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Creative,PS3・Xbox 360・PC&Mac対応の“ゲーマー向けサウンドデバイス”を発表〜新型プロセッサ「Core3D」搭載
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印刷2011/10/19 13:30

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Creative,PS3・Xbox 360・PC&Mac対応の“ゲーマー向けサウンドデバイス”を発表〜新型プロセッサ「Core3D」搭載

画像集#002のサムネイル/Creative,PS3・Xbox 360・PC&Mac対応の“ゲーマー向けサウンドデバイス”を発表〜新型プロセッサ「Core3D」搭載
Sound Blaster Recon3D
画像集#003のサムネイル/Creative,PS3・Xbox 360・PC&Mac対応の“ゲーマー向けサウンドデバイス”を発表〜新型プロセッサ「Core3D」搭載
Sound Core3Dのロゴ。Sound Core3Dは「クアッドコア オーディオ&ボイスプロセッサー」(※リリースより原文ママ)と位置づけられる
 2011年10月19日,Creative Technology(以下,Creative)の日本法人であるクリエイティブメディアは,PlayStation 3(以下,PS3)とXbox 360,PC,Macに対応する“ゲーマー向けサウンドデバイス”,「Sound Blaster Recon3D」を,10月下旬に発売すると発表した。直販サイト「クリエイティブストア」における価格は1万2800円(税込)だ。

 製品名に含まれる「Recon3D」(リコン3D)という製品名からピンときた人もいると思うが,本製品は,Creativeの新世代DSP(Digital Signal Processor,ここではサウンドチップとほぼ同義)である「Sound Core3D」を搭載した,世界初の製品だ(関連記事)。Creativeは,Core3D搭載製品で,PC以外の市場も狙っていく姿勢を打ち出しているが,さっそくPS3やXbox 360対応の製品が出てきたというわけである。


ゲーム機やPC,Macと接続して

バーチャルサラウンド対応を実現


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 で,“ゲーマー向けサウンドデバイス”とは何なのか,という話になるが,一言でまとめるなら,Sound Blaster Recon3Dというのは,外付けのバーチャルサラウンドサウンド化デバイスだ。
 冒頭で紹介したSound Core3Dは,コンシューマゲーム機において一般的な3Dサラウンド技術である「Dolby Digital」のハードウェアデコード,そして,THXの監修を受けたCreative独自の音響補正ソフトウェア群で,バーチャルヘッドフォン機能も含む「THX TruStudio Pro」のハードウェアアクセラレーションにも対応している。そのため,ゲーム機とは光デジタルサウンド入力端子,PC&MacとはUSB経由で接続すると,ゲーム(など)のマルチチャネルサラウンドサウンドをデジタルで受けてデコードし,さらにさらにそれを2chのバーチャルサラウンド信号へとダウンミックスして,ミニピンのヘッドフォン&ライン出力兼用端子からアナログ出力できるのである。
 ミニピン端子はライン出力にも対応しているため,ヘッドセットやヘッドフォン以外に,2chや2.1chのステレオスピーカーセットと組み合わせられるのも,地味ながら見逃せないポイントといえるだろう。

クリエイティブメディアが示した,Sound Blaster Recon3Dの概要と,PS3およびXbox 360との接続イメージ。給電はUSB経由で行うため,ACアダプタは不要だ。Xbox 360の特殊なヘッドセット仕様に対応すべく,2.5mmミニピンケーブルも付属している
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クリエイティブメディアに見せてもらった,Sound Blaster Recon3Dの入力系(左)と動作中の様子(右)。光デジタル入力端子は3.5mmミニピン仕様で,アナログAUX入力にも対応する。ゲーム機との接続時は,USBと光デジタルの両方を接続する必要あり
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上の写真で「Wireless Card」と書かれたカバーが気になった人もいると思うが,これは「TacticLink」と呼ばれる拡張カード用のスロットだ。何に使うものかは右のイメージを見てもらったほうが早いが,要するに,Creativeではワイヤレスのヘッドセットを準備中で,それでもSound Blaster Recon3Dは利用可能になるというわけである。ちなみにワイヤレスヘッドセットの製品名は「Sound Blaster Recon3D Omega Wireless」とのことだ

 ちなみに,PS3やXbox 360では基本的に,ゲームサウンドはスピーカーから,ボイスチャット相手の声は片耳用ヘッドセットから聞く格好になっているが,Sound Blaster Recon3Dを利用すれば,それらをミックスできる。Sound Blaster Recon3Dと,別途用意したステレオヘッドセットがあれば,ゲームのバーチャルサラウンドサウンドとボイスチャットを同時に利用可能というわけである。

THX TruStudio ProとScout Modeのボタン部は,有効になると青色LEDが光る
画像集#011のサムネイル/Creative,PS3・Xbox 360・PC&Mac対応の“ゲーマー向けサウンドデバイス”を発表〜新型プロセッサ「Core3D」搭載
 本体には,PS3・Xbox 360・PC&Macの動作モードを切り替えるスイッチに,マイク入力ゲインを3段階に切り替えるスイッチのほか,電源ボタン,ヘッドフォン/ライン出力ボリューム調整ボタン,THX TruStudio Proの有効/無効を切り替えるボタン,そして「Scout Mode」の切り替えボタンが用意される。Scout Modeというのは,足音や手榴弾の転がる音など,とくにマルチプレイで重要性が増す音の周波数帯域を持ち上げるものである。

本体の両側面にはスイッチが配置される
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 ところで,ここまでの説明からも分かるように,Sound Blaster Recon3Dの利用にあたって,設定らしい設定は基本的に不要だ。PS3やXbox 360のユーザーは,それらとSound Blaster Recon3Dをつないで,動作モードを切り替え,THX TruStudio Proを有効にするだけで,バーチャルサラウンド機能を利用できる。

設定ソフトウェア。見る限り,Creative製品とは思えないほどの洗練度合いである
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 ただ,PCやMacと接続した場合には,設定ソフトウェアからTHX TruStudio Proの効果を調整し,それをSound Blaster Recon3Dに保存できるようにもなっていたりもする。一度設定して保存すれば,その内容はゲーム機との接続時にも利用できるので,THX TruStudio Proの効果を自分好みに調整したい場合には,PCやMacと接続することになるだろう。
 また,Sound Core3Dでは,チャット時の環境ノイズを減らしたり,入力音量を平均化したり,スピーカーとの併用時に発生しやすいエコーを低減したりといった機能群を総称した「CrystalVoice」をサポートしているのだが,本機能を利用できるのも,PCやMacとの接続時に限られる。


 ……正直,価格的にはもう一声(二声?)ほしかった感が否めない。ただ,「手元のアナログ接続ヘッドセット(&ヘッドフォン)やステレオスピーカーセットを手軽にバーチャルサラウンドサウンド対応化してゲーム機で利用できるようにする」という製品は,これまで国内だとほとんど入手できなかったので,一定層のニーズは満たしそうだ。

画像集#016のサムネイル/Creative,PS3・Xbox 360・PC&Mac対応の“ゲーマー向けサウンドデバイス”を発表〜新型プロセッサ「Core3D」搭載
 なお,クリエイティブストアでは,10月21日12:00頃〜11月4日11:59の期間限定,かつ台数限定で,Sound Blaster Recon3Dに,同ストア価格8980円(税込)のアナログ接続ヘッドセット「Sound Blaster Tactic3D Sigma」を付属させながら,価格を1万2800円(税込)に据え置くキャンペーンを実施する予定だ。
 ヘッドセットは「モニター提供」の扱いになっているため,購入後,アンケートに答える義務を負うなど,いくつか条件があるので,その点は購入前に十分確認してほしいが,それでもヘッドセットも一緒に新調したいなら,今回のセット価格は間違いなくお買い得だ。限定数は公表されておらず,限定数に達した場合はキャンペーンを終了すると予告されているので,Sound Blaster Recon3Dが気になったなら,早めに動いたほうが幸せになれるのではなかろうか。

クリエイティブストア

Sound Blaster Recon3D+Sound Blaster Tactic3D Sigmaモニターキャンペーンページ(※21日12:00頃公開予定)



●Sound Blaster Recon3Dの主なスペック
  • 搭載DSP:Sound Core3D
  • インタフェース(対入力機器):micro USB(給電。ただしPC&Mac接続時はデータ伝送も),3.5mmミニピン入力(光デジタル/アナログAUX兼用,排他)
  • インタフェース(対出力機器):3.5mmミニピン入力(マイク),3.5mmミニピン出力(ヘッドフォンまたはライン),TacticLinkスロット
  • マイク入力仕様:24bit/48kHz(モノラル)
  • ヘッドフォン出力仕様:24bit/48kHz(ステレオ)
  • ライン出力仕様:24bit/48kHz(ステレオ)
  • 対応API:DirectSound,DirectSound 3D,EAX 1.0〜2.0,EAX ADVANCED HD 3.0〜5.0,OpenAL
  • PC&Mac利用時の対応OS:32/64bit版Windows 7&Vista,MacOS X 10.5以降
  • 主な付属品:「家庭用ゲーム機器用オーディオ拡張ケーブル」(※ヘッドセット接続用アダプタケーブルのことだと思われる),光デジタルケーブル,Xbox 360 Controller用マイク入力ケーブル,micro USB−USBケーブル
  • 関連タイトル:

    Sound Blaster

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