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Android版「3DMark」に「API Overhead feature test」が加わる。OpenGL ES 3.0とVulkanのAPI性能比較が可能に
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Futuremarkによると,OpenGL ES 3.0のテストはAndroid 5.0以降で同APIに対応する端末なら実行可能である一方,Vulkanのテストには,Android 7.0以降でVulkan対応の端末が必要とのこと。つまり,Android 6.x世代でOSのアップデートが止まっている端末だと実行できないわけだ。
また,Futuremarkでは,このテストを「単一デバイス上でAPIの性能差を比較するためのもの」と位置付けており,「異なるAndroid端末やiOS端末との比較には使用しないように」と呼びかけているので,この点はくれぐれも注意してほしい。
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また,赤枠に囲まれた注意書きで,
「Some devices with early Vulkan drivers may have performance and stability issues. Vulkan scores may improve after Android OS updates.」
(初期のVulkanドライバソフトを搭載したデバイスでは,性能と安定性に問題を抱える可能性がある。Android OSをアップデートすると,Vulkanのスコアが向上することがある)
と書かれていた。Android端末側のVulkanサポートが始まったばかりに近い現状では,いろいろと問題もあるのだろう。
API Overhead feature testの画面では,[RUN]ボタンの下にリストボックスがあり,OpenGL ES 3.0とVulkanの両APIでテストをするか,どちらか一方だけを実行するかを選択できるようになっていた。ちなみに,どちらもテストの実行時間は長くない。
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テスト自体は,PC版やiOS版とほぼ同じもので,フレームレートと1フレームあたりのDraw call数を計測するだけのシンプルなものだ。テストしたGalaxy S7 edgeの場合,フレームレートはOpenGL ES 3.0が60弱だったのに対して,Vulkanは80弱。Draw callの総数は,VulkanのほうがOpenGL ES 3.0より約5.8倍も多いなど,圧倒的な性能差を見せつけていた。
実際のゲームで,これほど顕著な違いが生じるとは考えにくいが,対応端末を持っているなら,将来のVulkan対応ゲームに期待しつつ,一度Vulkanモードでのテストを実行してみてはどうだろうか。
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Android「3DMark」ダウンロードページ
Futuremarkによる当該プレスリリース(英語)
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