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HTC製のVR HMD「Vive」は799ドルで4月上旬に日本など24か国で発売。ワイヤレスコントローラとセンサーユニット同梱
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印刷2016/02/22 11:47

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HTC製のVR HMD「Vive」は799ドルで4月上旬に日本など24か国で発売。ワイヤレスコントローラとセンサーユニット同梱

 欧州時間2016年2月21日,HTCは,Valveの仮想現実(以下,VR)システム「Steam VR」に準拠したVR対応ヘッドマウントディスプレイ「Vive」(ヴァイブ)の一般消費者向けバージョンを,2016年4月上旬に日本を含む24か国で発売すると発表した。2月29日に予約受け付けを開始する予定,米国での価格は799ドル(税,送料別)となっている。
 製品ボックスは,ヘッドマウントディスプレイ(以下,HMD)本体1台に加えて,手に持って操作するスティック型のワイヤレスVRコントローラと,HMDの位置を検出する据え置き型センサーユニットを2台ずつ含むとのことだ。

Viveのシステム一式。HMDの左右上側にある四角い箱が位置検出用のセンサーユニット,左右下側にある円の付いた棒状のものがワイヤレスVRコントローラである
画像集 No.002のサムネイル画像 / HTC製のVR HMD「Vive」は799ドルで4月上旬に日本など24か国で発売。ワイヤレスコントローラとセンサーユニット同梱

 Viveの特徴は,レーザーセンサーを内蔵するセンサーユニット2台を使うことで,HMDを装着したプレイヤーの位置を4×3m程度という広い範囲で高精度に検出できる点にある。プレイヤーはHMDを装着して,部屋の中を自分で動き回わるようなコンテンツを体験できるのだ。HTCではこの特徴を,「ルームスケール」と称して,Oculus VRの「Rift」に対する優位点であるとアピールしている。

CES 2016で披露されたデモの様子。Viveを被り,両手にワイヤレスVRコントローラを持ったプレイヤーの位置を,写真右に見える三脚上に固定したセンサーユニットで検出する仕組みだ
画像集 No.008のサムネイル画像 / HTC製のVR HMD「Vive」は799ドルで4月上旬に日本など24か国で発売。ワイヤレスコントローラとセンサーユニット同梱


 HTCは,2016年1月に米国で開かれた家電見本市「CES 2016」で,最新の開発キット「Vive Pre」を発表済みだ(関連記事)。4月上旬に登場するコンシューマ向け版のViveは,そのVive Preをベースにしているそうで,HMDを頭に固定するためのヘッドバンドが変更になっている一方,HMD本体やワイヤレスVRコントローラ,センサーユニットなどは,ほぼ変わっていないという。

付属のワイヤレスVRコントローラ。トラックパッドやトリガーボタンなどを備えている
画像集 No.004のサムネイル画像 / HTC製のVR HMD「Vive」は799ドルで4月上旬に日本など24か国で発売。ワイヤレスコントローラとセンサーユニット同梱

 また,コミカルな物理シミュレーションゲーム「Job Simulator」と,「Fantastic Contraption」という,やはり物理シミュレーションを利用したパズルのようなゲームを同梱し,すぐプレイできるようになっているとのことだ。



画像集 No.007のサムネイル画像 / HTC製のVR HMD「Vive」は799ドルで4月上旬に日本など24か国で発売。ワイヤレスコントローラとセンサーユニット同梱
 ところで,今回の発表でHTCは,Viveに通話機能やショートメッセージといった,携帯電話機的な機能「Vive Phone Service」を搭載することも発表している。いかにも携帯電話メーカー大手であるHTCらしい機能といえそうだ。ゲーマー向けというよりは,ビジネスユースでVR HMDを使っているときに通話もできますよといった用途を想定しているようが,機能次第ではあるが,ゲームでもボイスチャット用として使えるかもしれない。

 税別でも9万円を超える価格は,気軽に手を出せるものではない。また,ルームスケールを体験するには,相応に広くて自由に歩き回れる空間が必要なので,日本のゲーマーがこれを利用するには,かなり高いハードルがあることは否めないだろう。しかし,Viveならではの,広い空間を活かしたコンテンツが登場すれば,状況も変わってきそうだ。期待したい。

Vive 公式Webサイト(英語)



#### 以下,リリースより ####

HTC と VALVEは、新たな価値を提供するコンシューマー版を発表
2016年2月21日バルセロナモバイルワールドコングレスにて発表

最新の技術を駆使して新領域へ踏み出すパイオニアであるHTCは、Valveと共同開発したVive(バーチャル リアリティシステム)のコンシューマー版を発表しました。

Viveの包括的な機能を搭載し完成に至ったVive システムpowered by SteamVRは、さらに別の技術革新である ―Vive Phone Services(Vive電話サービス)―を実現し、バーチャルリアリティに新機軸を打ち出しました。

バーチャルな世界の体験をしてる際に、現実の世界とのつながりを保つVive Phone Servicesは、どちらの世界の感覚を失うことなく、相互に結び付いていることが特長です。
ヘッドマウントを外さずに、電話、メッセージ、予定表の確認ができます。仮想現実と現実の新結合、ハイブリッドリアリティを実現します。この革新は、コンシューマー向けにもビジネスカスタマー向けにも、より多くの活用の場を創出します。

Viveのコンシューマ版は、Vive Preがベースになっており、リフレッシュブランディング、ヘッドストラップがVive Preからの変更点です。Vive Preでは触覚にフィードバックを送ったり、デュアルステージトリガーを搭載したワイヤレスコントローラー、現実の世界の視界を確認できるフロントカメラ、また、安定性を強化したヘッドストラップ、より明るいディスプレイを搭載し、より深い没入感を体験することができるようになったことをご紹介しました。

価格は、US$799で、購入してすぐVR体験を楽しんで頂けるよう以下の2本が同梱されます。
  • Job Simulator: The 2050 Archives, by Owlchemy Labs:
    バーチャルの世界で、オフィスの仕事を体験する。
  • Fantastic Contraption, by Northway Games in collaboration with Radial Games:対象を作成し、移動させる物理ゲーム

バーチャルリアリティは、ゲーム業界だけでなく、エンターテインメント、リテール、教育、デザイン、医療、自動車などあらゆる分野のコンテンツデベロパーとのコンテンツ作りが進んでいます。

Cher Wang, HTCの会長兼CEOは、「Viveは、HTCの先進的な技術とクリエイティブな発想による最前線のバーチャルリアリティです。Viveを昨年のこの時期に発表し、数々の賞を頂いたり、メディアの方、コンシューマー、各産業の関係者からご評価を頂きました。
HTCの強みの1つに、最先端テクノロジーを実用化させる圧倒的なスピードがあります。
昨年の発表からValveと「最善のVR体験を市場に提供する」をテーマに研究開発を続け、
この度、Viveを世界中の皆様のご自宅でも楽しんで頂けるようコンシューマー版の発表に至りました。この真の没入感のある画期的なバーチャルリアリティを体験していただくことにより、手にした人々は想像力を発揮し、新たな社会を築き上げていくという私たちの究極のビジョンを実現すると確信しております


価格、アップデート、同梱品について
Vive コンシューマー版は、2月29日から予約を開始し、4月上旬より、予約を頂いたい方に出荷します。価格は、US$799。Viveは、初のVRソリューションのセットとなっており、2つのワイヤレスVRコントローラー、ルームスケールの測定を行うセンサーのセット、フロントカメラおよび電話機能搭載のヘッドマウントディスプレイが同梱されます。そして期間限定で、2つの体験用VRタイトルもセットし、すぐにVR体験をしていただけます。SteamVRとのインテグレーションにより、Vive機器は常に最新の機能にアップデートされます。

Notes to Editors
  1. 予約開始は、2月29日東標準時間午前10時です
  2. 価格は、国や地域の税金、送料により異なります
  3. Vive は、以下の24か国で販売されます
    米国、カナダ、英国、ドイツ、フランス、オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、フィンランド、アイスランド、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポーランド、スペイン、スイス、アイルランド、スェーデン、台湾、中国、日本、オーストラリア、ニュージーランド
  • 関連タイトル:

    Vive

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