AMD，「ETQW」「BioShock」など6タイトルでの不具合を解決するHotFix公開

　AMDは，グラフィックスドライバ「ATI Catalyst 7.9」を利用したときに生じる，最新ゲームタイトル6本での不具合を解決するというHotFix（※緊急の修正プログラム）「737-29837」を公開した。2007年10月2日現在，Windows XPおよび32/64bit版Windows Vista用が，いずれもAMDのサポートサイトから入手できるようになっている。すぐにダウンロードしたい人は，下に示したリンクを利用してもらえれば幸いだ。

→Windows XP/Vista用737-29837 ATI Catalyst 7.9 HotFix

　さて，HotFixが対象とするタイトルと，具体的な問題の解決/パフォーマンス改善内容は以下のとおりとなっている。

• 「Enemy Territory: Quake Wars」でCrossFire構成時に画面がちらつく問題を解決。パフォーマンス向上
• 「BioShock」をATI Radeon HD 2400/2600搭載環境でプレイすると，ゲームが散発的に停止する問題を解決
• 「Call of Juarez」で，テクスチャの表示がおかしくなる問題を解決
• 「World in Conflict」でパフォーマンス向上
• 「Team Fortress 2」でフェイシャルモーフィング（※顔の表現）がおかしくなる問題を解決
• 「TimeShift」をATI Radeon 9000/X800シリーズ搭載環境でプレイすると，ゲームがたまにクラッシュする問題

　HotFixのダウンロードページに用意されている対応GPUのリストによれば，同HotFixはATI Radeon X/X1000/HDシリーズ向け。そのため，「ATI Radeon 9000シリーズ搭載環境で導入しようとするとどうなるのか」などはよく分からない。HotFixなのでAMDのサポートもなく，導入によって別の問題が発生する可能性も否定できないため，基本的には，次回以降のATI Catalystアップデートを待つべきだ。
　もっとも，上に挙げた6タイトルをプレイしていて，まさに説明されているようなトラブルに見舞われているなら，試す価値があるのも確か。最終判断は自己責任となるのでくれぐれも注意してほしいが，筆者が個人的に（ATI Radeon HD 2600搭載環境で）試した限り，そう悪い賭けにはならないような気もする次第である。