死んじゃって死んじゃってもう大変,みたいな連載を目指していたものの,なかなか攻略が大変で,死んじゃってる余裕もないまま最終回を迎えることになった「アームド アサルト どうせ俺たちゃ虫ケラ…か?」。全9章からなるキャンペーンだが,今回が最終回というわけで,攻略自体は7章で終了となる。無念だ。
まあ,終盤は押せ押せムードで,ドハデな戦闘が待っている。ドッカンドッカンいってみよう。
南サーラニ王国の領土を取り戻してホッとしたのも束の間,SLA軍が占領していた街では虐殺が行われていたことが明らかとなった。許されざる行為にいきり立つアメリカ軍とRACS軍。いよいよ北サーラニ共和国の領土に進軍を始めることになってしまったのだ。撤退したとはいえ,軍備の整った北サーラニ共和国のことである,SLA軍は必死の抵抗を見せることだろう。地上の楽園,サーラニ島の運命はどうなってしまうのだろうか?
※マップ上の番号は,本文中の番号(1)〜(3)と対応しています
「Phoenix基地からNovember Oneへ。今すぐヘリに乗り込み,エンジンを始動せよ!」
「こちらNovember One。いったいどうしました?」
「Modestaにあるキャンプの隊員から援軍要請があった。現在敵軍が猛烈な勢いでModestaキャンプに迫っている。Corazol市に飛んでBravoチームを積み,キャンプに送り届けてくれ。できる限り早くだ!」
「了解。ただちに向かいます」
作戦目標
- ヘリコプターに乗り込め
- “meeting point”にてBravoチームを搭乗させろ
- Bravoチームを“delivery point”まで送り届けるべし
全員乗り込んだら,「ブラボー!」と拍手しつつ急いで出発だ
Corazol市にほど近い基地(1)からスタートとなる。このミッションには制限時間が設けられていて,どんなに急いでもクリアはギリギリとなるはずだ。まずはCorazol市に急行して,Bravoチームを乗せよう(2)。Bravoの全員が乗り込んだことを確認したら,Modestaのキャンプ(3)に向かうことになる。Modestaまでは,さほど距離が離れていないので,あまり高度を上げずに行ったほうがいいだろう。
Modestaの前線基地はかなり狭い。時間がなくとも落ち着いて着陸地点に降りなければ,建物などにぶつかってしまう恐れがあるので注意しよう。無事に時間内にModestaまでBravoチームを送り届けることができれば,ミッション終了となる。
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「残り1分」などと急かされる。ギリギリになるが,あわてず事故らず着陸すること |
※マップ上の番号は,本文中の番号(1)〜(3)と対応しています
Obregan市にはSLAの基地が二つある。北側にある基地には,弾薬を満載したUralトラックが2台あるはずだ。これを破壊できれば,重大なる打撃を与えられるだろう。この目標を達成するため,優秀な2名の狙撃兵と1名の工作員からなる特殊チームを編成した。きみはそのリーダーとなるのだ。素早く,かつ冷静に行動しなければならない。敵がきみ達の攻撃をもう一つの基地に通報し,増援を要請するために無線を使用させてはならないのだ。任務が終了したら撤収地点に向かえ,ヘリがきみ達を回収する。決して簡単な任務ではないぞ,これは戦争なのだから簡単なはずがない。
作戦目標
- 敵が増援を呼ぶ隙を与えるな
- 基地を制圧し,2台のUralトラックを破壊せよ
- 撤収地点にいるアメリカ軍のヘリに向かえ
基地の様子
簡単な任務ではないぞって……当たり前のこともあらためて言われると,背筋が凍る思いである。何これやだ,もしかして死亡フラグですか?
てなわけで,やってみると分かるのだが,なかなか厳しいミッションである。ただ敵を殲滅すればいいというわけではなく,敵に増援を呼ばせない,Uralを逃がさない,というキッチリした目標があるのだ。攻撃を開始すると,敵の兵士がすぐにUralに乗り込み逃亡を図る。どうにかしてこれを回避しなければならない。
(1)からスタートしたら,隊員の発砲を禁じて,基地を見渡せる丘の上(壊れたヘリのある周辺)から双眼鏡を使って(2)の基地内にいる敵の配置を確認しよう。まずは無線機の位置を確認しておかなくてはならない。無線機はOfficerのいるテントにあるのが見て取れるだろう。さらにUralが格納されている車庫に目を向けると,数人の歩哨が見回っているのが分かる。歩哨は交戦が始まるとすぐにUralに乗り込んで去っていくので,まずUral周囲の敵から片付ける必要がある。
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まずはUralトラックと無線機の位置を確認しよう。無線機は冴えないOfficerのいるテントにある |
「Team Switch」で,スナイパーと工作兵を切り替えつつ上手に運用するのだ
基地にいる敵をすべて把握したら,Officerのいるテントあたりを攻撃しやすい位置につく(隊員のスナイパーを配置してもいい)。そして工作員を車庫の敵を撃ちやすい位置に移動させる。これが終わったら,「Team Switch」(デフォルトでは“T”キー)を使って操作を工作員に移す。この時点でNPCとなったリーダーは,Hold Fireを解除してしまうので戦闘が始まるはずだ。工作員ですぐさまUralトラック周囲の敵を排除し,Uralの逃亡を阻止できたら,テントの無線を使用しにやってくる敵を次々と射殺する。狙撃手もそこを狙っているので,これでもう一つの基地への連絡も阻止できるはずだ。
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Uralトラックに爆薬を仕掛けて,ドカンと一発やってしまおう |
大方の敵を排除できたら,いよいよ基地内に潜入だ。このとき,入り口付近に基地の外からUralが来る恐れがある。どうやら無線での連絡は関係なく,増援が来てしまうらしい。このUralトラックから敵の小隊が次々と降りてくるので,敵の攻撃態勢が整う前に全員射殺しよう。
任務完了したら操作キャラクターをリーダーに戻して,回収地点まで急ごう
これで基地周辺に目立った脅威はなくなったはずだ。念のため敵が潜伏していることも配慮しながら車庫に向かい,2台のUralに爆薬を仕掛けよう。ある程度距離を置いてこれらを爆破したら,操作をリーダーの狙撃手に戻して撤収地点(3)に向かう。まもなくヘリがやってきて,回収してくれるはずだ。これでミッションは終了となる。
我々の特殊部隊が,Obregan市にあるSLA軍基地の一つにかなりの損害を与えた。敵は恐怖に陥っており,何とかこれ以上の隊員を減らすまいとなり振り構っていられない様子で,奴らの首都であるBagango市まで撤退して軍を再編しようとしている。兵員を満載したトラック2台のコンボイが,自国の領土内を通行しており,アメリカ軍から攻撃されるとは思っていないはずだ。このチャンスを逃す手はないので,我々は逃走するコンボイを追跡するために2台のハンヴィー(1台にはグレネードランチャーを,もう1台にはマシンガンを搭載している)を送り込む。コンボイを破壊したら,SLA軍の増援部隊が来る前に急いでCorazolに戻れ
作戦目標
- コンボイを捕捉し,破壊せよ
- Corazol市まで急いで戻れ
- 少なくとも1台のハンヴィーが帰還せねばならない
右に見えるのがキャンプ。ハンヴィーのグレネードランチャーで軽くボコボコにしてから近づくといい
BIG BANGを成功させる(Uralを2台とも破壊することが条件か)と,新たに追加される隠しミッションだ。このミッションでは2台のハンヴィーに乗り込んで,敵のUralを撃破することになる。プレイヤーが載っているのはグレネードランチャーを搭載したハンヴィーで,もう1台にはマシンガンが搭載されている。Uralに向かう道は一直線だが,道中には敵のキャンプが数か所あり,それらを潜り抜けて何とかUralを破壊しなければならない。
この橋を渡れば,じきに敵のUralが見えてくるはずだ
キャンプからは激しい銃撃を受けるが,その相手をしているとUralが逃亡する危険がある。これを回避するためには,キャンプに数発の榴弾を撃ちこみ,あとは後続車のマシンガンに任せてしまうのが得策だろう。Team Switchを駆使するのもいいかもしれない(が,時間を食ってしまう)。また,榴弾に頼り切るよりも,ハンヴィーで敵兵を轢き殺したほうが確実……というか手っ取り早い場合もある。このあたりは臨機応変に対応したい。早ければ橋を渡ってじきにUralに遭遇するので,すぐさま榴弾をドカドカと撃ちこみ破壊してしまおう。このとき,生き延びた兵士が降りてきて応戦を始めるので気をつける必要がある。もう1台のUralがさらに逃走している場合は,すぐに追って片付けてしまおう。
Uralを2台とも破壊してスタート地点に戻ればミッション完了,逆にUralが逃げ切ってしまうとミッション失敗となる。
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Uralを2台とも血祭りにあげるのだ。戦車と比べると紙みたいな装甲と豆鉄砲みたいなグレネードランチャーだが,トラック相手なら強気だぜ |
※マップ上の番号は,本文中の番号(1)〜(3)と対応しています
ついに我々は敵の領土に進軍を始めた。最初の基地はModestaに設営され,きみの任務はこの基地を守り切ることである。
作戦目標
- 防衛の準備をせよ,我々は敵の来襲を想定している。奴らが近づいたら,RACSの偵察(Mogul)が伝えてくれる
- 基地の外にいる狙撃隊にいつでも支援を求めることができる
- 敵がやってきたら,Corazolの装甲部隊に支援を要請できる。座標を伝えるだけでいい
スタート地点
このミッションの目的は,現在いる前線基地を防衛すること,ただそれだけである。ミッションは(1)で開始される。(2)に移動してしばらく待機していると,ほどなく偵察隊のMogulから敵の来襲を知らせる無線が入り,(3)に移動することになる。途中に武器と弾薬のコンテナがあるので,M136ロケットランチャーを拾っておこう。土塁にはマシンガン銃架が一つ空いているので,隊員を一人これにあてがっておくといいだろう。
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(2)から(3)に移動する途中のコンテナにM136ロケットランチャーがあるので,もらっておくこと |
あの独特の履帯音を轟かせながら,あいつらがやってくる。憂鬱だなー
土塁に身を隠しつつ南の方角を双眼鏡で見ていると,BMP-2数台と共に敵の小隊が基地に向かってくるのが見えるだろう。ここで無線を使って,狙撃隊と装甲部隊に援護を要請しよう。あとはただひたすらに,次々と迫り来るSLA軍を倒すのみである。弾薬が切れたら,すぐにコンテナから補給しながら戦おう。このミッションは歩兵にとってはやや物足りない部分があるかもしれないので,Team Switchで戦車の操縦を担当するのも手だ。装甲部隊の活躍次第といったミッションだが,敵の襲撃をしのぎ切れたらミッション終了となる。
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M136で敵装甲車を残らず葬るのだ。右の写真は援護要請で駆けつけたM1A1 |
サーラニ島から最新のニュースが入っています。サーラニ民主共和国への攻勢に転じたアメリカ軍は,強固な地盤を確立しました。AANの軍事アナリストは,このままのペースで作戦が続けば,ほんの数日で北の体制が終焉を迎えることになるだろうと予測しています。チャンネルはこのままで。
冒頭で述べたとおり,キャンペーンの途中ではあるがArmAの攻略連載は今回で終了となる。これまでに培った戦法などを駆使すれば,問題なくキャンペーンをコンプリートできるだろう。この後は戦車のミッションも登場し,今までとは雰囲気の違う戦いが楽しめる。とくに最終ミッションは大規模で,歩兵,戦車,ヘリ,戦闘機などの兵科を自由に使えるので,ArmAならではの世界を存分に楽しめるはずだ。
この連載では,各ミッションのごくオーソドックスな戦法を紹介したが,言うまでもなくArmAの戦場では決まった戦法などない。拾えるものは何でも拾い,利用できるものは何でも利用して,独自の戦法を考えることこそが面白い遊び方である。要は与えられた目標さえ達成すればいいのだ。キャンペーンを一度クリアしたら,ぜひ二度目は別の戦術で楽しんでもらいたい。
個人的な感想となるが,キャンペーンを通じて一番難しいと感じたのは,次のマップのメインミッション「The Great Battle」で,これはもう納得のいくクリアができなくて何十回も繰り返しプレイすることになった。一つアドバイスだが,このミッションのカギは,敵の戦車部隊が攻め込んできているときに,いかに味方の装甲車両を失わないかにある。十分に残っていれば敵基地に攻め入るときに有利だが,逆にほとんどの装甲車両を失えば,クリアはかなり厳しくなる。弾薬補給はできるので,ロケット弾やミサイルを惜しげなくバラまいて自国の装甲部隊を援護しよう。
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一番難しく感じられた「The Great Battle」。何より,ヘリの操作がOFPよりも難しくなっている気がする |
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キャンペーンの最終ミッション。結末がネタバレ気味なので,知りたくない人はあまりじっくり見ないことをオススメする |