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基本的には,船が大きくなると船を動かすために必要な最低船員数も多くなる。出航所や酒場などで,忘れずに船員を補給しておこう |
プレオープンサービスも終盤に差しかかってきたものの,依然賑わいが衰えない「大航海時代 Online」。
先日
「こちら」でもお伝えしたように,正式サービスへキャラクターデータを移行できる「アップグレードチケット」と「プレイチケット」の販売が,すでに開始されている。プレオープンサービスをプレイして,「今後も引き続き遊んでみたい」と思った人は,ぜひ両チケットを購入し,架空世界での魅力的な生活と冒険を継続してほしい。
ところで,クローズドβテストでも好評だった「大海戦」イベントだが,プレオープンサービスでの開戦が公式ページ(
「こちら」)やゲーム内で発表された。
プレオープンからは,大海戦イベントはプレイヤーの投票をもとに対戦国が決定されていて,第1回の攻略目標はポルトガル領カサブランカ。Euros,Zephyros,Notosサーバーのすべてで,攻撃側イスパニア,防衛側ポルトガルという大海戦が行われることになった。
ゲーム内におけるキャラクター達の能力や実績だけではなく,今回のようにプレイヤー一人一人の意志が反映される仕組みというのも,一ファンとしては実に興味深い展開。大海戦そのものはもとより,「プレイヤーの意志がゲームに与える影響」という点でも,今後の展開が楽しみである。
さて,ポルトガルの商人としてZephyrosサーバーで生活している筆者だが,前回お伝えしたような手段でちまちまと金を貯めていき,どうにかこうにか20万D弱("D"=Ducat:ゲーム内のお金の単位)の現金(?)を作ることができた。新しい装備品やレシピなどを購入したり,無意味に遠出してみたりの道草プレイではあったが,これでようやく人並み程度の船が買える状態になったようだ。
お金だけではなくレベルの問題もあるので,予算内だからといってあらゆる船に乗れるわけではないのだが,商人であること,交易や生産で広い船倉を必要とすることから,通常価格16万Dの輸送用ガレーを購入することに決めた。
が,ゲーム内/リアルを問わず衝動買いと無駄遣いのスキルレベル(ゲーム内に本当にこういうスキルがあるわけじゃないので注意)が高い筆者。4Gamerで連載を持つ身だし,取り返しのつかない自体に陥るのはまずい。ここはもう少し悩んでから決めてみようと思い直すことに。
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大きな拠点の造船所付近に行けば,造船受注している人が苦もなく見つかる。Tellなどで予算や理想の船のタイプなどを相談しつつ,納得のいくトレードを行うようにしたい。こういったやりとりも,MMORPGならではの醍醐味である |
そんな矢先,「船造ります」とのシャウトが聞こえたので,思い切ってTellしてみたのだが,……正直驚かされた。造船スキルを用いれば,通常価格16万Dの船が,わずか9万6000Dで作れてしまうというのだ。
しかも造船スキルで船を造る場合,耐久タイプ,速度タイプ,バランスタイプといった具合に,ベースとなる船の能力をある程度調整できるらしい。ホント,衝動買いしなくてよかった……。
そんなわけで速度タイプの輸送用ガレーを発注。「完成までに5日かかるので少々お待ちください」とのことだったので,バザールを開きながら待機(制作者が海に出れば,5日は瞬く間に経過する)。しばらくして完成を知らせるTellを受け,9万6000Dと輸送用ガレーを無事にトレードできた。
速度タイプにしたことで縦帆と横帆の性能が数ポイントずつ向上していたが,同時に耐久力が数ポイント減少している。筆者の想定するプレイに砲撃戦の要素は少ないので,耐久力を犠牲にして船速を増すことはまったく問題ない。大容量の船倉と満足のいく船速が得られたことは,今後のプレイを考えるうえで実に喜ばしいことだ。
というわけで,読者も船を購入するときは,造船受注のシャウトに耳を澄まして満足のいく買い物をしてほしい。そのとき,分からないことがあったら積極的に質問し,くれぐれも詐欺などに合わないよう注意してほしい。
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港/集落に関する発見を報告しただけで,これだけの冒険名声を稼げた。簡単なので忘れずに報告を |
ハンザ・コグから輸送用ガレーへの乗り換えで得られた最大のメリットは,なんといっても船倉の拡大。容量が68から210に拡張されたことで,より規模の大きい交易が可能になり,一度の交易で稼げる金額も格段に良くなった。しかしデメリットもあり,最低船員数が4人から22人になったことで,航海中の水/食料消費が激増。結果,物資を補給するたびに500〜1000D前後の経費がかかるようになった。まぁ交易で得られる利益もアップしているので,あまり苦しくは感じなかったが,もし輸送用ガレーを通常価格で購入していたら,ランニングコストの増加に耐えられず,生活が破綻していたかもしれない……。
立派な船を手に入れ気が大きくなったこともあり,現在の行動範囲内であるヨーロッパ西部の主要拠点を次々と発見。見慣れぬ交易品を次から次へと売買し,商人としての経験を着実に積んでいった。
「発見」といえば冒険者のお家芸だが,商人や軍人でも"港" "集落"の発見は可能。冒険者達が日々報告している発見に比べれば些細なものかもしれないが,プレイヤーとしての発見がシステム的にも処理されている点は,プレイしていて実に気持ちのいいものだ。
さて,この発見,特定のNPCに報告することで冒険名声や報酬を得ることができるのだが,軍人や商人でプレイしている人の中には,「初耳だ」という人も少なからずいることと思う。試しに筆者が発見した港を,「港・集落発見の報告なら報酬は弾もう」と語るリスボン在住のディアス提督に報告したところ,1回の報告で報酬は400D〜9800D,冒険名声は1〜9程度得ることができた。報酬は報告を重ねるごとにダウンしているように感じたが,冒険名声は,報告する港の種類によって違いがあるようだ。
戦闘経験ゼロのため,名声合計値の伸び悩みを心配していた筆者であったが,今回の報告によって80以上もの冒険名声を稼ぐことができた。報酬も3万D程度もらえたし,じつにおいしい。発見した港/集落をまだ報告していないという人は,ぜひ試してみてほしい。ちなみに,港/集落の発見を高く評価してくれるNPCはリスボン,セビリア,ロンドン,ジェノヴァ,チュニスにいる。所属国や現在位置によって,報告先を決めるといいだろう。
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名声が高まってくると,イベント(メインストーリー)のフラグが立つ。各職業に用意されたイベントの展開も,本作の大きな魅力の一つ。入港許可証もイベントでの入手が基本だ |
これはどの職業にも当てはまることだが,通常価格が15万D以上の船を購入したあたりから,本作での本当の生活がスタートするといえる。より多くの交易品が積めるようになり,あるいはより火力のある大砲を搭載できるようになり,うまみのある交易や難度の高いクエストが遂行可能になるからだ。各職業で,基本的にやるべきことにさほど違いはないが,ある程度の資金力が得られるようになったら,各種スキルの育成や装備品の充実などに注力していくといいだろう。
好きな物を買えるようになり,途方もなく広く感じたヨーロッパ西部地域を自由に航海できる頃には,冒険の舞台を大きく広げてくれる,新たな「入港許可証」を入手する目処も立つことだろう。また,3月11日(金)〜13日(日)の23〜25時に行われる大海戦のようなイベントでも,戦況に影響を与えうる戦力を手にできるはずである。
筆者もようやく常時20万D以上の現金をキープできるようになり,現在は調理スキルと裁縫スキルの鍛錬をしつつ,地道にクエストをこなして経験/名声を上げ続けている。
次回の記事では,入港許可証やイベントに関する情報を中心に,大海戦イベントなどの情報もお伝えしようと思う。正式サービスから大航海時代 Onlineを遊び始めるという人にも有益な情報をお届けしようと考えているので,ぜひお楽しみに。
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