オススメ機能
Twitter
お気に入り
記事履歴
ランキング
お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2010/12/28 23:50

企画記事

総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」

セガ

菊池正義(第一CS研究開発部 部長/プロデューサー)

代表作:「龍が如く」シリーズ,「ジェットセットラジオ」シリーズ

画像集#095のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」
<質問1>2010年に発売されたゲームの中で,最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル
LIMBO」 (Xbox360,XBLA)

出会いはE3会場でした。
派手さを競うショウ会場にあって、品の良い絵本のようなシンプルなビジュアルのゲームが出展されていました。
さて中身はどうなのだろう? と触ってみたところ、短時間でその世界と手触りにぐいぐい引き込まれました。

アートでダークな世界観。
登場する生き物や住人や罠によって、その世界のイメージが広がっていきます。
シンプルでありつつも生物的な反応や物理的な動きが世界にリアリティをもたらすと同時にそれらの法則自体が謎解きのキーとなっており、このゲームの遊びそのものを生み出しています。
表現される世界と遊びとが渾然一体となっている美しさ、心地よさ。
静かな環境音が加わって主人公と世界に魂を宿し、要所の演出音によって手に汗握らせてくれます。

一見クラシカルで手触りは新鮮。
十字キーとボタン2つだけで遊ぶ、オフラインの2Dアクションゲームです。
ぜひ。

<質問2>2010年に発売された娯楽作品の中で,個人的に最も印象深い作品
ファンであるノーラン監督の「インセプション」。
にしようか迷いましたが、「ゾンビランド」を挙げます。
ゾンビものにもいろいろありますが、この作品は日常の延長として描かれた世界の中、コメディをベースにアクション、ロマンスを加えてエンタテインメントとして見事にまとめ上げられている作品です。
重苦しくなく、かといって軽すぎることなく、愛すべき登場人物たちのドラマをスカッと爽快に楽しめます。ぜひ。

<質問3>ゲームファンや自身の作品のファンに対するメッセージ
超大作、ソーシャル、新体感コントローラー、立体視などなどゲーム業界は今年もビッグウェーブやブランニューが続々登場しておりさらに激動の一年でした。
ゲームの進化・変化のスピードはいまだ衰えず、その激流の中を我々ゲームファンは生きています。
この時代を貪欲に楽しんでいきましょう。

私はリリースが目の前に迫った「龍が如く OF THE END」や「龍が如くモバイル for GREE」の制作に取り組んでいるところです。2011年はこの二つを皮切りに、さらに新たなチャレンジへと挑んでいくつもりです。
皆でゲーム界を盛り上げていきましょう。では。

「龍が如く OF THE END」
(C) SEGA
画像集#096のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」


セガ

酒井智史(プロデューサー)

代表作:「ファンタシースター」シリーズ

※写真はTGS 2009でのステージイベントのものです
画像集#097のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」
<質問1>2010年に発売されたゲームの中で,最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル
今年は、PS3,X360のタイトルでかなり極まったものがでてきたように感じます。
自分のやったものの中でしか評価ができないので難しいところですが、「ゴッド・オブ・ウォーIII」の「映画的」と言う部分が極まったような見せ方には、驚かされました。
インパクトのある見せ方、と言うのはいつもプロデュースする時に気にする部分なのですが、もっともっと頑張らねばと思いますね。

<質問2>2010年に発売された娯楽作品の中で,個人的に最も印象深い作品
「アバター」でしょうか。3D映画、と言うものの「キワモノ」的概念を変えた作品だと思います。
別世界の現実感、と言うところでゲームにも通じるものがあると思いました。
しかし「SPACE BATTLE SHIP ヤマト」とどっちにするか悩みました・・・。

<質問3>ゲームファンや自身の作品のファンに対するメッセージ
2011年2月24日発売予定の「ファンタシースターポータブル2 インフィニティ」はボリューム、完成度ともに、無限とも言える楽しみを持ったものになりました。
すべてのPSPユーザーにオススメできる自信作です。

1月11日からはなんとレベル100まで楽しめる体験版も配信します。
体験版のデータはすべて引き継げますので、是非体験版からプレイしてみてください。

そして、来年にはいよいよ「ファンタシースターオンライン2」も本格的に展開を始めます。
是非これからのファンタシースターシリーズにもご期待ください!!

「ファンタシースターポータブル2 インフィニティ」
(C) SEGA
画像集#098のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」 画像集#099のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」


セガ

島野光弘(プロデューサー)

代表作:「End of Eternity」(PS3)

※写真は「End of Eternity」店頭体験会時のものです
画像集#100のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」
<質問1>2010年に発売されたゲームの中で,最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル
タイトル名:「MASSIVE ACTION GAME(MAG)

理由:一番のウリである256人という大部隊での戦闘では銃弾、砲弾が飛び交い、周りには敵だらけという状況が続きます、その敵がNPCではなくPCキャラだというのがまさに衝撃でした。AIではなく腕を磨き、意思を持った人間が次々に向かってくる訳です。
256人対戦というとてつもないアクションシューティングですが、指揮系統と戦略の概念があるので、シューティングやアクションがあまり上手くない私でも、工作兵となって地道に兵器の修理やバリケードを修理するだけでも戦況を左右する働きが出来る。そんなシステムに奥深さを感じました。

<質問2>2010年に発売された娯楽作品の中で,個人的に最も印象深い作品
作品名:ニコ生放送

理由:ニコ生の番組にエンド オブ エタニティのPRで出演させて頂いて、そこから興味を持ち見始めたのがきっかけでした。
著名人が出演されている番組もありますが、普通の中学生や高校生がカメラの前で歌やダンスを披露している放送を初めて見た時は驚きました、プロになれば良いのに!と思う程上手な人が多く、しかもファンがついていて、コミュニティが1万人を超える方までいるとは…

<質問3>ゲームファンや自身の作品のファンに対するメッセージ
お蔭様で2010年1月に発売したエンド オブ エタニティは評判も良く、ベスト版も好調です。
WEBコミックの連載も始まっていますので、末永くエンド オブ エタニティを楽しんで頂ければと思います。

「End of Eternity」
(C)SEGA Developed by tri-Ace Inc.
画像集#101のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」 画像集#102のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」


セガ

森本兼次郎(プロデューサー)

代表作:「ソニック フリーライダーズ」(Xbox 360,Kinect専用)

※写真は「ソニック フリーライダーズ」インタビュー時のものです
画像集#103のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」
<質問1>2010年に発売されたゲームの中で,最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル
タイトル名:「毛糸のカービィ」(Wii・任天堂)

理由:
魅力的なタイトルはいっぱいあるけど、衝撃を受けたといえばやっぱりコレでしょう。E3で初めて見たときは「こうきたか!」と素直に驚かされましたね。

僕もそうなのですが、既に成熟しているキャラクターを扱うクリエイターは、“見せ方”にせよ“遊び”にせよ常にユーザーを驚かせる新しいスタイルを模索しています。
斬新な提案を実現させるためには、そのキャラを愛する様々な人の思いを理解し、進化するその姿を受け入れてもらう必要があります。
このカービィーは、それを実現させた稀有な作品だと思います。(毛糸の発案をされた方は、恐らくゲームの神様が降りてきたのではないかと思われ)

<質問2>2010年に発売された娯楽作品の中で,個人的に最も印象深い作品
作品名:flashback trip syndrome (school food punishment)

理由:歌です。『七瀬ふたたび』という映画のテーマソングです。

会社帰りにラジオ聴いていたら偶然流れてきて、「一目(聴)ぼれ」ですね。CDがリリースされていなかったのでwebで探して100回ぐらい連続再生しました。
筒井康隆作品が好きで『七瀬』の内容も知っているだけに、このサウンドのマリアージュ感も納得できます。(映画は見ていませんが…)

とにかくカッコいいです。当時レースゲームを作っていたのでアップテンポなサウンドを体が求めていたのかも知れませんが、ボーカルの乗せ方や意表をつく転調など、言葉で表現するのは難しいですがタイトル通りのトリップ感があります。しかもかなり中毒性高いです。

僕もこの曲を聴くまではこのバンドの存在を知らなかったのですが、アルバム買ったら意外とどこかで聴いた歌があって驚きました。音楽性を語る知識は持っていませんが、クリエイターのこだわりを感じる良いサウンドです。

<質問3>ゲームファンや自身の作品のファンに対するメッセージ
2010年はいろいろな意味で「挑戦」の年でした。プロジェクトが終わると毎回「こうしとけば良かった」とか「このフィーチャーは解りづらかった」とかいろいろ後悔の念にかられますが、そういった思いをバネに次の作品への挑戦意欲を掻き立てている今日この頃です。

最近ゲームをやるのに“気合い”が必要な自分に気付きました。世にたくさんの娯楽があり、同じ時間を過ごすならより気楽な方がいい…そんな気持ちが世のゲーム離れを引き起こしているのではないかと勝手に推測しています。
「肩の力を抜いてゲームを楽しむ」→「気が付いたらのめりこんでいる」そんなゲームが作れるよう、2011年は僕も少し肩の力を抜いてゲームと向かい合いたいです。

「ソニック フリーライダーズ」
(c)SEGA
画像集#104のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」


セガ

横山昌義(第一CS研究開発部 第二企画セクション セクションマネージャー)

代表作:「龍が如く」シリーズ,ジェットセットラジオ(DC),「OLLIE KING」(アーケード)

画像集#105のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」
<質問1>2010年に発売されたゲームの中で,最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル
HEAVY RAIN -心の軋むとき-

制作発表時から注目していたタイトル。
アドベンチャー的要素が多い、ある意味「同ジャンル」のゲーム開発をする立場からみて、正直マネできない(笑)と思うほどの出来でした。

直感的でありながらも煩わしさを感じる独特の操作感。
次々と要求される爽快感の少ない入力操作に戸惑いながらも、逆にそのストレスが、複数主人公への「主観効果(=感情移入の促進)」として機能しているところが凄いです。

パンチ、キックといった派手な能動的アクションをゲームの軸にするのではなく、いわば「防御」のような地味な操作を積み重ねることで、その世界観に埋没させるという手法に、深く感動を覚えました。

昨今のゲームが陥りがちな、安易な「カンタン化」に逆行するこの姿勢。
ゲーム作りにおける試行錯誤の重要性を再認識させられたタイトルです。

<質問2>2010年に発売された娯楽作品の中で,個人的に最も印象深い作品
ドラマ、「SPEC 〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」

狂ったように見ています(笑)。一話につき数十回は観たのではないでしょうか?
序盤、安定感がないとすら感じる演技、セリフ回しが、回を進めるごとに心地よくなるこの感覚。
エピソードの粗なんかどうでもいい! とにかく自分でもよくわかんないけど好きです!(←こう思えることがエンタメ作品として一番スゴイ!)

※なおこの質問に回答している現在、最終回の放送直前なので、ドキドキしています!

<質問3>ゲームファンや自身の作品のファンに対するメッセージ
2010年は、「龍が如く4 伝説を継ぐもの」を無事発売する事ができ、また個人的にはゲーム業界に足を踏み入れて丸10年経過したということもあり、一区切りついた年となりました。
近々では、今冬GREEさんで配信予定の『龍が如くモバイル for GREE』のストーリーを担当しています。
モバイルゲームの枠を越えたストーリーボリューム、そして「龍が如く2」〜「龍が如く3」までの、これまで描かれなかった「空白の時間」の出来事が軸となったオリジナルストーリーになってます。
「龍が如くファン」の方には、クスリと笑えるエピソード満載だと思いますので、是非、プレイしていただければと思います。

「龍が如く4 伝説を継ぐもの」
(C)SEGA
画像集#107のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」 画像集#106のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」


ソニー・コンピュータエンタテインメント

山際眞晃(アソシエイトプロデューサー)

代表作:「TOKYO JUNGLE」(PS3,2011年発売予定)

画像集#108のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」
<質問1>2010年に発売されたゲームの中で,最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル
HEAVY RAIN -心の軋むとき-
ゲームから痛みや葛藤を感じる経験は衝撃でした。
作り手として、すごいと思った反面、悔しさを感じたタイトルです。

<質問2>2010年に発売された娯楽作品の中で,個人的に最も印象深い作品
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』
ビジネス本を大ヒットさせたプロデュース力が見事だと思いました。
ヒットする商品は、多くの人の潜在的な欲求を具現化したものだと思うのですが、ビジネスの知識を得たいが“難しいのはいやだ”という欲求に対して、簡単にする、わかりやすくする、ではなく“楽しくエンターテインメントとして読む”という回答を用意した発想は見習いたいです。

<質問3>ゲームファンや自身の作品のファンに対するメッセージ
TOKYO JUNGLE』を発表させていただいてから、非常に多くの反響をいただいており嬉しく思っています。
PlayStation(R)3フォーマットに今までなかったタイトルを目指して作っていますので、ぜひご期待いただければと思います!

「TOKYO JUNGLE」
(C)Sony Computer Entertainment Inc.
画像集#109のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」


日本ファルコム

近藤季洋(代表取締役社長)

代表作:「英雄伝説 零の軌跡」(PSP)

※写真は「英雄伝説 零の軌跡」インタビュー時のものです
画像集#110のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」
<質問1>2010年に発売されたゲームの中で,最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル
ソーシャルゲーム全般です。以前からゲームは全てダウンロードになる、ネットワークを利用したものになるなど色々な予測がされてきました。それらを具体的な形で実現した一つがソーシャルゲームだと思います。これまでのゲーム業界とは違う場所で生まれて、爆発的に広まったのは衝撃的でした。これがきっかけで自分たちのビジネススタイルや制作手法まで、ここ1年でずいぶん考えさせられた気がします。その中には自分たちの力が及ばなかったという反省もありますが、逆に今持っている力をさらに伸ばしていくべきといった再認識もあって、おかげで密度の濃い1年になりました。
今、ソーシャルゲームは似たようなゲームが増えてきたと指摘されていますが、ここからまた淘汰と工夫があってもう一段上のものが生まれてくるかもしれません。コンシューマーゲームはソーシャルにパイを奪われているという指摘もありますが、コンテンツがしっかりしていないといけない
のは結局どちらも同じで平等だと思います。この状況を逆手にとって、従来のゲーム業界もさらに一段上のエンターテイメントを提供できる筋肉質な体質に生まれ変わっていくと信じています。

<質問2>2010年に発売された娯楽作品の中で,個人的に最も印象深い作品
映画ではないんですが、大河ドラマの「龍馬伝」です。今年一年は色々な物を見るインプットが足りていなかったと反省しているのですが、「龍馬伝」だけは最初から最後までしっかり見ました。特に坂本龍馬のファンというわけではないのですが、こういう時世だけに、一つの大きな価値観が崩れる中で色々な人物が必死に手探りで進もうとする話はやっぱり勇気づけられます。あれだけの規模のものを、あの映像クオリティーで楽しめるというのも大河ドラマならではですね。
あと全然詳しくないんですがプログレッシブカメラって言うんですか。あの独特の映像の雰囲気だったり、女優さんたちの化粧が薄めだったり、高杉晋作が格好良すぎるところが個人的に良かったポイントです。ドラマをきちんと見たのは「白い巨塔」以来です。

<質問3>ゲームファンや自身の作品のファンに対するメッセージ
今年特に嬉しかったのがプレイステーション・アワードにおいて、有名タイトルが居並ぶ中で「英雄伝説 零の軌跡」がユーザーズチョイス賞を頂けたことです。ファルコムのタイトルが熱心なユーザーの方たちに支えられていると同時に、「軌跡」シリーズをきっかけに新しいユーザーの方にも手にとって頂いていることを強く再認識できました。本当にありがとうございました。またファンの方たちを意識した「イースvs.空の軌跡」も非常に好評をいただきました。今後はvs.のようなタイトルも積極的に企画していきたいと考えています。そして、2011年にはファルコムは創立30周年を迎えます。記念としてイベントやグッズ制作など様々な展開を考えています。さらに記念タイトルとして、大型ストーリーRPG 「軌跡シリーズ」の最新作が登場します。スタッフ一丸となって丁寧に制作していますので、是非ご期待ください。

「英雄伝説 零の軌跡」
(C)2010 Nihon Falcom Corporation. All Rights Reserved.
画像集#111のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」 画像集#112のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」


バンダイナムコゲームス

富澤祐介(企画/プロデューサー)

代表作:「GOD EATER」シリーズ(PSP)

※写真は「GOD EATER BURST」インタビュー時のものです
画像集#113のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」
<質問1>2010年に発売されたゲームの中で,最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル
(1)セガさんの「初音ミク -Project DIVA- 2nd」および関連の展開に注目しており、また感心させられました。コンテンツの特性やユーザーの姿をしっかりと捉えた真摯なものづくりの姿勢がしっかりとビジネスに繋がったのだと思います。
その上でスピード感も持って拡げていく展開力も見習いたいと思いました。一連の展開の結果「初音ミク」というコンテンツ全体においてこのプロジェクトがもはや不可欠且つ全体への還元力を持って受け入れられていることが、ただの「人気キャラクターのゲーム化」の枠を超えた成功を裏付けているのだと思います。

(2)最近プレイしたゲームではiappとして配信されているEPICGAMESの「infinity blade」が素晴らしかったです。グラフィックに惹かれて購入しましたが、ゲームデザインとバランスが秀逸で、ちょっとした時間に繰り返し遊びやすいステージ設計と、直感的ながらその中で様々なことを試すことができるアクションと成長要素、今後への期待感等々。超絶美麗なグラフィックもこのプラットフォームにおいて最高に気持ちの良い、妥協なきゲーム体験を担保するために必須なものであったのだなと納得させられますし、意欲的且つ様々な点で取捨が考え抜かれたゲームだと感じました。今後の追加配信では武器と敵のバリエーションに期待。ipadでのプレイがお薦めです。

<質問2>2010年に発売された娯楽作品の中で,個人的に最も印象深い作品
仕事の忙しさのせいにして漫画や映画を観る量が激減したことが今年の反省の一つですが、数少ない選択肢から挙げたいのは映画「インセプション」です。荒唐無稽な設定や同時進行する様々なシチュエーションを、まさに「アイデア」で見せきる構成力は、映画ならではの快感を生み出していました。同じアイデアをゲームで表現したらまた違った楽しみを作り出せそうだな、とも思いながら観ていました。CGだけに頼らない絵作りも説得力のある夢映像世界を作り出していたと思います。「第9地区」と並んで今年最も印象深い映画でした。
漫画では花澤健吾「アイアム・ア・ヒーロー」と鬼頭莫宏「のりりん」を楽しく読んでいます。特に「死」を封印したかのように見える鬼頭先生の作品の今後に注目しています。自転車乗りとしては“それ”がいつもすぐ傍にあることを知りつつ、いつか来るかもしれない“それ”をどこかで見据えながらも、やっぱり毎号ワクワクしながら読まされてしまうという、自転車乗りが総じてドMなのをよく分かってらっしゃる漫画だと思います。この漫画において自転車が御すべき“モンスター”であることは自明なのですから。

<質問3>ゲームファンや自身の作品のファンに対するメッセージ
2010年はこれまでのゲーム産業の構造が外部から様々な形で揺さぶられているのを感じました。ある意味生活のいたるところでゲーム的な体験が求められているということかもしれません。人と人との繋がりが生むゲーム体験もいよいよ多様化、本格化しています。これらの流れに対してどんな返礼ができるのか、自分なりにじっくり考えて2011年を使って行きたいと思います。
GODEATERについても、そういったことを踏まえつつ、次なるステップで更に大きく飛躍できるように様々な準備を進め始めています。ご期待下さい。

そして個人的にはもっと映画と漫画とアニメと美術と登山と写真と自転車にも精を出したいと思います。あと新しい企画も立ち上げたいです。来年も一緒に楽しみましょう。ツイッター(@tommy_feb_26)でつるんでいただけるお友達も募集中です。

「GOD EATER BURST」
(C)2010 NBGI
画像集#115のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」


バンダイナムコゲームス

吉村 広(ディレクター)

代表作:「GOD EATER」シリーズ(PSP)

※写真は「GOD EATER BURST」インタビュー時のものです
画像集#114のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」
<質問1>2010年に発売されたゲームの中で,最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル
ROCKSTARGAMESの「RED DEAD REDEMPTION」です。細部まで作り込まれた緻密なグラフィック表現、アクションのクオリティやユーザビリティの大幅な向上、それらを可能にした「西部劇」という世界観の選択など、感動した点は多々ありますが、中でも本作品のストーリー表現に感銘を受けました。
一つ一つの展開を丁寧に体験することで、こんなにも大きな感動が生まれるのか!?と改めてゲームという表現媒体の魅力と可能性を思い知らされました。ゲーム中に登場する、とある救出ミッションでは、ゲームに登場するキャラクターを本気で「命に代えても守りたい!」と思いました。「感情移入」が過ぎてしまい、焦りに焦って見事に絶命した「熱い自分」に驚いたのを覚えています。

<質問2>2010年に発売された娯楽作品の中で,個人的に最も印象深い作品
岩本ナオ先生の「町でうわさの天狗の子」という漫画です。
天狗という架空の存在と日常が自然に同居しているのんびりとした雰囲気が、読んでいて非常に居心地が良いです。大好きです。「こんな世界で暮らしたいなあ」と思いながら繰り返し読ませて頂いています。
また、主人公のクラスメイトの女子の描写が非常に斬新で、感銘を受けました。
見た目としてはけっして「かわいい」とは言えない個性的な表現なのですが、読み進めていくうちにセリフからにじみ出るその子の魅力にすっかり虜になってしまう、という多面的なキャラ表現が印象的でした。
天狗に絡むドラマも魅力的で、今後の展開から目を離せません。

<質問3>ゲームファンや自身の作品のファンに対するメッセージ
2010年は「GOD EATER」を通じて、たくさんのお客様とコミュニケーションをさせて頂く事ができ、非常にエキサイティングで幸せな1年でした。「GOD EATER」を楽しんで頂いた方、頭の片隅に置いて頂いた方、批判して頂いた方、全ての皆様に心から感謝いたします。本当にありがとうございました。
今後もお客様との対話を軸に、柔軟な姿勢で新たなマルチプレイの遊びをご提供していきたいと考えております。
「GOD EATER BURST」ではお客さまのご期待に応えることを主軸に置いていましたが、次回作では皆様を「あっ」と驚かせるような大きな挑戦をしたいと思っておりますので、どうぞご期待ください。

「GOD EATER BURST」
(C)2010 NBGI
画像集#116のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」 画像集#117のサムネイル/総勢60名以上のゲームクリエイター&声優/4Gamer執筆陣に聞いてみた「2010年の注目タイトル」と「2011年への意気込み/期待」



  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:03月18日〜03月19日