レビュー
世界初(?)の「ゲーマー向け間接照明」は果たして何の役に立つのか
Mad Catz Cyborg Gaming Lights
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第一報をお伝えしたときに「イロモノか」「ネタか」と思った人は多かったのではないかと思われるが,一方で,日本市場での存在感を増しつつあるMad Catzの新モデルだけに,ひょっとしたら画期的なアイテムなのではないかと,気になっている人もいるのではなかろうか。
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ただこの製品,価格は9980円(税込)で,気楽に買えるようなものではない。果たしてこれは約1万円もの価値がある製品なのか。マッドキャッツから貸し出しを受けられたので,今回はその点をじっくりチェックしてみたい。
本体は意外にコンパクト
ディスプレイの近くで壁に向けて置く
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動作には外部ACアダプタによる給電が必要となっており,ACアダプタは途中で2系統に分かれ,2個の本体それぞれとつながる仕様である。
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本体サイズは1個あたり105(W)×118(D)×100(H)mmながら,照射角度は変更可能なので,実際の奥行きはもう少し必要になるが,それでも十分にコンパクトなので,ディスプレイ機器の背面や横へ置く分には,それほど設置場所に困らないだろう。
使わないときや持ち運ぶときは高さ約30〜45mm程度に折りたたむことができる。真横から見ると斜めに傾いた形状になるため,持ち運ぶときも,荷物の隙間には押し込みやすいほうだ。
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付属の説明書にも「ライトを自分に向けないように」という注意書きがイラストで書かれていたほどなので,ライトは確実に壁側へ向けておきたいところだ。
制御はamBX製のツールで行う仕様
対応タイトル以外も洋ゲーなら動くかも
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2008年にRoyal Philips Electronicsからスピンアウトした開発チームが立ち上げたamBX UKという企業の持つこの技術は,音や映像,温度変化に応じて,リアルタイムで光り方や光量を調整できるというのがウリで,amBXを利用できるようにゲームを開発すれば,ゲームシーンに合わせて適切な色や明るさに変更したり,あるいはそうでないタイトルでも,画面の動きや音の変化に合わせて,やはり色や明るさを変更したりできるのである。
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ただ,公式wikiには「ほかのゲームタイトルでもだいたい動く」とも書かれていたので,とりあえずゲームを実行してみて,Cyborg Gaming Lightsが反応するかどうかをチェックする必要がありそうだ。
ゲームタイトル(やそのほかのソフトウェア)をamBXが認識しているかどうかは,ドライバと一緒にインストールされる専用コントロールパネル「amBX Control Panel」から確認可能。amBX Control Panelを開いて,「Configure amBX software」を選ぶと,amBXが認識しているアプリケーションの一覧が表示され,「Effects」のアイコンが点灯していれば,機能を使えることが分かるようになっている。
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「動作するんならはじめから認識してくれよ」とも思ってモヤモヤしてしまうが,このあたりは海外製品らしいアバウトさといったところか。
ちなみに公式対応が謳われていないタイトルで試してみたところ,2012年秋の新作である「Borderlands 2」ではアイコンが光った。実際の挙動も,冒頭で示したムービーのとおりである。
一方,「ファンタシースターオンライン2」「機動戦士ガンダムオンライン」では無反応だったので,「だいたい動く」とされる対象は,いわゆる洋ゲーということになるのかもしれない。
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そのほか細かな設定も,amBX Control Panelから行える。とくに,「Configure amBX hardware」からは,Cyborg Gaming Lightsの配置設定や光量の最大値を設定できるので,英語で書かれた項目に多少の抵抗はあるかもしれないが,置く場所を決めたら忘れずに設定しておきたい。
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ちなみに,amBXの対応アプリケーションであるWindows Media Playerの場合は,ここで選択したプリセットから発色パターンが決まる。amBX Illuminateのコンテキストメニューからは,ループパターンや色の明滅速度なども選択可能なので,購入後,セットアップが終わったら,まずはここで光らせ方を学ぶというのもアリだろう。
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筆者が三日三晩の格闘を経て辿り着いた結論を基にアドバイスするなら,「Cyborg Gaming Lightsの利用にあたっては,まずドライバと専用コントロールパネルをインストールして,その後,PCをシャットダウン。この状態でCyborg Gaming LightsをPCと接続しておいたほうが動作確率は高い」といった感じだ。
細かい設定ナシでも十分に
楽しいぞ,この間接照明!!
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というわけで,まずは対応タイトル代表となる「Call of Duty 4: Modern Warfare」からだが,下にムービーで示したとおり,ゲーム内の環境に応じてCyborg amBX Gaming Lightsが動作した。基本的には画面の色を反映しているのが分かると思うが,ナイトスコープを被れば間接照明が緑になり,攻撃を受ければ赤くなる。
「ここまで派手だと,うっとうしいのではないか」と思うかもしれないが,ゲーム中だと,意外と間接照明の存在は気にならない。ウザくならない程度に,没入感を高めてくれるというのは新鮮な発見だった。女の子盛りだくさんのアドベンチャーゲームも対応してくれたら面白そうだ。
次は,公式wikiの対応タイトルリストには入っているのだが,Configure amBX softwareのメニューで「Games」の一覧に入らなかったF.E.A.R.2: Project Originである。テスト結果は下に短いムービーでまとめたとおりだが,光源位置や光源の色に合わせてCyborg Gaming Lightsの色は個別に切り替わるため,思った以上に雰囲気が出る。左手が壁で右手に光源がある場合,左手側だけ消灯するのはなかなか心憎い演出だ。
総じて,ゲーム内の光量に近い状態になるのはグッドで,ホラー系タイトルとのマッチングはかなりいいと感じた。
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はじめから対応していたCall of Duty 4と比べると,「スコープを覗き込んでも完全には消灯しない」とか,「ゲーム中,輝度が落ちる部分がある」とか,「被弾時に赤く点灯したりしなかったりする」といった,精度の問題はある……ように感じたのだが,ひょっとするとこれは,タイトル固有の話かもしれない。たとえば,Borderlands 2は被弾時の演出が控えめなので,被弾時の光り方にむらがあるのはそのため,という可能性もありそうなのだ。
全体としては,冒頭,そして下に示したムービーのとおり,ゲーム内の環境光に合わせて光は変わっており,強く違和感を覚えることはないように思う。
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今回は,筆者の友人である春日秋羽が作曲した曲をいくつか用いてチェックしてみたが,結論めいたことから先に述べると,Windows Media Playerと連携させた場合は,一定間隔で波形のピーク(=波形が最も大きくなった部分)を拾って,色を変化させている。また,ブレイクなどのタイミングも読んでいるようだ。
前述のとおり,色の傾向自体はamBX Illuminateから決められるので,今回はデフォルトの色設定で行っているが,「なぜその色なのか」を決めるパターンまでは分からなかった。これもビデオで確認してみてほしい。
「何ができるか」は明白
キュンと来たら買いたまえ
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意外……と言ったらMad Catzに失礼かもしれないが,実際にCyborg Gaming Lightsを使いながらゲームをプレイしてみると,没入感を加速させてくれることが分かった。ディスプレイの枠を超えて,何となく「左側が真っ暗なのね」などと認識できるというのは,これまでにない体験だった。テストの段でも述べたが,とくにホラー系タイトルとの相性はとてもいいと思う。
懸念材料としては,対応タイトルの不明瞭さと動作の不安定さ,そしてどこに置くのかといったあたりが挙げられるが,液晶ディスプレイの後方には相応に空間はあると思われるので,少なくともスペースの問題はそれほど気にしなくていいのではなかろうか。明らかな欠点は存在するものの,人とは違うゲーム環境を構築したいなら,検討に値するアイテムだといえる。
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マッドキャッツ公式Webサイト
- 関連タイトル:


Mad Catz,Saitek,Cyborg,TRITTON
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(C)2009 Mad Catz, Inc. All rights reserved.
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