戦闘機を飛ばすのは,そんなに難しいことではない。スロットルは常に全開でほぼ構わないし,「バトルフィールド1942」のレシプロ機と違い,複雑なマニューバを繰り返しても速度が落ちるようなヤワなエンジンではないのだ。だが,それでも空中戦に勝てないとお嘆きの新米パイロット諸君も多いだろう。なぜ勝てないか? それは撃ち落されるからである。当たり前である。まずは撃ち落されないことを考えなければならない。
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F-18 E/Fスーパーホーネット戦闘機。熱源誘導ミサイル6発,爆弾2発,そして20mm機関砲を搭載する |
BF2では,敵のミサイルが自機をロックオンした場合,ビビーっという警告音が鳴るようになった。これが鳴ったら,何をさておいても回避行動を取らなければならない。ちなみに警告が断続音の場合は,敵のレーダーにサーチされたことを意味するので,まだちょっと余裕がある。
回避行動の基本は「アフターバーナー」だ。左シフトキー(デフォルト)を押すことで一定時間アフターバーナーが作動し,最大速度を得られる。これで敵機の追撃をかわし,あわよくばミサイルを避けるのだ。また,対空ミサイルはすべて熱線追尾式なので,「フレア」の使用も有効だ。アフターバーナーと同時に熱源であるフレアを空中にばらまき,追尾をかわすのである。
問題は,アフターバーナーもフレアも一度使ってしまうと,もう一度使えるまである程度の時間がかかるため,乱発できないということである。「ここ一番!」で発動しなければならないのだが,どこが「ここ一番!」なのか分からないうちに撃ち落されてしまうこともしばしばだ。このへん,数を重ねることで自然に身につくところである。敵機のパイロットの技量なども関係するし。
前述のように,対空ミサイルはすべて熱線誘導方式なので,違う熱源のそばをかすめて追尾するミサイルを誤魔化すという戦術も考えられる。マップ「ZATER WETLANDS」では,中央の天然ガス工場に廃ガスを燃やす鉄塔が3本立っており,この熱源を熱線誘導ミサイルが感知してしまう。この間を駆け抜けることで敵のミサイルをかわせるとは思うのだが,教官の場合「ミサイルをかわしても鉄塔に突撃して自爆」なんてこともあるので,さらなる研究が求められる。てへへ。また,太陽を偽の熱源にしようとする作戦はうまくいかない。
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熱源誘導ミサイルをかわすため,鉄塔などの熱源を有効に使えるはず。ミサイルが勝手にロックしてしまうのだ |
敵の攻撃をしのいだら,今度はこちらの番だ。基本的な空中戦マニューバである,「インメルマンターン」(上昇しながらハーフループをし,水平状態になったら機体を反転させる),「スプリットS」(機体を反転させて,下向きにハーフループをする)くらいはぜひ身につけておきなさい。「バレルロール」,「シザーズ」といった高等技も身につけたいが,個人的な経験からは,横方向より縦方向の機動を使ったほうが敵を欺きやすいような気がする。ただし「うっかり地面に激突」だけには注意していただきたい。カッコ悪いからね。
うまく敵機の後方につけたら,ロックオンの表示を待ち,ミサイルを送り込むのだ。この場合,レーダーが「対空」モードになっていないと敵機にロックオンしてくれないので注意が必要。デフォルトでキーボードの「1」だ。ミサイルはケチケチしないで6発全弾発射。ちゃんとロックオンしていれば,どれか1発ぐらいは当たってくれるだろう。
結果がどうなるか確認したいところだが,即座に反転し補給に向かうのが小粋なパイロットのやることだ。この,補給に向かう段階は非常に危険でもあるので,視点を頻繁に変えて,敵機や地上攻撃に注意することが必要。
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ドッグファイトができる腕前になれば一人前のパイロットといえる。常勝できる腕前ならエースパイロットだ |
逆に,敵機がミサイルを撃ち尽くして補給に帰るときこそがチャンスともいえる。慌てて空母に駆け戻るF-35など,おいしいカモだ。たいてい,気が焦ってまっすぐに飛んでいるし,背後なんか見やしない。もう一つのチャンスポイントは,敵機が上がったばかりで浮き足立っているところ。飛行場から飛び上がろうとしている敵機を見たら,「うふふ」という気持ちを押し殺してぴったり背後につけよう。敵は何が起こったのかも分からないはずだ。うふふ。