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Android版「3DMark」に「API Overhead feature test」が加わる。OpenGL ES 3.0とVulkanのAPI性能比較が可能に
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印刷2017/08/18 12:28

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Android版「3DMark」に「API Overhead feature test」が加わる。OpenGL ES 3.0とVulkanのAPI性能比較が可能に

 フィンランド時間2017年8月17日,Futuremarkは,Android版「3DMark」のバージョン1.7.3516をリリースした。新しいAndroid版3DMarkでは,PCおよびiOS版で導入済みの「API Overhead feature test」が遅ればせながら追加となっており,OpenGL ES 3.0とVulkanの両APIで端末のグラフィックス性能がどの程度変わるのかを評価できるようになる。

API Overhead feature testを追加した状態の3DMark
画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / Android版「3DMark」に「API Overhead feature test」が加わる。OpenGL ES 3.0とVulkanのAPI性能比較が可能に

 Futuremarkによると,OpenGL ES 3.0のテストはAndroid 5.0以降で同APIに対応する端末なら実行可能である一方,Vulkanのテストには,Android 7.0以降でVulkan対応の端末が必要とのこと。つまり,Android 6.x世代でOSのアップデートが止まっている端末だと実行できないわけだ。
 また,Futuremarkでは,このテストを「単一デバイス上でAPIの性能差を比較するためのもの」と位置付けており,「異なるAndroid端末やiOS端末との比較には使用しないように」と呼びかけているので,この点はくれぐれも注意してほしい。

API Overhead feature testは,3DMark内から個別にインストールする必要がある
画像ギャラリー No.003のサムネイル画像 / Android版「3DMark」に「API Overhead feature test」が加わる。OpenGL ES 3.0とVulkanのAPI性能比較が可能に
 なお,筆者の手元にはAndroid 7.0の入った「Galaxy S7 edge」があるので,これを使って試してみたところ,API Overhead feature testは,アプリ内から個別に,容量36GBのデータ一式をダウンロードする必要があった。

 また,赤枠に囲まれた注意書きで,
「Some devices with early Vulkan drivers may have performance and stability issues. Vulkan scores may improve after Android OS updates.」
(初期のVulkanドライバソフトを搭載したデバイスでは,性能と安定性に問題を抱える可能性がある。Android OSをアップデートすると,Vulkanのスコアが向上することがある)
 と書かれていた。Android端末側のVulkanサポートが始まったばかりに近い現状では,いろいろと問題もあるのだろう。

 API Overhead feature testの画面では,[RUN]ボタンの下にリストボックスがあり,OpenGL ES 3.0とVulkanの両APIでテストをするか,どちらか一方だけを実行するかを選択できるようになっていた。ちなみに,どちらもテストの実行時間は長くない。

テストするAPIを選択する画面。実行時間は短いので,両方ともテストしてもそれほど時間はかからない
画像ギャラリー No.004のサムネイル画像 / Android版「3DMark」に「API Overhead feature test」が加わる。OpenGL ES 3.0とVulkanのAPI性能比較が可能に

 テスト自体は,PC版やiOS版とほぼ同じもので,フレームレートと1フレームあたりのDraw call数を計測するだけのシンプルなものだ。テストしたGalaxy S7 edgeの場合,フレームレートはOpenGL ES 3.0が60弱だったのに対して,Vulkanは80弱。Draw callの総数は,VulkanのほうがOpenGL ES 3.0より約5.8倍も多いなど,圧倒的な性能差を見せつけていた。
 実際のゲームで,これほど顕著な違いが生じるとは考えにくいが,対応端末を持っているなら,将来のVulkan対応ゲームに期待しつつ,一度Vulkanモードでのテストを実行してみてはどうだろうか。

Vulkanでテスト中の画面。下端にフレームレートと1秒あたりのDraw call数が表示されている
画像ギャラリー No.005のサムネイル画像 / Android版「3DMark」に「API Overhead feature test」が加わる。OpenGL ES 3.0とVulkanのAPI性能比較が可能に

OpenGL ES 3.0(上)とVulkan(下)でテスト中のスクリーンショット。Vulkanのほうが圧倒的に高い
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テスト結果の表示画面。Draw call数はVulkanがOpenGL ES 3.0を圧倒している(上)。テスト中のフレームレートや1秒あたりのDraw call数,温度,CPU使用率をグラフで確認することも可能だ(下)
画像ギャラリー No.008のサムネイル画像 / Android版「3DMark」に「API Overhead feature test」が加わる。OpenGL ES 3.0とVulkanのAPI性能比較が可能に
画像ギャラリー No.009のサムネイル画像 / Android版「3DMark」に「API Overhead feature test」が加わる。OpenGL ES 3.0とVulkanのAPI性能比較が可能に

Android「3DMark」ダウンロードページ

Futuremarkによる当該プレスリリース(英語)

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