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金曜,土曜に行われた大海戦でも,ポルトガル軍の大勝利。この戦力差はそうそう埋められないだろう |
前回もお伝えしたように,3月11日(金)〜13日(日)の23〜25時(日曜日のみ22〜24時),全サーバーのカサブランカ周辺において,第一回大海戦イベントが行われた。攻撃側イスパニア,防衛側ポルトガルという2陣営に分かれての大海戦である。一応ポルトガル所属の商人である筆者も参加してみた。
とはいえ,プレオープンサービス期間中には一度も戦闘を経験していない我が商人キャラクター。軍事レベルは当然ゼロだし,先頃船を新調したものの,輸送用ガレーには計4門までの大砲しか搭載できない。艦隊を組めばそこそこ戦えるだろうが,艦隊メンバーに迷惑をかけるのも申し訳なかったので,単身カサブランカ港から出撃した。
筆者が参加したのは最終日である13日(日)だったため,敵味方ともややイベント参加人数が少なかったように思えたが,しばらく漂っていると,北から西から続々とイスパニア所属艦隊が攻め入ってきた。進入経路が多彩なイスパニア勢の機動力にかき回され,数で勝るポルトガル勢が散開してしまい,戦力差の割にポルトガル勢が押される場面もしばしば見られた。
が,最終的には数の差が決め手となったようで,結果はポルトガル軍の大勝利。なお調べてみると,ZephyrosサーバーだけではなくEuros,Notosサーバーでも同様にポルトガル軍の大勝利となったようだ(下の表参照)。傾向として,
「こちら」にもあったように若干イスパニア所属のプレイヤーが少ないので(それはゲーム内でも実感できたし),ある意味予想通りの結果といえるのかもしれない。
もしこれから本作をプレイするという人がいたら,イスパニア所属の軍人となって,今後の大海戦イベントでの劣勢を覆すべく励んでみるのも一興かもしれない。
<第1回 大海戦の戦闘結果(勝利数)>
| イスパニア | vs | ポルトガル |
Eurosサーバ | 1031 | vs. | 2704 |
Zephyrosサーバ | 1253 | vs. | 2646 |
Notosサーバ | 957 | vs. | 2936 |
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大海戦イベントに限らず,戦闘に敗北するなどして航行不能状態になると,積み荷や装備品を失う危険性が高い。銀行にこまめに預金したり保険に加入するなりして,「もしも」のときに備えておく癖をつけておこう |
ちなみに筆者も3回ほど戦闘を挑まれたのだが,いずれも砲撃を受けることなく撤退に成功,戦闘を挑んできた敵艦隊は味方艦隊に撃破された。「逃げ足速いな」とのお褒めの言葉(?)をいただいたりもしたが,一応筆者も敵艦隊の進行方向や彼我の位置関係を考えながら観戦していたので,戦闘力の低い商人とはいえ,勝てぬまでもそうやすやすとはやられない。
なお戦闘を仕掛けるならば,直後にスムースな砲撃が可能な位置で開始すべきである。ターゲットのかなり後方から同方向に進んでいる状況で仕掛けたのでは,手頃なカモにも飛び立たれてしまうのがオチである。
総合戦績で勝敗が決する大海戦イベントで「活躍」するには,「敵を沈める」ことだけではなく「自分が沈められない」ことにも意識を働かせるのが,ポイントといえるだろう。と,デコイ役しかできなかった一商人は考える。
……でもやっぱり,大海戦イベントのようなお祭りのときくらいは,一暴れしてみたいなぁとも考えるわけで。次の大海戦までには,なんとかして軍用船を入手しようと密かに誓った。
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イベントには,アルヴェロやディエゴ,バルタザールなどのNPCが登場し,ストーリーを盛り上げてくれる |
「大航海時代 Online」には,そのタイトルに恥じぬ実に広大な世界が用意されているが,最初から自由にどこでも航海できるわけではない。もちろんゲーム内での金銭的な問題や,長距離航海につきまとう嵐や海賊といった天災/人災が障害となることもある。そして,「入港許可」というシステム的な足かせも存在する。
入港許可については,ゲームスタート直後にもギルドマスターから手渡されるので,本作のプレイヤーに詳しい説明は不要と思うが,一応確認しておこう。国王の名の下に発行され,「入港許可」メニューで表示されるマップを明るく(エリア内の港に入港可能に)してくれる,例の許可証である。ゲームスタート時には,イングランド所属なら北海,ポルトガルかイスパニア所属なら北大西洋の入港許可が得られるため,最初は所属国周辺での航海がメインになるわけだ(というか事実上そこしか動けない)。入港許可がなくても港に立ち寄ることはできるのだが,その場合街に入れず,交易所や酒場といった施設が利用できないのでご注意を。
さてこの入港許可,最初は所属国周辺海域のものしかないので,新しい許可を次々と得ていく必要があるのだが,そのためには基本的に「イベント」を進めていく必要がある。イベントは所属国によって展開が変化する,章仕立てのクエストのようなもの。特定の条件を満たすことにより発生し,章のストーリーを追っていくことで,報酬や入港許可などが得られるのだ。
イベントは本作の重要なフィーチャーとなっており,そのストーリーも非常によく練られたものといえる。さすがにここですべてを紹介することはできないが,所属国ごとにどの章で,どんな入港許可を得られるのかを,筆者に分かる範囲でチラッと掲載しておこう。
●イングランド
序章:北海
4章:北大西洋(必要名声300)
6章:西地中海(必要名声800)
9章:東地中海(必要名声2500)
12章:アフリカ西部(必要名声4000)
●ポルトガル
序章:北大西洋
3章:西地中海(必要名声250)
4章:北海(必要名声600)
5章:東地中海(必要名声2000)
9章:アフリカ西部(必要名声4000)
11章:アフリカ南西部,東アフリカ(必要名声6000)
●イスパニア
序章:北大西洋
2章:西地中海
6章:北海(必要名声600)
9章:東地中海(必要名声2000)
11章:アフリカ西部(必要名声4000)
12章:カリブ海(必要名声6000〜7000?)
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必要名声とは,その章を開始するために必要な名声合計値。冒険,交易,軍事名声の合計が必要名声に達することで,その章のフラグが立ち,イベントが進むようになっているのだ。
あくまで筆者一人で調べたデータで,今回は12章までのほぼ正しいと思われる情報のみを記すにとどめた。不完全なデータではあるが,日々の生活の中で名声を高めていき,それぞれのストーリーを味わいつつ,新たな入港許可取得を目指していってもらいたい。
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入港許可を得たことで行動範囲がグッと広くなった。新たな発見,より刺激的な交易に,素直にワクワクする |
3月16日,ついに正式サービスが開始された。14日間の無料プレイ期間が用意されていることもあってか,ゲーム内で大航海生活を送る人の数はあまり減っているようには見えなかった。相も変わらず,主要拠点の交易所周辺には多くの人が集まり,バザールやトレードチャットで賑わっている。
この正式サービス開始に伴い,商館(一般的なMMORPGでの血盟やギルド,クランに相当する)の設立機能が実装され,すでに多くの商館が誕生しているようである。もし知り合いの所属する商館や,気になる商館が「募集中」状態になっていたら,代表者にコメントを送ってみるといいだろう。代表者があなたの参加を歓迎すれば,メンバーとして迎え入れてくれるはずだ。
商館に所属すれば,情報交換や艦隊編成もラクになるし,なにより仲間とチャットしやすくなる。ソロプレイも十分可能なゲームバランスである本作だが,より本格的,より濃密なプレイをしたいと考えているならば,商館への加入はオススメだ。立地条件や規模などによって必要名声/必要資金が変化するが,自分で商館を設立することを目指しても楽しいかもしれない。
正式サービス開始に合わせてクライアントパッチも更新されたが,ここでもさまざまな不具合修正やバランス調整が行われた(詳細は公式サイト内の
「こちら」)。商館設立もそうだが,「チャットルームごとに文字色を変更」「羅針盤に潮流の速さを表示させる機能を追加」など,細かな機能追加も施されている。バグや不具合だけではなく,ゲームをより快適にプレイするための機能追加も積極的に行われているあたり,一プレイヤーとして実に嬉しい。
さて,大海戦イベントを経て「軍用船をゲットする」という目標も出来たし,新たな入港許可を得たことで行動範囲も広がった。まったりペースが信条の筆者だが,そろそろどこかの商館にでも加入して,さらなる飛躍を望んでみてもいいかなぁ,なんていう考えも浮かんできた。「次回は何をやろう」というよりも,「次回にはどんな状況になっているんだろう」というワクワク感が,自分でもたまらない。
→クライアントのダウンロードは「こちら」