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【西川善司】多画面★マニアは今,何画面か(PART2)
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印刷2009/07/31 10:30

連載

【西川善司】多画面★マニアは今,何画面か(PART2)

西川善司 / グラフィックス技術と大画面とMAZDA RX-7を愛するジャーナリスト

画像集#001のサムネイル/【西川善司】多画面★マニアは今,何画面か(PART2)

(善)後不覚

blog:http://www.z-z-z.jp/blog/


段ボールだらけの玄関
画像集#002のサムネイル/【西川善司】多画面★マニアは今,何画面か(PART2)
 PART1のタイミングで注文しておいた2枚のディスプレイが届いた日は,玄関が右の写真のようになりました。

 ボクの原稿書きマシンは,マザーボードが,PCI Express x16 ×2,PCI Express x8 ×1という仕様の「nForce 680i SLI」搭載製品。グラフィックスカードを3枚差せるんで,やや古いんですが重宝しています。
 差しているグラフィックスカード(が搭載するGPU)は,「GeForce 8800 GT」(グラフィックスメモリ512MB),「GeForce 9300 GS」(同512MB),「GeForce 8600 GTS」(同256MB)です。

 ちなみに,32bitアドレス空間の後尾からグラフィックスカードのI/O空間として割り当てられてしまう関係で,32bit版Windowsでは,メインメモリをどんなに実装しても,システムからは2.3GB程度しか利用できないという状況になってしまいました。そこで2007年,Windows Vistaを導入するときに,思い切って64bit版を導入。現在は8GBのメインメモリをちゃんと8GB使えています。

 さて,30インチ,解像度2560×1600ドットのDell「3008WFP」はデュアルリンクDVI接続になりますが,専用の接続ケーブルが付属するのでこれを使います。高解像度画面は高負荷になるため,GeForce 8800 GTに接続しました。
 続いて,元から持っていたEIZOの「FlexScan HD2452W」(1920×1200ドット)と,今回新しく購入したEIZO「FORIS FX2431TV」(1920×1200ドット)はGeForce 8600 GTSに接続。

PCの背面の配線。液晶接続用のDVIケーブル3本,ブラウン管接続用のVGAケーブル4本が接続されている
画像集#003のサムネイル/【西川善司】多画面★マニアは今,何画面か(PART2)
 あと,ブラウン管ディスプレイが4台あって,そのうち2台はGeForce 9300 GSに接続するにしても,残り2台を差せません。
 そこで,死蔵していたPCI Express x1接続の「GeForce 7300 GT」カード(グラフィックスメモリ128MB)を再利用することにしました。

 これでグラフィックスカード4枚差し環境となります。まったく世代とグレードの違う“混成GeForce”が一つのnForce 680i SLIマザーボードに集結した格好です。
 GeForce 9,8,7の混成環境がちゃんと動作するのか気になるところですよね。

PCケースの中の様子。拡張スロットに差さっているのは,左からGeForce 7300 GT,GeForce 8800 GT,GeForce 8600 GTS,GeForce 9300 GSで,グラフィックスメモリ総計約1.4GB
画像集#004のサムネイル/【西川善司】多画面★マニアは今,何画面か(PART2)


型番違いのGeForce 4枚差し。ちゃんと動くのか?


 ちなみに,グラフィックスカードをGeForceに揃えているのは,チップセットがNVIDIAのnForce 680i SLIであることと,ATI RadeonとGeForce混成環境ではドライバのアップデート時にトラブルに見舞われそうだったから……というのが大きな理由です。

4枚のGeForce搭載カードが一つのドライバでそれぞれ正常動作
画像集#005のサムネイル/【西川善司】多画面★マニアは今,何画面か(PART2)
 実は,GeForce 7300 GTを差す前の“3カード6画面”環境において,ドライババージョン186.18までは正常動作していたのですが4月,5月,6月のバージョンでは3枚めのGeForceを認識してくれないトラブルがありました。190.38では,新しく差したGeForce 7300 GTを含む4枚のGeForceが全て正常に認識されて動作することを確認できています。

 7画面デスクトップも正常に動作させられました。
 正面中央にデル3008WFPの2560×1600ドット画面,左右にEIZOのFORIS FX2431TV(左)とFlexScan HD2452W(右)の1920×1200ドットを配置しています。西川善司が持つ多画面環境のメイン画面が,稼働開始から10年,液晶に置き換わった瞬間ですよ(笑)
 で,上側にサブ画面としてブラウン管群を配置しています。

今回,完成した7画面新環境。下段が液晶,上段がブラウン管という配置になった。従来どうだったかは前回のエントリーを参考に
画像集#006のサムネイル/【西川善司】多画面★マニアは今,何画面か(PART2)

 ブラウン管群は,写真左からロジテック「LCM-17FS」(17インチ,1280×1024ドット),三菱電機「RD17GIII」(17インチ,1920×1440ドット),イイヤマ(※現マウスコンピューター)「MA203D」(22インチ,1920×1440ドット),Packard Bellの型番不明品(17インチ,1280×1024ドット)となっています。ちなみに,ブラウン管群は,MP3プレイヤー,パフォーマンスモニター,MSNメッセンジャー,写真のサムネイルなど,雑多なウインドウの表示専用です。

画面のプロパティ
画像集#007のサムネイル/【西川善司】多画面★マニアは今,何画面か(PART2)
 画面のプロパティでは,右のような配置としています。
 一部,(複数のディスプレイに囲まれる形で,二つの)不思議な未表示空間があるのは,液晶3面をメイン画面としたこと,ウインドウの左右移動操作を重視したこと,また1280×1024ドットの低解像度デスクトップはサブのサブ画面として,着座位置から一番遠く離したことなどの複数の理由から,ただ,こうなってしまった,というだけです。

デスクトップのキャプチャ(※サムネイルをクリックすると,解像度6400×3040ドット。ファイルサイズ約4MBの画像データを別ウインドウで開きます。閲覧に当たってはリソースに注意してください)
画像集#008のサムネイル/【西川善司】多画面★マニアは今,何画面か(PART2)


6400ドット×3040ドットデスクトップの使い勝手は?


 3008WFPは画面が大きいし,解像度も高いので使いやすいです。発色は,赤がとても鋭く,見栄えはかなりいいですね。ただ,ビデオ表示向けのノイズリダクションかシャープネス強化が強制的に働くせいか,1ドット単位の表現が若干滲んで見えます。気にしなければ気がつかないレベルですけども。

 あと,日本語のメニュー・メッセージがまったくおかしいのが困りものです。スタンバイ時には「をパニパャチブ ウボマュャ1」,未接続の端子に切り換えると「リあかいーブルなし」などなど,超絶的な日本語表示に驚かされます。できたら,直して欲しいですね,これ(笑)

画像集#009のサムネイル/【西川善司】多画面★マニアは今,何画面か(PART2)
スタンバイ時の表示。ファミコンゲームの途中経過保存パスワードかと思った
画像集#010のサムネイル/【西川善司】多画面★マニアは今,何画面か(PART2)
信号が未入力のときの表示。ちょっと暗号っぽい風情

 EIZOのFORIS FX2341TVは液晶ディスプレイとしてはもちろん文句なしの出来映えですし,地上デジタル放送対応テレビとして使えるんで満足度が高いです。また,FORIS FX2341TVには当たり前ながらスピーカーが内蔵されているため,これをPCスピーカーとして使えるのが地味ながら便利と感じました。ちょっとしたMP3音楽鑑賞やネット動画の視聴なんかには,いちいちアンプの電源を入れずともサクっと音を鳴らせられますしね。

 22インチを含む4台のブラウン管が頭上に並んだことで,地震が起きたときの恐怖感は増しましたが,6400ドット×3040ドット(未表示領域含む)の広大なデスクトップの使用感は悪くないですよ。原稿の執筆速度も,5%増しくらいで早くなりそうです(笑)

 次回は,せっかく映像系の話が続いているので,プロジェクタやテレビでゲームをプレイするときのTIPSについて話をしようかと思います。乞うご期待。

■■西川善司■■
テクニカルジャーナリスト。4Gamerの連載「3Dゲームエクスタシー」をはじめ,オンライン/オフラインのさまざまなメディアに寄稿したり,バカゲーを好んでプレイしたり,大画面にときめいたり,観切れないほどBlu-rayビデオを買ったり,オヤジギャグを炸裂させたりして毎日を過ごしている。
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