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攻撃側イスパニア,防衛側ポルトガルで行われた第一回大海戦イベントは,ポルトガル軍の大勝利に終わった。次回はどのような戦いが繰り広げられるのだろうか?
 第1回大海戦イベントはポルトガル軍の大勝利で幕を閉じたが,早くも第2回大海戦イベント(今回はイングランド軍の攻撃)に関するユーザー投票が開始されている。投票は3月23日(水)から行われており,3月30日(水)13時に投票終了,16時30分に結果発表という流れになっている。
 なお今回の大海戦イベントからは,会戦時間が1時間に短縮,沈没/収奪時の被害を一切なくすといった仕様変更が行われるようだ。詳しくは公式サイト内の「こちら」を参照してほしい。
 さまざまな意味で「優しい」仕様となった大海戦。一部の戦闘力に自信のあるプレイヤーからは不満の声も上がっていると思われるが,これによりさらに多くのプレイヤーがイベントに参加するであろうことを考えると,戦闘そのものは激化するのではないだろうか。イベント開始日時は4月1日(金)〜3日(日)の23時〜24時。筆者も文字どおりの「大海戦」に心躍らせつつ,武装の強化に努めることとしよう。

 さて,「大海戦」「武装強化」といえば大砲が思い浮かぶが,みなさんはどのような大砲を船に搭載しているだろうか? 本作に登場する大砲にはさまざまなパラメータが設定されており,弾種によっては命中時に二次的な損害を与えることも可能。単に火力にこだわるのではなく,艦隊内での役割や戦闘スタイルを考慮したうえで大砲を選ぶようにすれば,戦闘をより有利に展開できること請け合いである。
 大砲に設定されているパラメータには,

貫通力船に対する破壊力。数値が高いほど威力が大きくなる。また,攻撃が命中したときに敵船を「浸水」させる確率も増す
射程攻撃が届く範囲。長射程タイプならば先制攻撃をかけやすい
弾速発射される弾の速度。弾速が速いほど命中率がアップし,敵船を「混乱」させる確率も増す
炸裂範囲着弾させたときの炸裂範囲。数字が大きいほど,帆や舵,船員にダメージを与えやすくなる
装填速度数字が大きいほど,弾を素早く装填できる。連射性能を求めるなら数字の大きいものを選ぶといい

 といった特徴がある。なお,NPC船からの戦利品や製造の結果(製造時に大成功した場合)として,「名匠」と冠された大砲を入手できることがある。これは通常の大砲よりもパラメータが高い貴重品だ。
 そして弾種についてだが,

通常弾ごく一般的な弾
二連弾通常弾に比べてダメージが大きいが,射程がやや短い
火炎弾命中時,敵船に「火災」を起こし,持続ダメージを与える可能性がある
ぶどう弾命中時,船員に対してダメージを与えやすい
鎖弾命中時,船部品(帆や舵など)に対してダメージを与えやすい
煙幕弾命中時,敵船の攻撃命中率を低下させる効果がある

 といった種類がある。大抵の船は4門以上の大砲搭載スペースがあるので,目的や戦闘スタイルに応じて大砲を組み合わせるのがオススメである。長射程/高貫通力にこだわるのもいいが,「できる限り被弾を避けたい」なら煙幕弾を,「大海戦などで敵船の復帰を遅らせたい」ならぶどう弾や鎖弾を使用してみるなど,大砲の最大搭載数やパラメータと相談しつつ,あれこれ調整してみるといいだろう。


左が通常弾,中央が二連弾を射出する標準的な大砲。ざっと見比べても,貫通力と射程の違いが見て取れる。右は鎖弾を敵船に命中させたところ。船部品に対するダメージは確かに実感できる




その都市の公用言語を習得していないと,NPCとの会話ができない。当然各種サービスを受けることも不可能なので,実に厄介だ。最悪,公用言語を持っている人に艦隊を組んでもらうことで問題は回避できる
 入港許可に関する情報は前回お伝えしたとおり。総合的な名声を高めていくことによりイベントが発生し,イベントクリア前後に入港許可が得られるというわけだ。しかし入港許可が得られたからといって,完全に世界が広がるわけではない。各港を行き来し,自由に各種施設を利用するには,その港/国で使用されている言語を習得しなければならないのだ。
 未習得の状態でNPCに話しかけると,「言葉が通じません」と表示され,各種施設のサービスを利用できないので注意が必要である。

 ここでは,各言語スキルで会話可能な都市と,その言語を習得するための都市(NPC)を紹介しよう。入港許可を手にしたものの,新しい港に着いたら言葉が通じずに交易もできなかった……ということがないよう,目的地で使用されている言語を必ず覚えておくこと。
 なお,ロンドンやカリカットで習得できる身体言語スキル(冒険スキル8・交易スキル10が取得条件)を用いれば,言語が通じない地域でも会話は可能だが,書物の閲覧は不可能。また,対応する言語スキルを習得している人と艦隊を組んでいる場合には,会話や書物閲覧を通訳してもらえるということも覚えておこう。

▼言語表▼

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 基本的にまったりペースで,初心者向けの内容を心がけてきた当連載だが,周囲のプレイヤーを見てみると,なかなかそうも言っていられない状況になりつつあるようだ。そんなわけで日々コツコツとクエスト/交易に勤しんでいるのだが,必死になればなるほどルーチンワーク的なプレイスタイルになり,連載のネタに困ってしまうこの切なさといったら……。
 そんななか,航海することなく達成できるクエストと,豚を利用した生産スキル鍛錬にハマっている。
 商人である筆者はリスボンを拠点に交易を行っているのだが,以前にも少しお伝えしたように,都市から一歩も出ることなく達成できるクエストというものがいくつか存在する。

クエスト 必要な交易品 リスボンでのバザール単価
・赤豆クエスト 赤豆3樽必要 (200〜500D)
・皮ひもクエスト 皮ひも10樽必要 (400〜600D)
・小麦粉クエスト 小麦粉10樽必要 (200〜300D)
・木材クエストA 木材10樽必要 (2000〜2500D)
・木材クエストB 木材5樽必要 (2000〜2500D)
・商人転職クエスト ワイン200樽必要 (460〜600D)

 上記のようなクエストは,リスボンで受け,必要な交易品をリスボンで調達(主にバザール)し,リスボンにいるNPCに届けることで達成できる。これらのクエストが現れたとき,筆者は優先的に引き受け,必要な交易品をできるだけ安く仕入れることで時間とお金の節約をしているのだ。
 効率プレイ寄りでちょっと味気ない気がしないでもないが,プレイヤーとの取引があるので,むしろ単純な二点交易よりは楽しく,刺激的であった。

 豚を利用した生産スキル鍛錬は,畜産秘伝・豚の章(調理レベル3〜)というレシピを用い,ファロやヒホンでブタを買いあさって,豚肉,ラード・ベーコンなどを連続生産することで行う。
 交易所での購入ではまとまった数のブタを調達できないので,こちらもバザールを利用して集めることになる。ブタから豚肉,豚肉からラード,ベーコンを生産するときにどんどん数が増えていき,それなりの稼ぎも期待できるので,仮に普段60D前後("D"=Ducat:ゲーム内のお金の単位)のブタを500D前後で購入しても,赤字にはならない。それでいて調理スキルの経験や交易経験も稼げるので,人の多い時間帯ならば実に効率良くスキルを鍛錬できる。
 筆者自身根が出不精なので,こうしたプレイスタイルも結構楽しかったりする。「やはり航海してナンボの大航海時代 Onlineだろう」……というツッコミは甘んじて受けておこう。

 とはいえ,日々の地味な努力が実を結びつつあるのも事実。輸送用ガレーを手放さなくとも軍用船を購入できそうだし,チビチビと投資やNPC船退治を行い,貢献ポイントも稼いでいる。爵位が,貸金庫使用可能になる准八等勲爵士になるのも時間の問題だろう。
 スケジュールの関係上,第2回大海戦イベントのレポートは次々回あたりになるだろうが,仮にイングランド軍と戦う機会に恵まれたら,購入予定のバーバリアンガレーあたりでガツンとかましてやれそうである。

 →クライアントのダウンロードは「こちら」


革ひもなどは入手しづらいが,人の多い時間帯なら大抵所持している人がおり,手軽にクエストを達成可能 家畜を用いての生産は,家畜自体の価格が安く,そこから複数の生産物が出来るので非常に効率がいい。購入単価と売り値を見てみれば,その有益さはすぐに理解できるだろう


■■大路政志(ライター)■■
ゲームでは地中海方面を航海しまくっている大路氏だが,実際の渡航経験は少なく,近々海外へ行く(というか編集部で行かせる)のが少し不安だと言う。そんな氏に何か海外旅行の思い出はないかと聞いてみると,他人の著者紹介に名前が出ることでお馴染み(?)のMurayamaと,香港・マカオに行ったときのことを強烈に覚えている模様。なんでもギャンブルで負けて,彼に10万円くらい借りていまだに返していないのだとか。そのときMurayamaは「んなもんおごってやるよ」と豪快に笑ったらしいが,最近の彼を知っている人なら,「返してあげたほうがいいのでは」とアドバイスするだろう。
タイトル 大航海時代 Online
開発元 コーエー 発売元 コーエー
発売日 2005/03/16 価格 1575円/30日間(税込),別途アップグレードチケット(税込2940円)が必要
 
動作環境 Windows 98/Me/2000/XP,Pentium III/800MHz以上,メモリ 256MB以上,DirectX 9.0以降に対応したビデオカード,ビデオメモリ 32MB以上,HDD空き容量 6GB以上,1Mbps以上のインターネット接続環境

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