってみると動作は案外快適で,Webブラウジングや動画再生程度は楽にこなせる。メインメモリ容量の少なさはどうしようもないが,ストレージはmicro SDXCカードを利用して増やすことも可能なので,サブマシンとしては結構使えるのではないかという印象を受けた。
 Flashゲームの代表である「艦隊これくしょん -艦これ-」を編集部の提督にプレイしてもらったが,「動作は快適」と評価されている。下にそのときの動画も掲載しておくので,雰囲気を掴んでもらえればと思う。


 発売に先立つファーストインプレッションということで,駆け足になってしまったが,今回試用した限りにおいては,Compute Stickは,サブPCや大画面テレビと組み合わせるブラウザゲーム用PCとして有用な製品だと感じた。用途を絞って使うのであれば,2万円強の価格で意外に役立つPCとして,ポジティブに評価していいのではなかろうか。

※2015年5月12日12:20頃追記
発売を楽しみにしていた人にとっては残念なことに,2015年5月12日,Intelの日本法人であるインテルは,同日に予定されていたCompute Stickの発売を延期すると発表した。延期後の新たな発売日は公表されておらず,決定次第告知するとのことだ。延期の理由は,「製品の検証において一部不具合が確認され、原因究明のため」(※原文ママ)となっており,具体的な不具合の内容は不明だが,一部販売店に製品が納品されてからの延期ということで,よほど深刻な問題があったのだろう。迅速な問題解決と再発売を期待したい。

●Compute Stickの主なスペック
  • メーカー:Intel
  • プロセッサ:Atom Z3735F(定格1.33GHz,最大1.83GHz,4C4T,L2キャッシュ容量2MB)
  • メインメモリ容量:2GB
  • ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大128GB)
  • 無線LAN:IEEE 802.11g/n
  • Bluetooth対応:4.0
  • 外部インタフェース:USB 2.0(Type-A),USB Micro-B(給電専用)
  • OS:Windows 8.1 with Bing 32bit
  • 本体サイズ:37(W)×103(D)×12(H)mm
  • 本体重量:約54g

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アイ・オー・データ機器のCompute Stick特設ページ

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