ニュース
「Oculus Rift」の製品版実機が公開。仮想世界のオブジェクトに触れられる両手用入力デバイス「Oculus Touch」の存在も明らかに
発売は当初の予定どおり2016年第1四半期の予定となっている。
外付けのセンサーユニットは,スタンドの上にちょこんと乗ったデザインになり,これまでのDevelopment Kitと比べて圧倒的に製品っぽくなった。
発表会で隠し球的に紹介されたのが,開発コードネーム「Halfmoon」こと両手用のワイヤレス入力デバイス「Touch」(Oculus Touch)だ。これは,基本的にはゲームパッドの機能を左右に割り振ったものになるのだが,特徴的なのはリング状の部分で,リング部のマーカーをセンサーユニットから読み出すことで,ユーザーが腕を上げたり,前後左右に動かしたりすれば,それを操作へ反映できるようになるという。
さらに,フォースフィードバックシステムによって,ユーザーが仮想世界のオブジェクトに触れたりしたときには,その“感触”を返すこともできるとのことだ。
Oculus VRの創業者であるPalmer Luckey氏がイベント後にツイートしたところによれば,Touchは2016年上半期のリリース予定だそうだ。つまり,2016年第1四半期とされるRiftの発売には間に合わない可能性がある。
Oculus Touch will be shipping H1 2016 - Preorders will open alongside the Rift.
— Palmer Luckey (@PalmerLuckey) 2015, 6月 11
そこで……というわけでもないのだろうが,Oculus VRでは,製品版Riftに「Xbox One Wireless Controller」およびPC用ワイヤレスアダプターを標準添付する。これにより,ひとまずの操作には対応できるわけだ。従来的なコンテンツでは付属のXbox One Wireless Controllerを,Riftならではの仮想現実(VR)体験にはTouchを,ということになるのだろう。Touchが別売りになることで,市場における入力系の分断が起こらなければいいのだが。
また,E3に出展されるRift用のタイトルも公開された。Rift開発版の発表当初から対応を発表していたCCP Gamesによる「EVE Valkyrie」をはじめ,Gunfire Gamesによる三人称視点ファンタジーアクションRPGと思われる「Chronos」,Insomniac Gamesの三人称視点アクションアドベンチャー「Edge of Nowhere」,Damaged Coreからは「VR Sports Challenge」「Lucky's Tale」「Esper」「Air Mech VR」の4タイトルが発表された。具体的な内容についてはE3取材でフォローできると思われるのでお楽しみに。
VR Sports Challenge |
Lucky's Tale |
Esper |
Air Mech VR |
そのほか,Rift対応のゲームを開発している会社の一部として紹介されたのが以下のスライドだ。
より詳しい情報はE3で公開されると思われるので,もうしばらくお待ちを。
Rif公式Webページ(英語)
- 関連タイトル:
Rift
- この記事のURL: