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GeForce 7 mGPU
  • NVIDIA
  • 発表日:2007/05/02
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印刷2007/09/25 22:00

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NVIDIA,Intel CPU向けの統合型チップセット「GeForce 7」mGPUを発表

画像集#002のサムネイル/NVIDIA,Intel CPU向けの統合型チップセット「GeForce 7」mGPUを発表
 2007年9月25日,NVIDIAはLGA775パッケージのIntel製CPUに対応したグラフィックス機能統合型チップセット「GeForce 7」(GeForce 7 Series mGPU for Intel)を発表した。
 開発コードネーム「MCP73」として知られてきた新チップセットのラインナップは「GeForce 7150」「GeForce 7100」「GeForce 7050」の3種類。NVIDIAは,グラフィックス機能統合型チップセットのことを「mGPU」(Motherboard GPUの略)と呼び,AMD製CPU向けのGeForce 7 mGPUをすでに市場へ投入済みだが,今回の3製品は,“GeForce 7 mGPU初のIntel製CPU対応モデル”ということになる。

GeForce 7150+nForce 630iチップセットのイメージ
画像集#003のサムネイル/NVIDIA,Intel CPU向けの統合型チップセット「GeForce 7」mGPUを発表
 AMD製CPU向けのmGPUは「GeForce 7050 PV+nForce 630a」「GeForce 7025+nForce 630a」(関連記事)で,“GPU+サウスブリッジ”というブランド表記になっていた。そして,それにもかかわらず,1チップ構成だったことを憶えているだろうか。
 ではGeForce 7150/7100/7050はどうなのかというと,今回もサウスブリッジを統合した1チップ構成となっている。Intel製CPU対応チップセットの場合,メモリコントローラをチップセット側で用意しなければならないが,それでもなお1チップ構成になった点は,コストや消費電力を考えると歓迎できそうだ。


3D性能は「単体GPU『GeForce 7100』相当」

ゲームとの互換性の高さがウリ


 1チップ仕様となるGeForce 7150/7100/7050は,AMD製CPU対応GeForce 7 mGPUと同じく,ブランド名表記はサウスブリッジ名を併記した形になる。3モデルのスペックは以下のとおりだが,NVIDIAによると,スペック表にはない「GeForce 7050+nForce 630i」という組み合わせも存在するという。要するに,GPUは3種類だが,実際に投入されるのは4モデルというわけである。

●Intel製CPU対応GeForce 7 mGPUの主なスペック

搭載マザーボードのNVIDIAによる想定価格は,上位モデルから順に70,60,50ドルとなっている
画像集#004のサムネイル/NVIDIA,Intel CPU向けの統合型チップセット「GeForce 7」mGPUを発表

GeForce 7150は単体GPUであるGeForce 7100やATI Radeon X1050と肩を並べる性能を持つとするスライド
画像集#005のサムネイル/NVIDIA,Intel CPU向けの統合型チップセット「GeForce 7」mGPUを発表
 順に見ていくと,まずGeForce 7150と同7100の違いは,GPUクロックだけだ。FSBクロック1333MHzのCore 2をサポートし,Intelの次世代CPU「Penryn」(ペンリン,開発コードネーム)世代のデスクトップCPUもサポートする。
 メモリコントローラはシングルチャネルのDDR2-800対応で,スペック的にはここが少々見劣りするが,独自のメモリコントローラにより,単体カード用ローエンドGPUであるGeForce 7100(やATI Radeon X1050)に肩を並べる3D性能を持っているとNVIDIAは主張する。サウンド出力機能も含め,HDMI出力をフルサポートするのも特徴とのことだ。

GeForce 7050がIntel製チップセットより高性能と謳うスライド。ハードウェア頂点シェーダの有効化されたIntel 965Gが比較対象にないのはちょっとズルいかも?
画像集#006のサムネイル/NVIDIA,Intel CPU向けの統合型チップセット「GeForce 7」mGPUを発表
 一方のGeForce 7050はGPUクロックが500MHzに抑えられ,サポートされるFSBクロックは1066MHzまで。また,やはりシングルチャネル対応となるメモリコントローラはDDR2-667までのサポートとなり,じわりじわりとスペックが下げられている印象だ。ただ,そんなGeForce 7050でも,競合となるIntel G33/G31 Expressと比べると3D性能は高いとされ,「WinSAT」(※Windows Vistaの「エクスペリエンスインデックス」を計測するソフト)のスコアでは,競合と比べて倍以上のスコアを叩き出すという。


左はGeForce 7150+nForce 630i,右はGeForce 7050+nForce 610iのブロックダイアグラム。HCDPはGeForce 7150/7100でのみサポートされる
画像集#007のサムネイル/NVIDIA,Intel CPU向けの統合型チップセット「GeForce 7」mGPUを発表 画像集#008のサムネイル/NVIDIA,Intel CPU向けの統合型チップセット「GeForce 7」mGPUを発表

Intel G33 Expressでは3本に1本が起動できないのに対し,GeForce 7150/7100/7050だと起動しないタイトルはないというスライド。ただ,よく見ると(AMD製CPU用チップセットである)GeForce 7050 PVのデータだったりするので,メモリコントローラを内蔵するGeForce 7150に100%流用可能かどうかには議論の余地もある
画像集#009のサムネイル/NVIDIA,Intel CPU向けの統合型チップセット「GeForce 7」mGPUを発表
 ところで,GeForce 7 mGPUに関して注目すべきデータがある。それは,Windows Vista環境におけるゲームとの互換性の高さで,主要30タイトルで検証したというNVIDIAによれば,GeForce 7 mGPUは,そのうち90%が実行可能と予測されるというものだ。同条件でIntel G33 Expressだと36%で,圧倒している,というわけ。
 4Gamer読者には言うまでもないが,「実行できる」ことと「プレイできる」ことの間には大きな隔たりがある。そのため,この数字を鵜呑みにするわけにはいかないが,それでもGeForceファミリーだけに,一般的なグラフィックス機能統合型チップセットよりも,ゲームとの相性のよさを期待できるのは確かだ(関連記事)。

GeForce 7150+nForce 630iリファレンスボードのイメージ。標準でDVI&HDMIをサポートしている
画像集#010のサムネイル/NVIDIA,Intel CPU向けの統合型チップセット「GeForce 7」mGPUを発表
画像集#011のサムネイル/NVIDIA,Intel CPU向けの統合型チップセット「GeForce 7」mGPUを発表
 もちろん,高い3Dパフォーマンスを求めるゲーマーの興味を引く製品ではないだろう。ただ,カジュアルな3Dタイトルを中心に遊んでいる人にとっては,十分な性能が得られ,かつ低価格――最上位のGeForce 7150+nForce 630iでもマザーボードの価格はおそらく1万円前後――ということで,一定の人気を獲得しそうなチップセットといえる。

 また,下位モデルのGeForce 7050も含めてPCI Express x16をサポートするため,「ひとまずmGPUをを利用しつつ,将来はグラフィックスカードを購入する」というステップアップの拡張が可能なことも魅力の一つだ。コストを重視するタイプの自作派ゲーマーにとっても相応の意味はあると思われ,搭載マザーボードの情報に注目しておいて損はなさそうである。
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